2024年に向けた恒久的なアジア連帯基金のためのカンパの呼びかけ
悪化する状況を打開しよう
アジアの運動団体を支えるために
ESSF(国境なきヨーロッパ連帯)
ESSFのピエール・ルッセ同志より2024年に向けた恒久的なアジア連帯基金のためのカンパの呼びかけが昨年末に送られてきました。ピエール・ルッセ同志は長年、第四インターナショナルのリーダーシップとして、特にアジアとの連帯活動に携わってきています。呼びかけに際し、広く全国の同志、友人、「かけはし」読者の皆さんにカンパへのご協力を訴えます(以下、呼びかけ概要)。
呼びかけ
私たちESSF(国境なきヨーロッパ連帯)は、2024年に向けた恒久的なアジア連帯基金の積み増しのための年次アピールを開始しました。私たちは、東欧(ウクライナ)、中東、そしてワシントンと北京の対立という地政学的な利害に焦点を当てた「目に見える」国際ニュースを背景に、活動を行ってきました。さまざまな困難な状況のなか私たちは、複数の危機に見舞われた人々を支援するため、運動との財政的連帯を含む連帯の継続性の確保をめざしてきました。
私たちの方針は、運動を担う人々自身が、自ら決定した優先順位に従って行動を遂行することを支援することです。みなさんからのカンパは、すべて運動を担う人々に送られます。ESSFの運営は、私たち自身が自らの費用を負担するボランティア・チームによって行われています。活動はウェブサイトの運営など多岐にわたっています。私たちのパートナーの概要は以下のとおりです:
フィリピンのMiHands連合
フィリピン諸島南部のミンダナオ島を拠点とし、近隣の島々でも活動しています。危機的状況に対応し、草の根コミュニティの持続可能な自己組織化能力を強化するために、各自のスキルを結集して活動する団体のネットワークによって運動が構成されています
インドネシアの「自由な女性たち」運動
ジャカルタと西ジャワ地域の工業地帯を拠点とするこの団体は、さまざまな問題に関する集団的イニシアティブに参加し、労働組合と緊密に協力しながら縫製部門の女性労働者とともに、(雇用主によって尊重されていない)社会的・生殖的権利を守り、家庭内および職場におけるジェンダーに基づく暴力に対抗するために活動しています。
バングラデシュの農民組合BKF(男性組織)とBKS(女性組織)
メンバーの大半は農民で、公有地を占拠し、耕作し、その使用権を法的に認めるよう要求しています。BKF―BKSのメンバーは、地主の手先からの暴力に直面している状況です。2022年にリーダーの1人が、地主の手先により殺害されました。さまざまな困難に直面しながらも人道的災害が発生した際には、BKF―BKSのメンバーによる支援活動が行われました。またBKF―BKSは、労働組合や先住民族組織と連携し、広範な問題に関する統一活動に参加しています。
パキスタンの労働教育財団(LEF)とクロフター財団(CF)
両団体は、パキスタン全土で活動しています。CFは農民の利益を守ることを優先して活動しており、LEFと緊密に協力し、正規・非正規部門の労働者の組織化、訓練、社会的・経済的・政治的権利などの要求を支援しています。
ビルマ(ミャンマー)の抵抗勢力に援助を配給する国境の団体のグループ
ビルマ軍は2021年、全権力を掌握しました。また軍は大規模な市民的不服従運動に直面した際に、運動を軍事的に弾圧しました。私たちのパートナーのグループは軍の弾圧に直面し、武器を手に取り、周辺部の民族運動との行動調整を行いました。流動的な情勢のため、援助資金の送金は困難な状況ですが、創意工夫によってその困難を克服しています。
ここ数年、Covid―19はじめとする健康危機、気候変動による壊滅的な洪水や海面の上昇、地震や津波、さまざまな種類の軍事紛争、宗派を超えた宗教原理主義などが急増しています。労働者の生活環境は構造的に弱体化し、既成勢力への依存は深刻化しています。私たちの役割は、草の根コミュニティでの対応を可能にする支援ですが、状況はますます悪化するばかりです。そして時には危険な状況に介入しなければなりません。また昨今、生活費の高騰も私たち一人ひとりに重くのしかかっている課題です。このような厳しい財政状況のなか、アジア連帯基金へのご支援、ご協力をお願いいたします。
【送り先】
新時代社
郵便振替口座
00860―4―156009
フィリピンのMiHands連合
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