2・17ウクライナひまわり連帯行動に寄せられたメッセージ

韓国「社会進歩連帯」からの連帯メッセージ

 平和を愛する日本の市民の皆さんへ!

 2022年2月24日、ロシアの侵略で始まったウクライナ戦争がこれまで続き、世界各地で人々がウクライナ民衆の果てしない苦痛に心を痛め、ロシアの戦争行為の中断と撤収を要求しています。中でも特に韓国の私たちにとってはウクライナ戦争は遠く離れた問題ではありません。
 去年9月に北朝鮮の金正恩国務委員長がロシアを訪れ、ロシアのプーチン大統領と会談しました。今年もプーチン大統領の北朝鮮訪問が予定されています。国際連合憲章と国際法に違反したロシアのウクライナ侵略と、国際核兵器の不拡散体制の根幹を損ねる北朝鮮の核武装を助け合うための出会いとしか言いようがありません。北朝鮮は兵器支援を通じてロシアの侵略遂行を支援し、その見返りとしてロシアの軍事技術の移転を受けています。私たちは、これは絶対に見過ごせない反人道的犯罪であり、北朝鮮はウクライナ戦争長期化の共犯だと強く糾弾しています。
 これとあいまって朝鮮半島の戦争危機はますます深刻になっています。北朝鮮は、ウクライナを侵略中のロシアと「台湾に対する武力使用の放棄を絶対に約束しない」とする中国が、国連安全保障理事会の北朝鮮糾弾決議案の採択を妨害する現状を、好機と判断しています。このほど金正恩国務委員長は、「南北関係はもはや同族関係ではなく交戦国関係だ」としたうえで、北朝鮮の憲法と歴史から「平和、統一、和解、民族大団結」という概念を削除し、韓国を「不変の主敵」と明示する考えを明らかにしました。また、「核兵器を含むあらゆる物理的手段を動員し、有事の際に南朝鮮(韓国)を完全に占領するための準備をする」と明らかにしました。平壌の「祖国統一3大憲章記念塔」はすでに撤去されています。連邦制の平和統一案を事実上廃棄するこうした動きは、朝鮮戦争後の北朝鮮の公式な統一政策で最も重大な変化であり、韓国市民に対する極度の脅威です。北朝鮮の「戦術核兵器の大量生産」政策の対象もまた、韓国と日本にならざるを得ません。
 このような状況で私たちにできることは、世界平和と国際秩序を脅かすすべての侵略と核武装に反対する声を高めていくことです。私たちはこのような努力を最も近い隣国である日本の皆さんと一緒にしなければならないと考えています。日本でウクライナ民衆に対する連帯に実践している皆さんに連帯のメッセージをお伝えすることができ、大変うれしく思います。
 これは私たち自身のためだけの連帯ではありません。植民地支配の辛い歴史を経験した韓国と日本の市民が、共にロシアのウクライナ侵略に反対し、新たな戦争を防ぐために努力する姿を見せることで、今世界のあちこちで暴力と憎悪に包まれている国々も未来には再び友人になり、人類の皆の利益のために貢献できるかもしれないという希望を世界に伝えることができます。
 これからもともに、ウクライナの平和のために、戦争と核兵器のない東アジアのために連帯しましょう。

 2024年2月16日
ソウルから連帯を込めて
社会進歩連帯

「ウクライナ連帯欧州ネットワーク」からの連帯メッセージ


 2024年2月24日は、少なくとも2万人のウクライナ民間人と10万人以上の兵士が死亡し、数百万人が国外逃亡を余儀なくされ、さらに数百万人が国内難民となったロシアによるウクライナへの全面侵攻から2年となります。ロシア帝国主義は、ウクライナ領土において、インフラの破壊、性暴力、強制移住、ウクライナ文化の破壊、誘拐された子どもへの同化政策などを行っています。
 ウクライナ連帯欧州ネットワークは、政党、労働組合、左翼組織、個人の連合として設立されました。ウクライナ社会の抵抗を支援するとともに、より公正な社会を求めて闘うウクライナの労働組合、労働運動、左翼と連帯するためです。
 私たちは、民主主義と人民の自己決定権が、左翼、国際主義、反資本主義の課題の中心にあるべきであると信じています。私たちは、日本を含む世界の他の大陸や地域の、私たちと見解を共有する左翼、進歩主義、労働団体とのつながりを確立できたことを嬉しく思います。
 私たちにとっても非常に重要な問題を提起する2月17日(本集会)と26日の行動(ウクライナ文化の抵抗――赤尾光春さん講演会)が成功することを願っています。ウクライナ債務の廃止なしには、大多数のウクライナ国民とウクライナ労働者階級に利益をもたらす戦後復興は不可能です。また、ウクライナ文化への攻撃、博物館やウクライナ語で書かれた書籍の破壊、ウクライナの歴史、さらにはウクライナの国家アイデンティティそのものの否定は、ロシア占領地域では現実であり、今日これらの行為に反対することが絶対に必要です。

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