12.16パレスチナに平和を! 米国はイスラエルによる虐殺に手をかすな! 米国大使館館抗議
呼びかけ パレスチナに平和を!緊急行動
【東京】12月16日午後2時から、「パレスチナに平和を!米国はイスラエルによる虐殺に手をかすな!米国大使館抗議行動」がパレスチナに平和を!緊急行動の呼びかけで行われ、600人が参加した。
最初に、米国大統領ジョー・バイデンへの申し入れを読み上げて、参加者全員で確認し、米大使館に代表5人が申し入れを行った。
申し入れの要旨。
1.イスラエルに国際人道法と国連決議を守らせ、ガザ侵攻作戦を直ちにやめさせるため、あらゆる努力と措置を行うこと。
2.ガザ地区の全住民の窮状に対し、直ちに緊急人道支援を行うこと。その実現のため、イスラエル政府と軍に妨害させず、またできるだけ広範な国際的協力体制を立ち上げること。
3.イスラエル政府によるガザ封鎖を解除させ、ヨルダン川西岸などの占領地への入植とそのイスラエル領土への編入を容認・承認する政策を転換すること。
4.以上のような措置と政策変更の上に、中東における公正かつ永続的な平和の実現のために積極的に行動し、国際社会の協力体制を構築すること。
いつもなら、大使館の前までも行かせない警備をする警察だが今回は行くことができたが、大使館員関係者が受け取りに出るわけでもなく、ただ入り口に置いていけという侮辱的な扱いだった。申し入れ団は申し入れを読み上げて、道路上に置いてくるしかなかった。
申し入れ団が行っている間、コールと参加者が発言した。
ガザからの
悲痛な訴え
パレスチナ人のシアム・ハニンさんがガザの従妹と友人からのメールを涙ながらに伝えた。
「ガザの友人の怒りの言葉を伝えたい。ある母親が5歳の子どもに、もうこれ以上悪くなることはないと思った。しかしその後、友人が爆撃されそこらじゅうに死体の破片が氾濫し、ある父親がビニール袋に息子の遺体を入れているのを見て、これ以上悪くなることはないと思った。その後、両足を吹き飛ばされた4歳の子が殺されているパパの動画を見て、もうこれ以上悪くなることはないと思った。その後、麻酔なしで自分の子どもの手足を切断しなければならなかった。……しかし、それ以上悪くなったガザにいる」。
「ガザにいる従妹と毎日連絡を取りながら、毎日生きているか確認している。私にとって一番つらいのは彼らの悲しみ、怒りを聞きながら、もう何もかける言葉がないことだ。私は祈りしかできない。この間、やっと従妹と話すことができた」。
「この悲惨な虐殺が始まった時から、私は恐怖より悲しみを感じている。心に大きな痛みをずっと抱えている。ここで普通の生活を送っていた人びとが今では子どもたちを失い、まだ支払いが終わっていない家が破壊された。私は一日一日を生きることを決めた。今日は耐える一日なのか、やらなければならない家事がたくさんある一日なのか。今日はガスが足りなくなる一日なのか。今日は疲れ果てていて、ほとんど料理ができない一日なのか。家に食料と水があることを感謝している。持っていない人たちへ、罪悪感と恥を感じる。私たちの番が来るのは時間の問題だ。それで絶望感を常に感じている。みんな虐殺される。精神的に苦しんでいた。まるで生きている心地がしないように生きてきた。私は死んでいないからまだ生きている。今朝は希望を持っていた。もしかしたらここを離れて、こんな状況から抜け出せるかもしれない。もしかしたら私の子どもたちが安全に暮らせるかもしれない。でも、この気持ちは夜の間続かなかった。外はずっと攻撃されていて、もうガザから脱出できない。もう私たちは死ぬことになっている。私たちをお守りください。ここは圏外でインターネットに接続できない。届くから分からないが送った。愛しているよ。元気でいて」。
「私の従妹の隣の家が爆撃された。その時に、従妹の子ども二人は傷を負った。みんな生きているが、玄関元まで死は訪れている。ガザにいる人は一人として安全ではない。2万人の人たちが殺されている。イスラエルとアメリカによって殺されている。私たちは義務として、今すぐにジェノサイドを止めること。パレスチナの解放を求めること」。
ハニンさんのガザの現状を伝える悲痛な訴えに、参加者は怒りのコールを米国大使館にぶつけた。
「USA イスラエルを助けるな 虐殺支えるな 武器を送るな イスラエルに政策を 恥を知れ 川から海へ 抑圧を振り払え パレスチナに自由を ガザを自由に」。
パキスタンイスラム協会、戦争をさせない1000人委員会、憲法共同センターが次々とイスラエルのガザでのパレスチナ人の虐殺とそれを支える米国へ怒りの発言を行った。
死の商人レイ
セオンに抗議
この米大使館抗議行動が終わった後に、武器輸出反対ネットワーク(NAJAT)の呼びかけにより、米国大使館の横のビルに入っているガザ大虐殺に武器を輸出して加担する米軍事企業・レイセオン日本支社に向けて、300人で抗議行動を行った。
NAJATの杉原浩司さんが「レイセオンはアメリカでも三本の指にはいるような巨大な軍事企業だ。核兵器も製造しているし、世界中に武器を売りつけている。ガザの虐殺にもレイセオンの武器が使われている。この場所から国会議員会館に通って、自民党の議員を回り武器の売り込みを図っている。その結果として、2600キロも飛ぶ敵基地攻撃のミサイルトマホークを400発を受注にこぎつけた。陸上の迎撃システムをイージス艦に載せるということで、一隻4000億円もするものを二隻作ろうとしている。そのレーダーもレイセオンが作っている。日本の中に深く食い込んでいて、私たちの税金が使われている。回りまわってガザの虐殺を支える形になってしまっている。強く強く抗議したい」と行動の主旨を述べた。この後、レイセオンと米大使館に向けて、抗議行動を行った。 (M)

「米国はイスラエルによる虐殺に手をかすな!」と抗議(12.16)
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