投書「継戦能力NO!! 11・27官邸前行動」に参加した(下) 

匿名

杉原浩司さん(NAJAT)の発言

ローカルニュースにしかなっていないのが問題

 「昨日、報道で全国ではなくローカルニュースにしかなっていないのが非常に問題ですが、長射程ミサイル、敵基地攻撃兵器として三菱重工が小牧北工場でいま開発・量産している12式(ひとにしき)地対艦誘導弾や、あるいはアメリカのレイセオンから買うトマホークなどの敵基地攻撃兵器を保管する弾薬庫の建設工事がまさに始まろうとしているということで、地元の大分で反対の集会がありました。ぼくは直前に連帯のメッセージをなんとか送ったんですけれども、60人ほどが集まって抗議の声をあげたということを地元の方の発信で知ることが出来ました。こういうこと自体も本来は地域のニュースじゃないんですよね。私たちの税金を本当に何千億円も使って、隣国、朝鮮半島や中国に届くような、軍事緊張を高めるような、そういう本来は持てないはずの兵器を開発・量産して、それを大分に保管して、運用する部隊も大分の湯布院の駐屯地におくと、大分が攻撃の拠点でもあると同時に標的にもなるということで、非常に琉球弧と同様に大分でも危機感が強まっています。しかし、それが全国に報道を通しても、そして私たち市民運動を通しても、十分に共有出来ていないので、問題が押しこめられたまま地元のリスクが拡大するということが、琉球弧でもそうだとおもいますが、大分でも起きている。そういうことを私たちはもっとアンテナをはって広げていく、この間地道に署名を取って地元に送るようにはしているんですが、まだまだ不十分かなと思っています。

ふくれあがる軍事予算

 それから、先日『大軍拡と基地強化にNO!アクション2023』で防衛省との交渉をやりました。これは、概算要求という8月末に出た政府予算の青写真の最初のデータについて問いただすというものだったんですけれども、いろいろな問題点が明らかになりました。円安により想定していた軍事予算がふくれあがっているわけですね。43兆円といっていたものが間違いなく43兆円を超えているという話になりつつあるんです。そもそも43兆円自体が異常な金額なので、もっと大軍拡反対の声をあげていくべきです。

イスラエルの武器が候補に

 それから、いまのイスラエルのガザ大虐殺の関連で言うと、2023年度、今年度の予算にいれていた無人攻撃機の試験導入の予算について確認したら、イスラエルのIAIという軍需企業の自爆型ドローン、自分でぶつかっていて殺せるという恐ろしい兵器、ハロップというのが候補にあがっていて、それになるかどうか分かりませんけれど、イスラエルの武器を試験導入とはいえ、候補にあげるようになっている。

もっと強いプレッシャーを

 それから、先日イスラエルの軍需企業のエルビットシステムズというところが日本の軍需商社2社、日本エヤークラフトサプライと伊藤忠アビエーションと武器の売り込みの提携契約をしているということで、やめろということで行ってきたわけです。これだけの虐殺がおこなわれていても自分たちが一体何に加担しているかを自覚すらしていない、そういう企業が私たちの身近にあるということで、もっと強いプレッシャーをかけなきゃいけないと思っています。

情勢に立ち向かうための議論を

 ですから、いま日本全体が軍民両用の空港・港湾もふくめて、あるいは弾薬庫の建設もふくめて、基地の増強もふくめて、全体的にものすごいスケールで日々そういう方向に進んでいる中で、私たちが一体どういうかまえでこれに立ち向かえるかっていうことをもっと議論しなきゃいけないと思うんですね。そうしないと、なかなかたちうち出来ないというのが正直なところだと思います。
 
武器は人を殺す道具だ

 ウクライナとガザではっきりしたのは武器は人を殺す道具だっていうことですよね。武器を配備して基地を作ることによっては平和は作れないと私たちは言いきりながら、しぶとく歯止めをかけていきたいというふうに思っています」。杉原浩司さんは、そのように発言した。

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