12.23万博中止!カジノはいらん!御堂筋パレード
私たちの声がなかったことにしてはならない
【大阪】12月23日、大阪市靫公園には『万博中止!・カジノはいらん!御堂筋1000人パレードに参加する多くの市民たちが集まった。パレード前の集会では、主催者あいさつに立った「夢洲カジノを止める大阪府民の会」の福永さんが、パレスチナで起こっているイスラエルによる虐殺を意識しながら「そこに暮らしている人たちの声が殺されているという点では、この大阪でも同じことではないか」、そして「大阪ではもともと反対意見が出ない状態になっていると言った馬場代表の発言(11月26日)が、今回の行動に火をつけた。だからこそ、私たちの声がなかったことにしてはならない」と力強くアピールした。
追い込まれているの
は私たちではない
続いて、実行委員会事務局長の山川さんが、情勢と今後の活動について「12月4日からIR・カジノの土壌改良工事を強行しているが、はっきりさせておきたいことは、追い込まれているのは国と大阪府市だ。万博建設・運営費に莫大な税金が出され、工事は遅れている。参加国は減少した。海外パビリオンの年内工事はなくなった。今、万博とカジノをめぐる巨大な利権の闇などに大きな不信と怒りが高まっている。そして、ここにきて関連企業は脚踏みをしている」、「例えば、JR西日本の長谷川社長は、-JR桜島線延伸ルートについては、鉄道事業者だけで出来るものではない。建設費に関して、どのくらい公共投資が出来るかが重要だ-と言って、この期に及んで、行政に金を出せと言って、計画の実施を明言できなくなってきている。また、京阪ホールディングズの加藤会長も、中之島線延伸ルートについては予算化すると言っていたが、出来なくなった。「事業実施は困難だ。解除権の設定は無視できない。梯子をはずされたらとんでもない話になる。これを見ながら最終判断する-と言い出す始末だ」、「国や大阪維新府市政は、当初から入場者利益率など、実現可能性のない架空の数字で、成長を止めるなと叫んできたから、今逆風に晒されている。これを作り出してきたのは私たち府民の強い意志と運動だ。来年2月の府議会で予算の話があり、国会は混乱している」と述べ、これから予定されている行動のスケジュールを提起した。
1月6日夢洲IR環境影響評価準備書公聴会、1月8日あかんやろカジノ女性パレード第9弾、2月18日府民がつくる第2回「夢洲IR・カジノ」大阪府民公聴会。
万博経費にどれ
だけ使われるか
次に連帯のあいさつ。「どないする大阪の未来ネット」事務局長の馬場さんは、「万博経費について、数字に惑わされてはならない。自見大臣は、小さく小さく見せようとしている。大阪府知事も大阪市長も夢洲で行われていることとか、インフラ整備・地下鉄延伸などの経費を無視して、それらの経費も次々と変わっていく。今夢洲に投資されようとしカジノが後にあって、それを口実に万博にいくら使われるか、それを市民に明らかにしていく必要がある。今、単純に淀川左岸線の工事費1330億円を除いたとしても大阪市民は一人6万円、それを入れれば11万円の負担になることが知らされていない。もはや万博は中止しかない。延期は最悪だ」、「来年の市議会・府議会で予算を廃案にしよう」と呼びかけた。
ウソが支配し
ない世界を!
さらに政党のあいさつ。れいわ新選組の大石衆院議員「維新は正確な数字を出してこない。大阪市の野党の議員はぼやいているという。数字を使い分けてくるから、いつまで経っても正確な数字が明らかにならない」と述べ、維新の身を切る改革を批判しながら、ウソの支配しない世界を訴えた。
また、社民党の大椿参院議員は「国会での記者会見でも指摘したが、大阪の生コンの価格が東京・全国平均より非常に高くなっている。なぜ高騰しているのか。その背景には、大阪広域生コン協同組合の執行部が独裁的な運営(一部業者を閉め出し)をしていることにある。これが高い税金の負担につながっている。万博・カジノIRを止めるには、今がチャンス。声を上げ続け、絶対に止めよう」とアピールした。立憲民主党の辻本参院議員はメッセージ(代読)。
この後、替え歌やダンスなどのパーフォーマンスがあり、終わるとパレードに。多くの人々で賑わう師走の御堂筋で「万博中止!カジノはいらん!」と訴えた。 (あ)
万博もカジノもいらん、御堂筋で声高くアピール(12.23)
会場に続々とつめかける大阪市民(12.23)
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