2.24在日ウクライナ人がロシア軍の虐殺を糾弾し撤退を求める渋谷駅スタンディング
ロシアによるウクライナ侵略2年
【東京】2月24日午後1時から渋谷駅ハチ公前で、在日ウクライナ人がロシア軍の虐殺を糾弾し、撤退を求めるスタンディングを行った。ウクライナ人が手に手にウクライナ国旗を掲げ、数百人が集まった。報道カメラも多かった。日本人のウクライナ連帯ネットワークの仲間も横断幕、プラカードを掲げて参加した。
奴らは10年前からやってきた
在日ウクライナ人の訴え。
ウクライナ人が次々に訴えた。通訳者が日本語に翻訳してくれたので、一部を紹介する。
2年前、敵が私たちの国にやってきた。彼らはこれよりも前、10年前にすでにやってきて、こっそりと悪事を働き、私たちの家の多くの部分を盗んだが、敵は巧みにそこに居ないかのようにふるまった。陰にいる黒幕は誰も追い出すことができなかった。
私たちは普通の生活を送っていた。渋谷にいる皆さんのように、ウクライナの人々は仕事をして、夜通しパーティーを楽しみ、デートをして、映画に行き、子どもを育て、物価の上昇やコロナウイルスの制限に文句を言っていた。私たちは現在の文明国で平和で充実した生活を送っていた。しかし、2年前敵は仮面を取った。彼らはずる賢く、私たちの家に侵入し、家族を分断した。私たちの過去を書き換え、未来を破壊するためにやってきた。私たちの土地に死と破壊をもたらした。この敵はロシアだ。
自由と民主主義を守る戦い
ウクライナ軍は私たちを守っている。私たちの愛する人たち、私たちの家を守っている。ウクライナ軍はヨーロッパをも守っている。文明世界を守る。自由と民主主義の価値を守る。
ブチャなど信じられないほどの残忍さで攻撃を受けた。キーウでの新たなミサイル攻撃は世界をグローバルな地震のように揺さぶった。民間人の死にはみんなが衝撃を受けた。しかし、自分の家を守るために立ち上がった人々を失った痛みを知っているのは私だけだ。ロシアを止める代わりに、世界は依然として、ロシアを容認し続けている。ロシアに中立なアスリートが鉄壁の怪力で、戦争を支持している。あなたのアパートのロシアガス、ドストエフスキーの本、ロシアバレイのチケット代、すべてのロシア製品の付加価値はウクライナ人の命だ。
ロシアへの制裁の強化を
ロシアは捕虜と政治囚の意思を折るために独房に隔離する。ロシアを止めるためには、私たちはこれに対して、同じ方法を適用する必要がある。ロシアはすべてのレベルで孤立させる必要がある。文化、経済、テロリストは容認できない。国際社会にロシアの居場所はない。
テロリズムに反対、帝国に反対、戦争に反対。いっしょに戦争を止めよう。ロシアはテロ国家だ。いっしょにロシアを止めよう。ウクライナに平和を。ウクライナに自由を。
ロシア製品の購買が戦争資金に
別のウクライナ人の訴え。
ロシアで学校などインフラ整備で使われるおカネが代わりに、ウクライナ人の病院や学校にロケットを打ち込むために使われている。9万4千件の建物が破壊されている。考えてください、莫大な数だ。
破壊された家々には人の夢、生活、家族があった。ちょうど1週間前、私の故郷ハルキウでは爆撃の後、7歳、4歳、7カ月の子どもがお父さん、お母さんといっしょに亡くなった。母親は生きたままの二人の子どもを抱きしめながら死んだ。そして7カ月の子どもは台所に隠れていて、そのまま死んでしまった。
ロシアはイランや北朝鮮から調達したロケットの購入に資金が必要だ。近くのスーパーにロシア産の鮭、イクラなどたくさんのロシアの産物が売られている。日本は2022年から、2兆円くらいのロシア生産品を購入している。2兆円でたくさんの人々を殺せる。鮭などはおいしいが食べる前にこれらの商品がウクライナの苦しみにかかわっていることを忘れないでほしい。
文化や芸術が関係ないと言う人がいる。平和なロシア人によるコンサート、こんな活動に足を運ぶ人も多いと思う。関係ない平和な一般人、そう想像することはたやすい。だが、日本人が払ったチケット代もやがてロシアの税収になって、ウクライナの人々の頭を撃ち抜くことになる。本当に平和なロシア人がいれば、平和な日本で、「平和、平和」と歌うのではなくて、ロシアに帰って自分たちの国を止めてください。
ロシアの製品を買わないでください。ロシアの製造業を支援しないでください。
ロシアはテロ国家だ。ロシアを止めよう。ウクライナに自由を。ウクライナに平和を。
こうしたウクライナ人の訴えが続いた。最後にウクライナ国歌を歌い、ウクライナに平和をもとめ、ロシアの侵略を即時に中止させようとのスローガンを全員で叫んだ。日本はロシアへの制裁をやっているように振舞っているが実は抜け穴だらけだ。日本はロシアへの全面的な制裁を行え。ウクライナ人民のロシア侵略戦争に対する抵抗戦争を支持し支援しよう。 (M)
ロシア軍の侵略糾弾!即時撤退を、とアピール(2.24)
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