4.29沖縄・米軍人による性暴力を許さないスタンディング&アピール

基地・軍隊はいらない4・29集会実

 【東京】沖縄・米軍人による性暴力を許さないスタンディング&アピール4・29が原宿駅前で午後5時から行われ、50人が参加した。主催:基地・軍隊はいらない4・29集会実行委。

 性暴力を許さない

 2016年4月28日に、沖縄県うるま市でランニング中の当時20歳の女性が元海兵隊員で米軍属だった男に背後から襲われ暴行を受け殺されたうえで遺棄された事件から8年が経った。この事件を忘れない、性暴力が起きるのは米軍基地などがあるからだと、事件の翌年から行動を起こしている実行委の呼びかけで、スタンディングが行われた。沖縄現地では献花台が設置された。被害者を悼み、今回のような事件を起こさないと、遺族や性被害と闘う団体が献花した。遺族の父親は二度とこうした事件が起きてはならないと語っていた。

米軍基地が集中するがゆえに起こる性暴力被害

 実行委の女性が訴えた。
 「沖縄は米軍基地が多く、性被害が多く起きている。日本政府は抗議すら行わないので、私たちはスタンディングで訴えている。沖縄米兵による女性への性犯罪は1945年の4月から2021年の間に、千件以上が行われてきたと推計されている。この四倍五倍も女性が苦しめられ、命を奪われ、性をじゅうりんされてきた」。
 「戦後多くの米軍基地を沖縄に押しつけてきたからだ。代々木公園は元米軍基地の住居があった。群馬にも茨城にも日立海浜公園も元米軍基地だった。横浜のど真ん中に近い所にもあった。この結果多くの米兵による沖縄での性暴力が起きている。日本の政府は2022年から2026年の日本側負担額は年平均2110億円、5年間の総額1兆551億円で合意した。 私たちの税金が米軍に流れるようになっている。米軍基地の電気などがタダだ。ドイツやイタリアなどは国内法の適用をしているが日本政府はそれを行っていない。米軍のやりたい放題がいまだに続いている」。
 「『沖縄で女性がジョギングなどできない、朝も夜も怖い』と聞かされた時、こういった日常生活も脅かされていると思った。今や自衛隊がどんどん沖縄の島々に基地を作っている。こうした基地があるゆれえに性暴力が発生している。私たちはすごく怒りをもっている。もうこうしたことを繰り返さないために、どうか私たちの声を聞いてください」。

外国人や高校生が共感して行動に賛同

 代々木公園に向かう沿道にはたくさんの外国人観光客が通っていた。沖縄の音楽と横断幕を広げた訴えに対して、関心を寄せてスマホで撮影したり、英語バージョンのチラシも多くの人が取っていってくれた。千葉からやってきたという高校生3人組はゼッケンをつけてアピールに加わってくれた。多くの人が関心を持ち、性暴力をなくす取組みが広がればよいと思った。  (M)

スタンディング&アピール行動に共感を寄せる外国人が多かった(4.29)

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