パレスチナに平和を!11・10緊急行動に4000人

侵略を即時停止させよう ガザの人たちに自由を!

イスラエルは虐殺やめろ

 【東京】11月10日午後6時30分、「パレスチナに平和を!11・10緊急行動」が開催された。国連大学前でのミニ集会の後、午後7時からデモ出発(青山通り→表参道→明治通り→宮益坂→国連大学)。呼びかけ:パレスチナに平和を!緊急行動(総がかり行動などの参加)。

1万人以上が
虐殺された!

 最初に、在日パキスタン協会の会長さんが「パレスチナで戦争が始まっていて、1万人以上が殺されている。赤ちゃんまで殺されている。それに対して声をあげるために集まったことに感謝する。米国、日本、西欧の政府がイスラエルを支持しても、99・9%の人たちはパレスチナといっしょだ。世界の平和のためにはお互いを助けること、声をあげることだ。イスラエル中でも平和を愛する人たちはデモをやっている。良い人たちはどこにもいる、悪い人たちは少ない。平和を作りたい」と話した。
 次にJVC(日本国際ボランティアセンター)の伊藤解子さんが訴えた。
 「JVCは30年間パレスチナによりそい活動をしている。今も東エルサレムに日本人のスタッフがいる。私は1年前、ガザに行った。ちょうどオリーブを収穫する季節だ。そんな季節の1カ月間すごい殺りくが行われている。これまでも何度もガザは標的にあってきている。今年の5月にも攻撃を受けた。外に出ることのできない外国人のために、ガザの友人たちは食料を差し入れてくれたりして支えてくれた。ガザの人たちはいつ起こるか分からない戦争を恐れながら生きている」。
 「今、この瞬間にも殺りく行為が行われている。10分に一人の子どもの命が奪われている。電力も物資も枯渇して、通信ネットワークも遮断される中で、同僚たちは大丈夫と声をかけることもできない状況だ。ただ祈ることしかできない」。
 「私たちは緊急支援をしてきたが、ガザの中の病院に物資を送り届けたいがままならない状態だ。病院の先生からメッセージがきた。『医療を提供する続けるプレッシャーの中にいる。空爆で危険ななか、駆け回っている。誰を治療するのか選ばなければならない。誰が生き延びる可能性があるのかを判断しなければならない』。こんな悲痛なメッセージが届いている」。
 「市民団体・国際協力NGOがメディアを通して、また直接政府に対してアクションをしている。10月には複数の団体で要請文を外務大臣に提出した。院内集会にはたくさんの国会議員が参加した。先週の上川外相がイスラエル、パレスチナ、ヨルダンを訪問する前にも、外務省に直接おもむいて、声明文を渡した。G7の外相会談に、再度即時停戦を求めて要請文を渡した。100以上の団体があり、市民が賛同の輪を広げている。G7外相会合では一時停止という言葉を打ち出した。犠牲者をこれ以上増やしてはならない。そのために即時停戦が求められている。今日も要請文を外務省に提出した。国際社会がガザをパレスチナを忘れていないとメッセージを送る。人質を人の盾にすることも市民を巻き込んだ攻撃をすることも国際人道法に違反している行為だ。政府はそれを指摘して、即時停戦を進めてほしい」。

パレスチナの
女性が訴えた

 続いて、パレスチナの女性・ハニンさんが訴えた。
 「今日来てくれた一人一人に感謝する。こんなに人が集まっているのを見ると、心が慰められます。皆さんの存在が力になります。私の名前はハニン、ガザ出身です。現在家族や友人・隣人たちが皆さんが画面越しに見ているように、つぶされるように苦しんでいます。たった34日間の間に、ガザではイスラエルの空爆だけで、1万人以上のパレスチナ人が殺され、西岸とエルサレムでもイスラエルの占領軍と入植者によって150人以上が殺された。この人たちの魂が安らかに眠れますように。ここ1カ月、ガザにいる家族の近況を聞くと神様のおかげで生きている」。
 「私たちの見ているのは彼らが会見している10%に過ぎない。過去20年間のガザ侵攻は恐ろしいものだったが、今回の大量虐殺は比べ物にならない。このひどいジェノサイドを今すぐ止めなければならない。私がここに立っているのはこの悪夢を終わらせてくれと願うものだ。大量虐殺を終わらせ、占領を終わらせ、パレスチナを解放するためだ。パレスチナを解放せよというスローガンはパレスチナであれ、シリアであれ、ヨルダンであれ、スーダンであれ、コンゴであれ、私たちは常に自由のために、占領されている人々の解放のため、つまり正義のために立たなければならない。私たちが今日ここにいるのは過去75年以上、イスラエルという入植者・植民者のために苦しんでいる何百万人ものパレスチナ人のためだ。この戦いは彼ら・彼女たちのためだ。パレスチナ全員が自由になるため、この戦いをやめてはならない」。
 「私たちは夢と願望を持っている。恐怖から解放されて生きる権利を持っている。人間であることを世界に思い出させるためだ。私たちはたくましく立ち向かっている。イスラエルの入植者・植民者にいくら支援があっても、パレスチナ人を消滅させることはできない。イスラエルのアパルトヘイトによリパレスチナ人が日々被っている残酷な扱い、屈辱、虐待、人種差別を終わらせるには私たち一人一人の手で、基本的人権のない苦しみから身を背けてはいけない」。
 「私がパレスチナ人であることは自分で立ち上がれない人々のために常に立ち上がるということだ。今日みなさんがここでやっているようなことだ。今こそ集団としての勇気を見せ、正義のために声をあげ、パレスチナに自由を要求しよう。私たちは日々続く占領、そして帝国主義と植民地主義の被害をやめさせよう。ガザへの空爆は戦争ではなく、21世紀の大量虐殺の犯罪だ。この悪夢を今すぐ終わらせなくてはならない」。
 「世界はやっと目を覚ました。世界はプロパガンダのカーテンを破った。私たちはもう騙されない。2001年と違う。生中継での映像が真実を暴露している。私たちは今日、日本政府がこの大量虐殺に加担するなと強く求めるために集まった。日本がイスラエルをやめるようと圧力をかけなければ、日本の手も血が流れることになる」。
 「ガザのジャーナリスト、医師、看護師、市民・労働者、母親・父親、叔父・叔母・従妹、そして子どもすべてのパレスナチ人を代表してここに立ち、今すぐ停戦を要求する。ガザへの空爆をやめてください。パレスナチの占領をやめさせてください。ガザの人たちを自由にさせてください」。
 発言者の訴えの後、小雨の降るあいにくの天候にもかかわらず、デモは8梯団もあり、4000人が参加した。参加者で目立ったのは若者たち。パレスチナの旗を降る外国籍の若者たちが熱心に自分たちのコールをしながら、街ゆく人びとに訴えていた。今後のイスラエル大使館抗議行動に参加しよう。
          (M)

イスラエルはガザ大虐殺をやめろと4000人が渋谷をデモ(11.10)

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