4.5けんり春闘中央総決起集会
大幅賃上げ、全国一律1500円即時実現、入管法反対の闘いを
ストライキの復権で要求勝ちとる!
【東京】4月5日午後6時半から日比谷コンベンションセンター大ホールを会場に24けんり春闘中央総決起集会が開かれ、日中各争議職場で行動に立ち上がった労働者が総結集、闘いを通して生活と権利を守る要求を勝ち取る決意を確認した。集会参加は主催者発表で150人。
労働者のスクラム強化を実現した
集会ではまず同春闘共同代表の渡邉洋全労協議長が、昼の行動を集約しつつ、今後に向けた闘いを呼びかけた。そこでは、連合大手が一定の成果を得ているとしても、たとえば大企業が下請け企業の価格転嫁を認めない状況の放置など、全労働者への波及という点では大きな距離があり、現状では中小、非正規、移住労働者、またいわゆるフリーランスが置き去りになる危険があることを指摘、闘いを通して要求実現を追求する運動のあり方の再建、特にストライキの復権を今こそ追求しなければならないと強調した。
そしてわれわれの行動は小さいかもしれないが、先の復権はそこから始まることに確信をもとう、と檄を飛ばし、大幅賃上げ、全国一律時給1500円即時実現、入管法反対の闘いを総力で引き受け、労働、社会、生活を変える道につなげようと呼びかけた。
次に、昼の行動を展開した仲間を代表した決意表明。まず大倉山学園で決起した東京労組の仲間が、職員2500人の中ひとりで声を上げたが、本部前に200人もの労働者が結集したことに力を得たと謝意を述べた。その上で、学校で全国的にものが言えない無権利化が進み、このままでは子どもが大変なことになると声を上げた、「沈黙は同意」というシステムを変えるために闘い続けると決意を表明した。
次いで、統一労組の仲間がビードア分会の闘いを報告。本紙でも何回か紹介したフィリピン出身のホテル労働者の闘いだ。労組に結集し権利を主張したことで全員が解雇されるという、理不尽この上なく、外国人差別に貫かれた非道な仕打ちへの闘いだが、裁判で負けても判決に従わず逃げ回っている社長を絶対許さず、未払い賃金などの労働債権は力で勝ち取る、とさらなる闘いの強化を表明した。
関西生コンへの弾圧を許さない
この後、おおさかユニオンネットワークの西山直洋さんが、全日建関西生コン支部の闘いを特別報告。そこではまず、ストライキが業務妨害になることは当然でそうでなければストライキは力にならない、それを威力業務妨害とすることは労組活動そのものへの弾圧にほかならないと問題の本質を明快に強調。
その上で、ヘイトスピーチを繰り返してきた人物が雇われ関西生コン支部の闘いへの誹謗中傷をネットで拡散し、その広まりを利用して警察が介入、という弾圧の構図を示し、悪質な労組活動としてストライキをやらせないことが狙われているが、それを闘ってはね返す、と力強く表明。さらにその闘いの中で 大阪毎日放送が「映像24」という特集を放映し、弾圧のおかしさを気づかせる一定の影響を作り出したと報告し、ネットで検索してその映像を是非見て欲しいと紹介した。
そして、弾圧には行動で打ち勝つことが重要とあらためて強調し、やはりストライキが肝心、ストライキ迷惑論を正面から撃ち返そうと訴えた。またそれと平行して、国連の「ビジネスと人権」部会にも働きかけると、今後の活動を紹介し報告を終えた。
集会はその後、神奈川シティユニオンの仲間が全員壇上に上がり、高らかにラテンアメリカの闘争歌をいくつも斉唱し、会場にエネルギーを送った。それを受け集会を集約するものとして行動提起。第95回日比谷メーデーの呼びかけに加え、中心は、4月17日の霞が関共同行動だ。
けんり総行動実行委員会とコミュニティ・ユニオン首都圏ネットワークが主催し、24けんり春闘全国実行委員会が協力。さまざまな争議課題をめぐる連続行動だが、特に入管法改悪、最賃、労働法改悪への行動が強調され、入管法改悪反対、最賃全国一律1500円/時 の闘いを春闘の中から作り上げようと呼びかけられた。
集会は最後に団結ガンバロウの三唱でさらなる闘いの強化を確認し、参加者は鍛冶橋までの銀座デモで大幅賃上げなどの要求実現をアピールした。 (神谷)
ラテンアメリカの闘争歌で全体を鼓舞する移住労働者(4.5)
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