第95回愛知県中央メーデー

物価高騰、裏金問題に怒る労働者の団結とアピールへ

 【愛知】5月1日午前、名古屋市の白川公園で第95回愛知県中央メーデーが行われた。愛労連、愛知全労協、独立系の労働組合など250団体1500人が参加して成功した。当日は小雨の降る肌寒い天候ではあったが自民党岸田政権の増税と物価高騰、裏金問題に怒る多くの労働者が参加した。参加者の中には若者が多く見られ活気に満ち溢れたメーデーとなった。

非正規労働者の格差を許さない!

 開会のあいさつではメーデー実行委員会を代表して愛労連議長の西尾美紗子議長が発言した。西尾さんはいくつかの組合で大幅な賃上げを勝ち取ったことを報告した。しかしこの間の物価高騰に賃上げがおいついていないとし全労働者の大幅な賃上げが必要であると述べた。また非正規労働者の格差是正を実現するために闘おうと述べ開会のあいさつとした。
 来賓として日本共産党衆議院議員の本村伸子さん、社会民主党、新社会党、緑の党が紹介された。また愛知県の大村秀明知事や、自民党の神田憲次衆議院議員、立憲民主党の重徳和彦・牧義夫・吉田統彦の各衆議院議員がメッセージを寄せた。さらに昨年の10月7日以降、イスラエルによるガザ民衆虐殺に抗議する活動を進めている「ガザ緊急アクションなごや」の金城美幸さん(中京大学非常勤講師)からのメッセージが代読された。

大幅な賃上げをかちとろう

 中盤では各分野で闘う労働組合、団体、グループからのリレートークが展開された。2024年問題の物流と運輸、ケア労働の現状、最低賃金引き上げの闘い、自治体労働者の賃上げ、年金引き下げに抗する高齢者の闘い、非正規公務員の現状、地方自治の問題、教育労働者の闘い、公共問題、奨学金問題、マイナ保険証反対の取り組み、障がい者福祉問題。武器輸出に反対しと平和を守る闘い、ジェンダー平等、能登被災地支援、保育運動など多岐にわたって報告が現状と闘いの報告が行われた。どの報告も、正規非正規も大企業も中小企業も未組織労働者も大幅な賃上げは絶対に必要な要求であり格差是正を実現する取り組みを共に進めていこうと訴えた。

6か所の地域メーデーに1000人

 後半はデコレーションコンクールの審査結果発表とメーデー宣言案が採択された。最後に閉会宣言を名古屋港湾労働組合協議会の西脇さんが読み上げ、団結ガンバロー三唱で集会を終え、参加者は2つのコースでデモ行進に出発した。
 なお、この日は白川公園以外にも西三河地区、東三河地区、尾張東地域、尾張中部地区、尾北地区、一宮地方でそれぞれの地域メーデーが行われ1000人が参加して成功した。自民党岸田政権に対する労働者の怒りは日に日に高まっている。この怒りを組織し広範な労働者の結集で自民党岸田政権打倒の闘いをつくりあげよう。
       (越中)

雨の中、元気あふれるメーデー(5.1)

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