投書「パレスチナあたたかい家」(登戸)に行ってきた
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5月2日・木曜日から5月12日・日曜日にかけて「パレスチナあたたかい家」という「パレスチナを想うアートの展示会」が神奈川県登戸新町244─1の「NAMNAM SPACE」でおこなわれる。ツイッター(X)に、そのことが載っていたので、5月3日・金曜日に行ってみた。
入場は無料だが、「できる方は寄付をお願いいたします。*推奨の寄付額は¥500~」となっていたので、500円をカンパした。
チラシには「パレスチナにいる誰もがあたたかい家で家族と幸せに暮らすことを願う、アーティストやボランティア総勢100人以上による展示会を開催します。鑑賞だけでなく、パレスチナのことを学び・体験できる場を作ります。より良い社会の実現のために何をすればいいのか、それぞれが自分ごととして考え行動するきっかけになれば幸いです」と書かれている。内容は「パレスチナを想う作品展示、グッズ販売」「参加型イベント」「パレスチナ人の皆さんとの対話」「トークイベント」と書かれている。会期中無休、平日は13:00─21:00で、金~日曜日・「祝」日は11:00─21:00、ただし最終日のみ18:00CLOSE、土日「祝」日の夜はNAMNAMにてイベント開催予定、展示をゆっくり観たい方は昼間がおすすめです、となっている。
私はクフィーヤ(4500円)を購入した。「TAKE FREE」と書かれているものは無料とスタッフが言っていたので、いくつかチラシのようなものやパンフレットのようなものをもらってきた。「フリーペーパー」と書かれたチラシのようなものももらってきた。
「パレスチナのお話」(原案 グフロン ヤジッド、監修 ハディ ハーニ、英文 にしだ きょうこ)を紹介したい。
1「ねえねえ、猫さん。パレスチナのお話を聞かせてよ。え、いいよ。むかしむかし、ではない最近のお話。パレスチナというところに、イスラム教徒、ユダヤ教徒、キリスト教徒が仲良く暮らしていました。そこには、みんなにとって大切な、エルサレムという街もありました。」
2「しかしあるとき入植者たちが、パレスチナに住む人々の家へ勝手に入って来て言いました。『この土地、もともとは私たちのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのそのまたおじいちゃんが、はるか昔に住んでいたところだし、神さまも私たちのものだって言っているので、家ごと私たちがもらいます。どいてください』」
3「パレスチナ人たちは困った顔で言いました。『え、なんですか急に勝手に入ってきて。ここは私たちの家ですよ。もうずっと前から、私たちの家族がここに住んでいるんですもの。急に出ていけだなんて、そんなひどい話はありません』」
4「言うことを聞きそうにないパレスチナ人たち。あきれた入植者たちは銃を突きつけたり、催涙弾を投げたりして言いました。『拒否したので逮捕します』『仲良くしたかったのに、アラブの民族ときたらなんて野蛮なのでしょう』『彼らは消えた方がいいですね』『テロリストです』」
5「こうして入植者たちは、パレスチナ人たちからたくさんの家を奪い、イスラエルと呼ばれる国をつくりました。しかしそれだけでは終わりませんでした。パレスチナ人たちのまわりに高い壁で囲いをつくって、彼らが自由に移動できないようにしたのです。『今日からあなたたちは、私たちの言うことを聞かなくてはなりません。それがいやなら、出ていきなさい』」
6「自分の家も、人として生きる権利も奪われたパレスチナ人たちは、悲しみでいっぱい。大きな声で『助けてください』と泣き叫んでいるのに、誰も聞こうとしません。それもそのはず。世界中の『えらいひとたち』は、自分たちのことを考えるのに大忙しなのですから。『新しくできたイスラエルという国は商売がうまくできそうだ。仲良くしましょう』『パレスチナ人たちが意地悪してくるって?それは大変。このお金で爆弾を買いなさい。悪い人たちはぼくめつしないと』『こくさいほう?そんなの知らないよ』『もう地図からも消してしまいましょうね』」
7「こうしてパレスチナは、少しずつ少しずつ、世界から忘れ去られていくんだとさ。おしまいおしまい……にしないために。ずっとまえから今まで、たくさんの人たちがパレスチナを助けるためにがんばってきました。みなさんも、平和のために、苦しむ人たちを助けるために、自分のいる場所で、自分にできることから少しずつ」。
8「このお話、シェアしてね。うん」英文と絵は省略した。
他にも、『パレスチナ ガザのこと 話しませんか』というパンフレット(文:佐藤まな、絵:西ウチ子)「KOYUBI #Free Palestine Paper!!」「『あたたかい家』を考える映像作品6選」(作品選定・ライティング ISO)なども紹介したかったが、紹介すると2000字をこえそうなのでやめておく。
会場は結構混んでいて、参加者は「おしゃれな若者」が多い、という感じがした。フリーパレスタイン。
(2024年5月4日)

作品を鑑賞する参加者(5.3)
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