3.2「日の丸・君が代」強制を跳ね返す神奈川集会とデモ

 【神奈川】「日の丸」・「君が代」の強制をはね返す3・2集会を横浜市・地域労働会館で行った。
文筆家の栗田隆子さんが話しをした集会のあと、伊勢佐木町モールを中心に、デモに出て、「差別の元凶、天皇制はいらない」、「県教委は不起立者の氏名収集をやめろ」などのコールを響かせ、沿道の人と交流した。
 集会の中でアピールを何人かの人からもらった。共通番号いらないネットの中森圭子さんから「マイナンバー」カードの推進状況とこれに対する月1回情宣、学習会など取り組みが紹介され、「すべての軍事基地はいらない!ファイト神奈川」の木元茂夫さんは、靖国神社などへの集団参拝が明るみに出た自衛隊についてこれまでの経過、個々の兵士が戦場に向かう意識などについていくつかの指摘をした。
 立川自衛隊監視テント村の井上森さんは、墜落事故以来停止されていたオスプレイ飛行再開について報告をした。武蔵野五輪弾圧裁判の控訴審についても異例の展開で進みそうだと発言した。首藤久美子さんは東京五輪が終わっても都市大開発と貧しい人々の排除?の対決に追われているとし、渋谷・美竹公園排除後の活動、パリで開かれようとしている各地の五輪への阻止運動に注目してほしいと訴えた。

天皇制肯定論理
身近かにも潜む

 栗田さんのお話は同調圧力と天皇制と題してのものである。
 下血、輸血量などを詳細に垂れ流したXデー状況を動画で振り返り、戦前と明仁天皇制のちがい、身近な人との会話から「内なる天皇制」の浸透具合などの考えを聞かせてくれた。
 「マジョリティーは多くを言語化しない」という栗田さんの指摘に関しては、男の特権に甘んじることと天皇制肯定の親和性を痛感させられた。
 また、質疑において、例えば女性の貧困に対する問題意識が、構造を変えることより「支援」という点に向けられる傾向と、「支援」に対してはお金が動くこと、そのことによる運動の劣化、労働条件の問題などの話も分かりやすかった。栗田さんの多様な問題意識がうかがえて話は尽きなかった。    (海田)

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