投稿 3・1日本郵政本社前集会
郵政リストラに反対し、労働運動の発展をめざす全国共闘会議
全国の非正規で働く仲間と連帯しよう
非正規の均等待遇と正規化 物価高を上回る大幅賃上げを
【東京】郵政産業労働者ユニオンと郵政倉敷労働組合でつくる「郵政リストラに反対し、労働運動の発展をめざす全国共闘会議」は、3月1日「非正規の均等待遇と正規化、物価高を上回る大幅賃上げ」を求めて、日本郵政本社前(東京・大手町)集会を行った。
非正規社員の正社員化を
集会に先立ち、全国の郵政の職場で働く非正規の仲間を代表して3人が「非正規社員の均等待遇と正社員化」を求める署名15519筆(累計で401853筆)を提出した。
集会は郵政ユニオン家門副委員長の司会で始まり、主催者を代表して郵政ユニオン日巻委員長のあいさつ。
日巻委員長は、「24春闘をすべての労働者の大幅賃上げ・非正規社員の均等待遇と正社員化、要員不足の解消と長時間労働の是正を求めて、2月16日に日本郵政グループ4社に提出し、賃上げ交渉に入ったことを報告。また日巻委員長は「格差是正を求める最高裁判決を勝ち取った組合」として「均等待遇の流れを止める力に屈しない」との決意を示した。
連帯のあいさつの最初は全労連議長の小畑雅子さん。小畑さんは非正規労働者の均等待遇を軸にアピールした。
-さらに全労協事務局長の関口広行さんがあいさつ。社民党の大椿ゆうこ参院議員も激励の発言。つづいて各地本の非正規社員の発言から。
東海地方の郵便局で15年間非正規として働いている女性は、何回も正社員登用試験を受けても落とされる、と苦しい気持ちを訴えた。
女性は正社員になるために多種にわたり資格を取り、営業成績もトップクラス、仕事の工夫や局の窓口かざりつけで表彰もされた。なのに正社員になれない。
業務成績も低く評価されてしまい、職場の郵政ユニオンの仲間も正社員になれていない。それでは正社員登用試験の選考が違法ではないか。組合差別があるのでは? 彼女は業務成績が低いことに納得がいかず、2つの労組(JP労組、郵政ユニオン)に相談したが、答えてくれたのは郵政ユニオンだけでした、と語った。採用差別がある中で、郵政ユニオンは組合員として職場で頑張っている彼女にエールを送りたい。
「3・1郵政本社前集会アピール」を青柳執行委員が朗読し、郵政本社に怒りのコールをあげ、日巻委員長の「団結ガンバロー」で本社前集会を終えた。
大幅賃上げを行え
引き続き午後からは、衆院第1議員会館の会議室で院内集会が行われ、日本共産党の伊藤岳参院議員、社民党の福島みずほ参院議員のあいさつの後、建交労軽貨物ユニオン高橋英晴執行委員長による「軽貨物ドライバーの組織化とヤマト運輸問題」と題した講演が行われた。
その後、全国から参加した非正規組合員の現状報告がなされ、「講演で話されたヤマト運輸との協業が発表され一部で業務が始まっている。クロネコDМ便やネコポスが増え、労働強化が進んでいる。仕事で事故を出すと『事故研究会』が行われ時給が下げられてしまう。何回事故を起こしても事故研究会の対象にならない人もいる。この差は何なのか」という疑問も出された。
全国の非正規で働く仲間と連帯し、24春闘を格差是正と、大幅賃上げ、暮らしを守り、安心して働ける職場環境をつくるため共にがんばりましょう。(YK)
3・1郵政本社前集会アピール
長引く物価高騰によって、食料品・エネルギー価格や公共料金の値上げは留まることをしらず、労働者は必死に働けども厳しい生活を強いられている。特に非正規で働く労働者は不安定雇用、低賃金におかれ、限界まで切り詰めながらやり繰りしている現状がある。その一方、この10年間で大企業の内部留保は260兆円から527兆円と倍以上にまで増加し、持てる者と持たざる者の格差はより拡大している。ひたむきに働きながらも、改善されることなく厳しさを増す生活に、大幅賃上げを望む労働者の声はより切実になっている。
郵政全国共同会議が取り組んだ24春闘要求アンケートを見ると、非正規社員の回答では、生活実感で「かなり苦しい」「やや苦しい」は70・8%と昨年よりも3・9%上がり、生活実態の厳しさが回答結果に如実に現れている。また、寄せられた声の中には、「何年も新しい服を買っていませんし、旅行にも行けていません」「昼食はおにぎり1個」「切り詰める所はすでに切り詰めている」などの厳しい現実が溢れている。
日本郵政グループは交渉の中で「経営環境は依然厳しい」と述べ、他企業やヤマト運輸との協業には投資しても、社員への投資は行おうとしない。23春闘において、正社員の賃上げはあったが、非正規社員にはゼロ回答だった。加えて、正社員の処遇を引下げて非正規社員との均等待遇を実現させたかのように見せかけるやり方は、郵政20条裁判最高裁判決の趣旨を貶めるものであり到底認めることはできない。日本郵政グループは内部留保を6兆円以上保持しており、大幅賃上げと所得の底上げを実行し、真の均等待遇を実現できない理由はない。格差と貧困をなくし、内部留保を取り崩して、労働者の生活を守るために会社は社会的責任を果たさなければならない。
他企業における23春闘のたたかいでは、「時給200円引き上げ」「2年連続100円引上げ」「1人のストで3000人の賃上げ」など非正規の賃上げを実施させた組合の経験がある。希望はそこにあり、声を上げれば変えられることが実感できた。
私たち郵政ユニオンは正社員・非正規社員が一体となって、安心して生活できる賃金、安心して働ける労働条件をあきらめず要求する。黙っていては誰も変えてはくれない。たたかおうではないか!行動しようではないか!
今日、この場に集まったすべての労働者の尊厳をかけて、我々は24春闘をたたかい抜く決意をする。
2024年3月1日
郵政に働く非正規社員の均等待遇と正社員化を求める本社前集会 参加者一同
全国共闘会議が日本郵政本社前集会でアピール(3.1)
週刊かけはし
《開封》1部:3ヶ月5,064円、6ヶ月 10,128円 ※3部以上は送料当社負担
《密封》1部:3ヶ月6,088円
《手渡》1部:1ヶ月 1,520円、3ヶ月 4,560円
《購読料・新時代社直送》
振替口座 00860-4-156009 新時代社