11.2首相官邸前でダイ・イン

上川外相の中東訪問に抗議
武器取引反対ネットワークが呼びかけ

 【東京】11月2日午後6時半から、首相官邸前で武器取引反対ネットワーク(NAJAT)の呼びかけで「上川外相への」抗議のダイ・インが行われ、150人が参加した。
 代表の杉原浩司さんが発言した。
 「上川洋子外務大臣が今日、イスラエル、ヨルダン、パレスチナ自治政府などを訪問する。日本政府に対して、イスラエルのガザで行っている大虐殺を直ちにやめるよう強く迫れと直接官邸にぶつけたい。ダイ・インを含めて抗議の行動を行う」。
 「昨日の参議院予算委員会で、共産党の山添拓議員が岸田首相に対して、このガザの虐殺の問題を追及した。例えば、空爆や封鎖、強制的な住民の移動そして地上進攻は国際人道法に違反するのではないか。北部ジャバリア難民キャンプへの二度にわたる一トン爆弾を使った大虐殺、この空爆は国際人道法に反するのではないかと質問した。岸田首相は『現地の状況を把握できていないから、法的な言及はできない』と繰り返した。国連の強い発表などによってこの攻撃が国際人道法に違反する大虐殺だという声はさまざまに広がっている」。
 「先日、日本政府は国連総会での人道的な休戦を行えという決議に対して棄権した。昨日もこのことを問われて、休戦という言葉を絶対に使わない」。
 「上川大臣は一応、人道的な戦闘の一時休止を求めると言っている。そういう中途半端な言い方ではなくて、これほどの虐殺が目の前で繰り返し起こっているのだから、直ちにやめろ、という声を直接ぶつけるべきだ」。
 「ボリビアの政府はイスラエルに対して国交を断つことを決めた。コロンビアやチリの政府はイスラエル大使の召還を決めている。本来であれば日本政府が真っ先に、そういう行動を取るべきだ」。
 「すでに発表されているだけでも、9000人近い人たちがイスラエルによって殺されている。そのうち4割が子どもたちだ。異常と言わざるえない。殺された人たちの思いをはせて抗議のダイ・インを3回やっていきたい」。
 NAJATのメンバー。
 「随分前だがガザに行ったことがある。ジャバリア難民キャンプはテントを張っているわけではなくて、難民も75年経つわけだから、コンクリートの建物に住んでいる。鉄筋が入っているのは柱だけで、壁はコンクリートブロックを積み上げてセメントを塗っているだけだ。だから柱が折れてしまうと重なって崩れてしまう。死者の数が8000人と言われているが、挟まって平らになった所で見つからない人たちがいる。重機もない、機械を動かす油が入れられない、阻止されている。小さな子どもが自分の手で家族を探して掘っているという動画が流れていた。あれが国際犯罪でなくて何なんだ」。「上川外相はアリバイ作りではなく、本当に介入して虐殺をとめろ」。
 杉原さんの発言。
 「岸田首相は明日からフィリピンに行き、外務省がただで武器をプレゼントする合意を確認する。F16戦闘機がイスラエルに渡り、それを使って無差別爆撃・大虐殺をやっている。イエメンという貧しい国ではイギリスがサウジアラビアに輸出したユーロファイターという戦闘機を使って無差別爆撃が行われている。このように他国に武器を渡すことは、それによって必ず人々の虐殺を招く」。
 参加者からの発言の後、3回のダイ・インとコールを行い、連日続く行動日程を紹介して行動を終えた。
 警察がダイ・インをやると道路交通法違反だから、立ち上がれとプラカードを持ってじゃまをする、そして違法なビデオ撮影をする、こうした行動に対して、全員で抗議した。  (M)

日本政府は本気で停戦求めろ!弾圧はね返しダイ・イン(11.2)

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