4.1防衛省申し入れ行動

辺野古新基地建設反対

大浦湾埋め立てをやめろ

 【東京】4月1日午後6時半から、辺野古に基地を許さない実行委による月例防衛省申し入れ行動が行われた。

琉球列島の軍事要塞化を許さない

 最初に辺野古実の仲間が総括的に話をした。
 「3月に起きたことを振り返り発言したい。特徴的なこと、一つは代執行によって大浦湾側の工事が年明けから始まった。本部半島の方から石材が搬入されていたが、今日から国頭村の採石場から石材が運ばれた。それに対して粘り強い抵抗闘争が行われている。オール沖縄会議が千人規模の大集会を何回か辺野古で行っている。先週はオール沖縄として、塩川の港のダンプによる土砂の搬入に対する阻止行動を展開している。土砂の搬入をかなり遅らせた」。
 「二つ目は3月11日から13日にかけて、石垣港に米海軍横須賀所属のイージス艦が寄港した。これに対して、市民の抗議行動に加え全港湾が3日間、港の安全が保てないということでストライキを打ち抜いた。石垣中山市長は、議会でストライキの解除要請決議を可決させた。3月14日に、オスプレイが運航を再開をした。昨年の11月に種子島沖で、8人が死亡する墜落事故を起こした。これはオスプレイの構造的欠陥だということで全世界で飛行を停止した。抜本的な改善がされないままに飛行再開された。日本の防衛省は、米軍が安全というのだから安全だろうという立場だ。陸自のオスプレイについても飛行を再開する。欠陥飛行機を住民の安全をないがしろにして強行する。許せない」。
 「3月21日には、与那国の陸自の基地に、前線部隊が配備された。同じ日に、うるまの勝連分屯地にミサイル部隊が配備された。沖縄島にミサイル部隊が配備されたのは初めてだ。うちるまの勝連分屯地の部隊は琉球列島の陸自の連隊本部が入る軍事的に重要な拠点とされている。そこも地元の強力な反対運動がある。うるまではもう一つうるま市内のゴルフ場の跡地に訓練場が計画されている。自治体ぐるみの反対運動で、自民党沖縄県連も含めて白紙撤回を掲げている。防衛省がこのままでは強行できない。そういう事態まで追い込んでいる。もし頓挫させれば、軍事要塞化をストップさせる第一歩になるだろう。沖縄の状況をきちんと認識し、共有化し沖縄の闘いに答えて、首都圏で沖縄の人々と共に闘っていきたい」。

 山城博治さんが
 電話でアピール

 山城博治さんが沖縄から電話でアピールした。
 「3月3~4日、与那国島に行ってきた。ミサイル部隊の用地買収が進められ、飛行場の滑走路が2千mから2500mに拡張された。港が1200mの長さに及び、幅が300mのとてつもない海軍港が作られようとしている。町長は政府と一体となり、住民の避難とかシェルターとかこのままでは戦場の最前線にされかねない計画を進めている。宮古島の隣にある島の住人千人が熊本に避難する計画が発表された。先島の12万人が九州各地に避難する計画だ」。
 「与那国で湾岸警備隊が入る。台湾に近い、中国に近い、尖閣の漁場が荒らされたからいいだろう、と言っていたものが徐々に与那国島が要塞化され、石垣島が戦場になることが2023年の初めから言われて、ついに避難をするという所まできてしまった。いったい避難してどうするのか。1カ月間世話になるという。1カ月を過ぎたらどうなるのだろうか。ただ戦争難民として扱われる。行くところもなく、働くこともできない。こういう状況が誰の目にも明らかなのにそのことを言わない」。
 「うるま市で政府・防衛省から副大臣がやってきて、ものものしい形の連隊発足式が行われた。ゲート前で抗議活動をしていた。与那国、石垣、宮古、奄美、沖縄とつながるミサイル部隊のトップが勝連の駐屯地に作られる」。
 「こうやって戦争に前のめりになっていいのか。本当に腹がたってならない。中国が本当に攻めてくるのか。中国がアメリカや日本と戦争すると言っているのか。国民全体が目を覚ましてほしい。アメリカは戦争に参加しない。日本や沖縄を戦争に差し出すだけだ。そのような悪行を許してはならない」。 「辺野古ではこれまでのゲートが閉鎖され、さらに埋め立て地に近い新たなゲートが使われて、そこから出入りしている。カーブの多い、見通しのきかない、道路の途中から辺野古埋立てのゲートして使われ、延々と車が並ぶ。30分、40分待機させられる。政府による代執行に対して、県政の玉城知事はめげないと言い続けている。私たちも勇気をもって闘いたい。4月6日には、辺野古で改めて代執行に抗議する大集会を行う。オール沖縄3千人規模の集会。塩川・安房でのダンプ阻止行動も行ってきている。戦争に向かうこの国のあり方を変える闘いをやっていく」。
 4・29集会実行委から。
 「基地軍隊はいらない4・29集会実行委。2016年にうるま市で、元米兵によって引き起こされた、20歳の沖縄の女性への強姦致死、殺人事件から 8年が経つ。午後5時から1時間、JR原宿駅表参道改札口前でスタンディングをする。沖縄現地で性暴力を許さない、沖縄の女性が受けてきた傷を忘れない、ということでスタンディングをする。ぜひ集まってほしい」。

陸自石垣島駐屯地開設1年に抗議

 郵政シルバーユニオンからの石垣島報告。
 「石垣島の陸自の石垣島駐屯地が開設されて1年ということで、3月23日~24日にかけて、ミサイル基地開設1周年に抗議するアクションが行われた。開設されて1年間ですさまじくなっている。南西諸島軍事要塞化の一環として、石垣島でも日米共同の軍事訓練が行われた。オスプレイが石垣空港に着陸する。米軍艦が石垣で日米合同軍事訓練。島々を再び戦場にさせない、全国で石垣島につながろうということで、与那国島・石垣島・宮古島さらには馬毛島、奄美大島さまざまな人が石垣島に集まって、沖縄を再び戦場にするなとアピールをした。一日目集会とデモ、二日目は500人近くが駐屯地に向けて車両を通させないようなデモ。横須賀の米軍のミサイル駆逐艦が石垣港に入港し、米兵が上陸した。全港湾が抗議のストを行った。労組の行動に支援・連帯していきたい。これからも連帯ツアーを行っていきたい」。

岸田訪米の意図とは

 池田五律さんが岸田訪米を批判する呼びかけをした。
 「岸田首相が4月9日から14日まで訪米する。一番の目玉が在日米軍の機能強化について合意することになっている。いま国会には自衛隊法の改悪が出ている。自衛隊の常設の統合作戦司令部の創設だ。機能強化される在日米軍司令部・横田、新たにこの基地内に創設される自衛隊の陸海空全部を統合する常設の統合作戦司令部が一体になって作戦展開をする。海兵隊の機動前進基地作戦と自衛隊の宇宙サイバー・電磁波領域を含む領域横断的作戦、それを仕切る在日米軍司令部の強化。4月9日午後6時半から、戦争・治安・改憲no 総行動実行委員会の呼びかけで、首相官邸前で岸田訪米に抗議する行動を行う」。
 「そして、アメリカでフィリピンの大統領も含めて日米比の首脳会談も行う。そこでは海上自衛隊が南中国海を巡回する航行の自由作戦を米軍といっしょにやるということが報じられている。さらに、7月にアメリカで、日米韓首脳会談をやるんではないかという観測記事が流れている。7月10日には、太平洋島しょ地域の諸国を集めて島サミットを開催する。時期は未定だが日本、中央アジア首脳会談の初会談も準備している。南中国海、中央アジア、朝鮮半島、ぐるりと対中包囲網を形成する外交を岸田は展開する日程になっている。ぜひ、岸田訪米反対行動に参加を」。
 次に国会包囲実が行動の報告と4月6日の沖縄での大規模集会に連帯する4月5日の首相官邸前行動、4月6日新宿駅南口で沖縄に連帯し、辺野古基地建設反対の新宿大行動の呼びかけ。関東一坪反戦地主会が5・15デモなどを紹介した。最後に防衛省に向けて、辺野古基地は作らせない、埋め立てを直ちにやめろとシュプレヒコールをあげた。来月は5月7日火曜日に行う。参加を。 (M)

沖縄を再び戦場にするな、防衛省に強い抗議(4.1)

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