2.18ラファに手を出すな!新宿南口集会に参加した
投書 SM
2月18日・日曜日、「ラファに手を出すな!全国連帯デモ」がおこなわれた。東京では新宿南口で17時からおこなわれた。2000人が参加した。 呼びかけは「Palestinians of Japan(パレスティニアンズ・オブ・ジャパン)」、「〈パレスチナ〉を生きる人びとを想う学生若者有志の会」、「BDS Japan Bulletin(BDSジャパン・ブリティン)」だ。
連帯デモ(スタンディングデモ)の最初に司会者のあいさつがあり、司会者は「イスラエルがガザ最南部のラファへの攻撃をはじめています。ラファは安全地帯と言われ、ガザ各地から強制的に避難させられてきた約150万人の人が密集する場所です。ネタニヤフは、そのラファに地上侵攻をおこなうと宣言し、激しい爆撃をはじめました。すでに100人以上の人が殺されています。イスラエルは、国際司法裁判所の暫定措置命令を無視するだけでなく、ジェノサイドを続けています。日本政府は、停戦要求も(イスラエルに対する)経済制裁もしていません。何としてもこの大量虐殺を止めなければなりません。BDSパレスチナ民族評議会は、世界中の市民に対し街頭抗議行動を含む緊急アクションを呼びかけています。この呼びかけに応答して、68の賛同団体と共に札幌から沖縄まで日本各地から声を大きくあげていきましょう」と呼びかけた。
コールとスピーチをはじめる前に「殺されてしまった約3万人のパレスチナの方がたのことを想って」30秒の黙とうがおこなわれた。
ハニンさんの発言
「2月の今、イスラエルの戦争と呼ばれたものは、ジェノサイドであり虐殺である民族浄化であるということが明らかになってきました。BDS、ボイコット、ダイベストメント(資本引き揚げ)、サンクション(制裁)をお願いします。シェアするだけではなく、ボイコット、資本引き上げ、制裁をおこなってください。いよいよブレーキなしで、日本政府に直接イスラエルに制裁を加えてくれと頼んでください。そして虐殺国家であるイスラエルに関連する商品を買わないでください。停戦があるまでアクション、アクション、アクションです。パレスチナが解放されるまでアクションを取り続けてください」。
「〈パレスチナ〉を生きる人びとを想う学生若者有志の会」の発言
「私たちは伊藤忠と日本エアクラフトサプライに対してイスラエルの軍需企業エルビットと手を切れと要求しました。今月、覚書を破棄することに成功しました。私たちは市民の力で企業を動かしました。これは大きな勝利です。しかしガザの現実は、刻一刻悪くなっています。イスラエルは、150万人の避難民が密集するラファへの爆撃をすでにはじめています。これから地上侵攻もすると言っています。これに対して日本政府は、懸念を示すだけで停戦要求も制裁もしていません。それどころか証拠もないのに、ウンルワ(UNRWA)の資金拠出を停止しました。日本政府は、戦争犯罪を犯しています。私たちの政府は、ジェノサイドに共犯しています。私たちは、次は国を動かす番です。今国会が開いています。毎日毎日国会議員に電話してください。ファックスしてください。メールしてください」。
3番目の人の発言
「日本政府は、2017年に『投資の自由化、促進及び保護に関する日本国とイスラエル国との間の協定』(日・イスラエル投資協定)を結び、(イスラエルとの)経済関係強化をおこなっています。総務省は、2018年にイスラエル・国家サイバー総局と『サイバーセキュリティ分野における協力に関する覚書』を締結しています。防衛省は、2019年にイスラエル国防省と『防衛装備・技術に関する秘密情報保護の覚書』を締結しました。2022年には、日・イスラエルの経済協力をより強力にするべく『あり得べき日・イスラエル経済連携協定(EPA)に関する共同研究』の立ち上げまでおこなっています。こういった覚書・協力を即刻破棄・凍結するように日本政府に求めていきましょう」。
冨永華衣さん(首都圏青年ユニオン)の発言
「首都圏青年ユニオンでは、おもに非正規雇用で働く労働者を組織しています。労働運動という方法がパレスチナ解放運動の文脈であるということです。今パレスチナ解放運動のメインの行動は、デモ、ボイコット、議員や会社への問い合わせ、それらの呼びかけなどだと思います。でも実はボイコットは、誰でも出来るわけじゃないと私は思っています。労働運動でなら、労働者として会社に直接モノを言う権利が、日本では実は法律で保障されています。会社に団体交渉という話し合いの場を設けることを申し入れれば、会社は正当な理由なしに断ることは出来ません。首都圏青年ユニオンでは、11月に1つの分会としてスタバユニオンを結成しました。今スタバは、世界的なボイコットの対象となっています。スタバユニオンでは、スタバに対してイスラエルによるパレスチナ人の虐殺に関する声明を出すよう求めていますが、残念ながら断られています。スタバの『ゆずシュトラスティー』という飲み物に使われているオレンジとグレープフルーツはイスラエル産です。この事実だけでも十分イスラエル加担と言えると思います。労働運動への参加は、それ自体権力に立ち向かうという行為なので、その延長線上に虐殺や占領など権力者による不当なおこないへの抵抗があります」。
さらに発言は続き、イスラエルの虐殺を止めるために様々な観点から問題提起があった。
私としてはBDSの話や労働組合の話が特に印象に残った。「無関心な通行人のみなさまに関する発言」も印象に残った。ボイコット、スターバックス。ボイコット、マクドナルド。ボイコット、ファミリーマート。ボイコット、ヒューレット・パッカード(HP)。虐殺やめろ。今すぐ停戦。誰も殺すな。フリーパレスタイン。
(2024年3月15日)

ジェノサイドを止めさせる声をさらに大きく、と訴える(2.18)
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