11.16外務省前ダイ・イン
イスラエルに即時停戦求めよ
ガザ大虐殺を国際人権法違反と認めよ
【東京】11月16日午後6時半から8時まで、外務省前で「ガザ大虐殺を国際人道法違反と認めよ!イスラエルに即時停戦を求めよ!11・16外務省前ダイ・イン」が〈呼びかけ〉武器取引反対ネットワーク(NAJAT)/BDS Tokyoで行われ、150人が参加した。
多くの子ども
も殺された!
最初に、NAJATの杉原浩司さんが行動の主旨を述べた。
「パレスチナのガザでは1万2000人がイスラエル軍によって虐殺され、瓦礫の下に3000人以上が埋まっているとされている。ガザの北部の最大の病院であるシファ病院に、イスラエル軍が突入した。この突入によっても命が奪われている。本当にひどい戦争犯罪がこの瞬間にも続いている。このイスラエルの犯罪をアメリカを始めとするG7を構成する西側諸国が事実上支えている。アメリカは積極的に軍事援助し武器を送り、後押しをしている。このことに強く抗議したい」。
「日本政府も最近の国連の停戦決議にはさすがに賛成したが、前回の人道的停戦決議には棄権した。そして、国会では野党の追及に対して、いまだにイスラエルの大虐殺について、国際人道法違反であることを認めようとしていない。『法的に判断をする立場にない』と、ずっとイスラエルの虐殺を黙認している。本来であれば、憲法で武力よる紛争の解決をしないと誓った日本はどの国よりも先に、イスラエルに直ちに停戦を求めて、虐殺の中止を求めて、外交的な解決を求めるべきだ」。
「ガザでは多くの子どもたちを含む人たちが殺され、白い布の死体袋にくるまれて並べられている。海外でも抗議を布にくるんだ遺体のような形で、イスラエル大使館・アメリカ大使館の前に置くということが行われている。今日は、実際に人間が入った遺体袋を含めて外務省の前に横たえるダイ・インする。昨日、簡単な要請文を今日出てきて受け取ってほしいと伝えたが、できないという返事だった。これに対しても抗議したい」。
黙認は絶対に
許されない!
参加した写真家でパレスチナの本を書いている高橋美香さんが発言。
「40日間悪夢ばかり見続けている。毎日、悪夢か胃が痛いかどっちかで目がさめる。空爆の中、ガザのみんなと逃げまどっている。ガザの病院の中庭にたくさん遺体が積み上げられるしかなくて、そのご遺体を布でくるめないという事態が発生していた。布が足りない。そこに野犬がやってきて、食いつばんでいる。鳥が食いつばんでいる。そういう現地からの情報を聞いて、私の深層心理の中に、布を持っていないと殺されてもむき出しなんだという恐怖があったからだろう」。
「私たち自身が止められないことで、加担をしていることになってしまっている。虐殺への黙認を許してはならない。とにかく日本政府がやっていることは穴の開いたバケツに水を注ぐことばかりやっている。虐殺を止めなければ、占領を止めなければ、封鎖を解除させなければ、いつまで経っても支援が必要な状態はずっと続いていて、75年も支援が必要な状態はおかしい。それを変えなければいけない」。
「停戦を実際に移すための後押しをしていく。守られないのであれば、制裁も含めて考えていく。実行を迫るということは政府や外務省が直接できることだ。一刻一秒すぎることに誰かが殺されている。そういうことを本当に終わらせたい」。
参加者の発言が続いた。行動にはパレスチナ人なども参加した。コールと2回のダイ・インが行われた。そして、殺されたパレスチナ人の名前を記した長い横断幕が作られ外務省に抗議した。イスラエルと日本による武器の輸出企業への抗議行動やパレスチナの死者を悼む行動への参加が呼びかけられ、最後に外務省に抗議のコールをして行動を終えた。 (M)

「白い布に包まれた死体」を擬した袋(11.16)
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