代執行による大浦湾埋立て着工阻止!
1.12国会周辺、議員会館前、首相官邸前終日行動
地方自治強奪許さない!
【東京】代執行による大浦湾埋立て着工許さない!1・12終日行動が辺野古の海を土砂で埋めるな!首都圏連絡会の主催で行われた。国会議事堂周辺で朝8時から9時まで出勤者へのビラ配布、正午から1時間議員会館前集会と座り込み、夕方6時間半から首相官邸前で抗議集会が行われ200人が参加した。
沖縄から電話で
不屈の決意届く
埋めるな連の主催者が「大浦湾埋め立てへの怒りの集会として開催する。沖縄県の知事の権限を奪う国による代執行は不当なもので絶対認められない。埋め立てを阻止する闘いの出発点に今日をしたい」と発言した。
稲嶺進さん(元名護市長)が沖縄から電話で連帯のアピールをした。
「国による代執行に対して、私たち沖縄県民は強い怒りをもって今朝の10時からキャンプ・シュワブのゲート前で抗議行動を行った。およそ900人が集まった。シュプレヒコールなど絶対に許さないという大きな声で抗議をした。今回の代執行は沖縄の民意と自治権の侵害、さらには民主主義を踏みにじる前代未聞の愚行だ。これこそ差別政策のきわめつけだ。日本政府はこれまで、二言めには負担軽減と言いながら、その内実は矛盾と欺瞞だらけだ。実際に、八重山・与那国など先島地域では自衛隊のミサイル配備など軍事強化が着々と進められ、島全体が軍事基地・要塞となりつつある。日本は戦争をする国、できる国に変貌しつつある。この状況を止めなければならない」。
「沖縄では戦後78年、ずっと米軍基地に苦しめられ、そして国の差別と分断の政策に翻弄されてきた。もうこれ以上の基地負担はできない。新しい基地は百年、二百年も使用できるというふうに言われている。この基地から発生する被害は私たちの子どもそして孫、次の世代がまともに受けることになる。私たちはこれを黙っているわけにはいかない。子どもたちの未来を今の責任世代であるわれわれががんばって阻止をする。だから私たちは闘いを続ける」。
「実は辺野古新基地は普天間飛行場の代替にはなりえない。こういう内容の新聞記事が沖縄では報道されている。新しい基地は滑走路が1800mだ。現在の普天間飛行場は2800mだ。辺野古は飛行場としての機能も満たさない。さらには基地の評価が進められるなかで、米軍の幹部は辺野古が出来ても、普天間は使い続けたい。このように言っている。いつまで出来るか分からない、いくら費用がかかるか分からない。私たちの税金だ。どぶに捨てるようなことを今続けている。こうした内実を知ってもらい一緒に闘ってほしい。沖縄はこれまで長い間、大先輩たちががんばって築きあげてきた沖縄、そのアイデンティティをしっかりと守り継ぎ、次の世代に繋げていくことをこれからもひるまず休まず続けていきたい。私たちのこの闘いにこれからも連帯し、ご協力をお願いしたい」。
沖縄ごとでなく
丸々日本の問題
この後、東京在住のうちなんちゅの話、松戸、神奈川、東京東部で活動している仲間の報告と決意表明があった。
続いて最後に、宜野湾出身のうちなんちゅうがこの集会を聞きつけて駆けつけてくれ発言した。
「私は沖縄県宜野湾市、普天間基地のある近くで生まれて育った。一年前の建白書の集会で登壇した。まさか一年経ってこういうふうに大浦湾の埋め立てが着工されたという現実が信じられない。今日は娘といっしょに参加した。私の娘の保育園にも飛行場所属のヘリから部品が落下した。辺野古の綺麗な海に埋め立てて基地を作ろうということを到底理解できない。どうしても沖縄の基地問題と言われるが沖縄の基地問題ではなくて、本土が見捨てた結果の今回の埋め立てだ。二、三日沖縄のことを考えると涙が出る思いだった」。
「埋め立てには9年3カ月かかると言われた。この危険な普天間飛行場をそのままにして、辺野古の海を埋め立てることを机上の空論で政府は勝手に進めるんだろうと、沖縄県民として本当に悔しい思いだ。圧倒的に本土でのメディアのとらえ方はまったく違って、テレビでやっても1~2分ぐらいで、簡単に済ませてしまう。この沖縄ごとを許せない。自分事としてとらえて欲しい。沖縄の問題ではなくて日本が抱える問題だと捉えてもらいたい」。
最後に首相官邸に向けて、埋め立てをやめろとシュプレヒコールを行った。 (M)
「代執行は不当なものであり絶対認められない」(1.12首相官邸前)
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