10.27イスラエル大使館前ダイ・イン

空爆という大虐殺は許さない

今まさにジェノサイドが起きている

 【東京】10月27日午後6時半から、「空爆という大虐殺をやめろ! イスラエル大使館前ダイ・イン」が呼びかけ:武器取引反対ネットワーク(NAJAT)で行われ、150人が参加した。
 「イスラエル軍によるガザへの空爆という大虐殺がますます激化し、殺された人は6500人以上、うち2300人以上が子どもです(ガザ保健当局)。あまりの惨状に言葉を失います。封鎖により逃げ場をなくし、電気・水・燃料・食料を止め、人口密集地に爆弾を降り注ぐ。これ以上の残虐さは考えられません。さらに、燃料切れにより医療も完全に崩壊しつつあります」。
 「ジェノサイドはこれから起きるのではなく、まさに今、世界の人々が見ている前で起こり、ひどさを増しているのです。米国をはじめ欧州各国などの共犯ぶりは最大限の非難に値し、日本もまた、イスラエルに空爆中止を正面から要求していません」。(呼びかけ文より)

警察の違法な
警備に抗議
 杉原さんが最初に麹町署がイスラエル大使館前まで行かせず、近くの交差点で道路脇に閉じ込めていることに対して「何ら法的根拠のない不当な警備だ」、「7000人を超える人々、そのうち3000人が子どもである。史上まれに見る大虐殺をこの瞬間にもイスラエルがやっていることに対して、大使館に対して抗議したい。ふざけるな」と強く抗議した。。
 そして、杉原さんは、「今日は『空爆という大虐殺をやめろ! イスラエル大使館前ダイ・イン』と呼びかけた。ハマスのやった行為は支持できないが、イスラエルのやっていることは何倍もひどい大虐殺だ。それは間違いなく戦争犯罪であって、ただちに国際刑事裁判所で裁かれなければいけない。日本のマスコミのように、地下トンネルがどうなっているか、どのように攻略されるのか、というように、空爆されている人々の姿が抜きにされた報道がまかり通っていることに対しても強く抗議する。この大虐殺に対して、自ら身体を横たえ、死者のように抗議するダイ・インを大使館のそばでやりたい」と行動の主旨を話した。
 次に、抗議のコール「イスラエルは大虐殺をやめろ」「ガザへのジェノサイドをやめろ」などを行った。非常に狭く閉じ込められた道路脇で、最初のダイ・インを行った。警察は道路に横たわることは道交法違反だから立ち上がれと、わざわざプラカードを持ってきて邪魔をした。
 杉原さんが「1995年フランスが核実験やった時、いま虐殺に使われている武器見本市が幕張メッセで行われた時、敵基地攻撃能力の保有に反対し国会の正門前で、ミャンマー軍による虐殺に抗議して外務省前でダイ・インを行ってきた。いま、この瞬間にもパレスチナの人々は殺されている。ダイ・インをやり、私たちにできることを考える場にしたい。ガザは電気が止められ、真っ暗な中で爆撃されている。医療も暗い中で行われざるをえない。それをも想像するために夜間の行動とした」と話した。

パレスチナの
現状の報告
 参加者した若者は「私は一カ月半前までパレスチナの中にいた。ガザの何百人の人たちからメッセージが来ている。その中の一人ともさっき連絡が取れた。今年の8月に、去年10月にもヘブロンにいた。パレスチナの子どもがイスラエルの兵士ではなくて、一般の市民に撃ち殺されるその瞬間を見た。一人の人が本当に殺されていることに、抵抗しなければならないと思う。私たちは自分たちに出来ることをしないといけないということを聞くが、私はそうは思わない。自分たちに出来ないことをしなければいけない。肩書のない人、力のない人が出来ることがある。権力は本当はおカネを求めない、新しいことを求めない人たちを恐れている。占領下の人たちが撃ち殺されるということがどういうことなのかを、自分は命をかけて伝えたい。いますぐ本当に空爆をとめたい」と爆撃化のパレスチナの人々の様子を語った。
 ある参加者が「関東大震災で在日朝鮮人など6000人が殺された。いま、パレスチナの人々がそれ以上殺されている。この歴史的なこととパレスチナのことを繋げて見た方がよいのではないか」と問題提起の発言があった。

無抵抗の子どもた
ちが殺されている
 千葉からやってきた女性。「私の三番目の息子は8カ月で超未熟児で983グラムで生まれた。幸いにも生き延びることができた。いまガザでは保育器に入ってやっと命をつないで一生懸命生きようとしている子どもたちが電気を止められ殺されようとしている。子どもたちには何の罪もなく無抵抗だ。その子どもたちを閉じ込めて、水も電気も飲料も供給しない。空からは空爆をする」。
 「ガザの子どもたちは死んだときに誰か分かるように、腕や手に自分の名前を書いている。人間だったら、みんな怒らなければいけない。こんなひどいことを許してはいけない。世界では怒っている人たちがいるが日本はまだまだ少ない。今日来てよかった。これから本当にガザへの侵攻と空爆がとまるように、ガザの人たちが当たり前に自分たちの国でちゃんと生きられるように、私もやっていきたい」。

この大虐殺を
今すぐ止めろ
  NAJATの人が映画の案内を行った。「吉祥寺のアップリンクで、土井敏邦 ドキュメンタリー映画『愛国の告白 沈黙を破るPart2』が上映されている。イスラエル兵として、占領地で任務について、パレスチナ人を抑圧したことをトラウマになっている人たちが、自分たちのしてきたことは何だったのか、と気がついた。右翼の弾圧などがあるが活動をしている人たちを追いながら、占領の実態・検問所で如何に兵士がパレスチナ市民を弾圧しているのか、ガザの爆撃(2014年)・病院の惨状とか、子どもたちがどんな傷を負っているかとか、そういうことも差しはさみながらの映画だ。ぜひ見てほしい。そうすればいまガザで起きていることが分かる」。
 ある外国人が「イスラエルはずっと前から子どもたち、女性を殺している。7千人が亡くなっているというが、二万人も亡くなっている。建物の下にいるからだ。建物がなくなり、物が全然ない。普通の生活できない。一番ひどいのは病院だ。日本人がデモすれば、日本政府がイスラエル・アメリカに戦争をやめろと言えば戦争をとめられる」と訴えた。
 三回のダイ・インを行い、大使館に向けて「ガザ軍事侵攻やめろ、爆撃すぐやめろ」とコールを繰り返した。今後様々な行動が呼びかけられている。参加を。
          (M)

虐殺やめろ!ダイ・インで抗議(10.27)

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