11.12〈パレスチナ〉を想うスタンディングデモ

渋谷ハチ公前に800人が座り込み

〈パレスチナ〉を生きる人々を想う学生若者有志の会

 【東京】11月12日午後2時から4時半まで、東京・渋谷駅ハチ公前で「〈パレスチナ〉を想うFree Palestine/Stop Genocide スタンディング・デモ」が〈パレスチナ〉を生きる人々を想う学生若者有志の会の呼びかけで行われた。参加した在日パレスチナ人がイスラエルによるガザ虐殺をやめろとの切実な訴えが行われ、若者たちがコールを行ったり、プラカードを掲げてアピールした。人通りも多い駅前でたいへんな注目を浴び、座り込みとそれを見守る人たち800人で膨れ上がった。
 主催者の学生若者有志の会が「10月16日にイスラエル大使館前でのデモなどを通じて知り合った20代の大学生ら19人が企画した。われわれの無関心がイスラエルによるパレスチナ人の追放、占領、虐殺に加担してきた。連帯には加担してきた自覚が必要だ。即時停戦を求める。植民地主義、アパルトヘイトの終結を求める。そして次へつながる行動にしたい」と、呼びかけたきっかけを話した。

戦争ではなく
「戦争犯罪」だ
 パレスチナ人が次々と発言。
 第1次インティファーダ(民衆蜂起)のあったアイーダさん(1987年に生まれ、ガザ出身)が発言した。
 「75年のイスラエルの占領によってパレスチナの多くの命が奪われてきた。いつまで、耐えなければならないのか。後何人の命が奪われなければならないのか。逃げる場所もない所で、生きるか死ぬかだった。国際法では抵抗する権利は自決に結びついており、植民地支配や外国の占領に対する闘いとして認められている」。
 「1万2000人以上の死者、子どもたち、3000人の高齢者、2000人の女性たち、ジェノサイド・民族浄化である。これは戦争ではなく、民間人に対する戦争犯罪なのだ」。
 「1987年のインティファーダの時に生まれた私は、石を戦車にぶつけたり、違法なガスで腹を焼かれていたのを見てきた。90年代はイスラエルによる家宅捜査、パレスチナ人であることを理由に、家族が刑務所に入れられた。私の子どもは何時になったら平和に暮らせるのだろうか。自分の子どもに何を語るだろうか」。
 「私たちは人間なのだ。人類はまだ存在しているのか。世界を動かすのは愛なのか、これは政治の問題なのか、それとも人間であることの問題なのか」。

日本は暴挙に
加担するな! 
 次に、11月10日の4000人のデモの出発の時も発言したハニンさんが同じ文章を読み上げた。ハニンが生まれたガザ市のアル・アハリ病院での10月17日の爆発で多くの市民の犠牲者が出た。
 ハニンさんは「今こそ集団としての勇気を見せ、正義のために声をあげ、パレスチナに自由を要求しよう。ガザへの空爆は戦争ではなく、21世紀の大量虐殺の犯罪だ。この悪夢を今すぐ終わらせなくてはならない」、「日本政府がこの大量虐殺に加担するなと強く求めるために集まった。日本がイスラエルにやめるようにと圧力をかけなければ、日本の手も血が流れることになる」と訴えた。
 別のパレスチナ人や参加した日本人が次々とイスラエルによる大量虐殺をすぐさまやめろと訴え、シット・インやコールをあげた。
 「Free Palestine!(パレスチナを解放せよ)」「No More Genocide!(虐殺はもう要らない)」  (M)

渋谷ハチ公前に800人が座り込み(11.12)

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