4.27荒川市民アクション&希望をつなごう荒川の会

市民と野党の共闘で
自公政治を終わらせよう

 【東京東部】4月27日、東京・荒川区の荒川公園で、地域で活動する市民ら約100人が集会とデモ行進をした。自民党の裏金問題や際限のない軍事費増大・福祉切り捨て路線に、参加者は怒りの声をあげた。主催は「荒川市民アクション&希望をつなごう荒川の会」。
 「自民党の裏金問題徹底解明、くらし・平和に希望が持てる政治に」、「市民と野党の共闘で自・公政治を終わらせよう」と、今年7月に行われる都知事選や、全国で予定されている国政補選をにらんで呼びかけられた。

会場に響く労働歌

 集会は午後1時開始だが、開会前から「うたごえグループ」が「がんばろう」や「沖縄を返せ」を合唱していた。新緑がまぶしいこの公園は、休日ともなるとベンチで将棋を指す人、池に釣り糸を垂らす人などがいて、四季折々の風景を楽しめる憩いの場となっている。
 最初に市民アクション共同代表の森本孝子さんが発言した。「今の腐った政治を何とかしないと40年後にはこの国はなくなる。万博を推進する維新の会をこれ以上勢いづかせてはならない。街に出て声をあげましょう。元気にがんばっていきましょう」。松丸和夫中央大学教授は、主に年金問題について語った。
 角光男さん(荒川生活と健康を守る会)は、「荒川区は介護保険料(基準月額保険料)が23区で最も高い。区長が変われば安くできる」。「つい最近コミバス(地域バス)の一部路線が廃止になった。高齢者の足を守らない区政は許せない」。「10月には荒川区長選がある。問題の解決に向けて頑張っていく」。
 荒川母親連絡会代表の為我井雅子さんがマイクを握った。「国民には増税。自民は裏金。パーティ券や政党助成金で金を増やすのはおかしい。庶民はため息ばかり。こんな政治を一日も早く変えたい。岸田さんは責任を取って辞めるべきだ」。「日本の食料自給率は38%しかない。自給率向上は平和への道だ」。

議員らが次々発言

 続いて政党として駆けつけた議員らが発言した。日本共産党荒川区議の斉藤邦子さんは、「今日は共産党区議が揃って参加している。私たちはスーパーで値下げシールが貼ってある物ばかり買っている。大企業は大儲けして内部留保を貯めている」。
 「共産党は80年間、平和のブランドを守ってきた。武器輸出などとんでもない。5兆円の軍事費を減らせば医療費が無料にできる。希望を持てる政治に変えよう」。
 立憲民主党の公家しげる区議は「政治を変えるには選挙で勝つしかない。江東区では野党共闘がうまく機能して衆院補選を闘っている。城東地区には野党系の衆議院議員が一人もいない。みなさん、共に頑張りましょう」と訴えた。
 社民党荒川支部代表の坂本繁夫さんは、「自公政権が軍事費を増大させている。野党の力が弱くこれを阻止できない。介護現場では職員の賃金が上がらない。自助的な家族主義は、福祉と社会保障を家族に押しつけてきた。平和と社会保障は一体のもの。『未来は変えられる、政治は希望だ』と福島瑞穂社民党党首が言っている」と力を込めた。

下町縦断パレード

 発言の最後は市民アクション共同代表の佐藤幸雄さんが締めくくった。「5月3日には憲法大集会が開かれる。市民と野党が共闘してきたことは荒川の大きな誇りである。そして『希望をつなごう東京29区』と掲げて次期選挙で自公を落とす闘いを繰り広げている。これは不可能なことではない。一緒に頑張っていきましょう」。
 約30分間の集会を終えて、参加者はパレードに移った。荒川区役所の裏手から出発し、区内を縦断する尾竹橋通りへ。
 この地域は自民党が強固な保守地盤を持ち、公明党が都内最強と位置づける堅牢な創価学会地盤でもある。
 「裏金作りを許すな! 許すな!」「インボイスは今すぐ廃止」「マイナ保険証いらないぞ」。「万博予算を被災地に」「ジェンダーフリーの実現を!」「市民と野党は共闘!共闘!」。
 リズミカルなコールが下町の商店街に響き渡る。町屋駅前を通過して北上する約1時間の示威行動は、常に沿道の注目を浴びていた。
  (4月28日記・S)

市民と野党は共闘!共闘! リズミカルなコールが下町に響く(4.27)

週刊かけはし

購読料
《開封》1部:3ヶ月5,064円、6ヶ月 10,128円 ※3部以上は送料当社負担
《密封》1部:3ヶ月6,088円
《手渡》1部:1ヶ月 1,520円、3ヶ月 4,560円
《購読料・新時代社直送》
振替口座 00860-4-156009  新時代社