5.7防衛省申し入れ行動

遺骨混りの土砂を埋め立てに使うな

 【東京】5月7日午後6時半から、辺野古に基地を作らせない実行が月例の防衛省申し入れ行動を行った。
 最初に、辺野古実が主催者あいさつをした。
 「5月15日で、沖縄の施政権返還から52年になる。沖縄の基地は縮小されたのか、何も変わっていない。0・6%の面積に7割以上の米軍基地が押しけられている。その上に、辺野古に新たな米軍基地を造っている。代執行という本来やってはならない禁じ手を使って3000種以上の生物が生きる海を埋め立てながら、工事を進めている。防衛省はあろうことか、沖縄戦で犠牲になった方々の遺骨が含まれた土砂まで、埋め立てに使おうとしている。人間のすることとは思えない」。
 「その上に防衛省によって、石垣島、宮古島、与那国島、奄美大島、沖縄島に攻撃型のミサイル基地造りが急ピッチで進んでいる。琉球列島の軍事要塞化を防衛省が進めている。日常的に島々を戦場に見立てた米軍と自衛隊の共同軍事訓練が行われ、島民の九州などへの避難が計画されているが、10万人以上の住民がどうやって避難するのか。いったい何日かかるのか、沖縄戦の時のように撃沈されないか。行った先で果して暮らしていけるのか。生まれ育った島を捨てろというのか。住民を犠牲にする戦争を二度としないで」。
 「先日、うるま市では住民パワーによって、自衛隊の訓練場建設を阻止した。今、沖縄琉球弧のどこにも自衛隊の訓練場はいらない。軍隊は住民を守らない。軍事力は抑止力にならず、標的になり戦争を招く。2兆円以上かかる辺野古新基地建設を今すぐ中止しろ」。

自衛隊はミサイルを持って出ていけ

 遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅高松さんが電話でアピールした。
 「戦没者の遺骨のある沖縄本島南部から、土砂を取らないでください。台湾有事によって、沖縄が戦場になる時に、真っ先に死ぬのは自衛隊員だ。死んでほしくない。アメリカのために日本が戦争に突入することであり、これは取り返しがつかない事態になる。ミサイルを中国に向けて発射しないでくれ。自衛隊はミサイルを持って沖縄から出ていってくれ」。
 続いて、横田行動の棣棠さんが行動の報告をした。
 「普天間の爆音訴訟団からオスプレイについて、許しがたいということで、ぜひ全国の力をもって、国会に乗り込み、多くの議員にも働きかけ、全国交流して、防衛省・外務省に対する申し入れをしたいという要請があり、5月10日衆院第一議員会館で全国交流会と対政府交渉をやる」。
 「オスプレイは普天間に配備をされて以降、横田にも空軍のCVオスプレイが配備をされる。引き続き、自衛隊が爆買いしオスプレイが木更津に配備され、木更津のオスプレイも近々佐賀に移駐するという準備が進められている。昨年11月29日に、屋久島沖に横田所属のオスプレイが墜落した。8人の兵員が命をおとす痛ましい事故が起きた。岩国基地で5月5日、日米友好祭でオスプレイが普天間から飛んできた。5月19日に、横田での航空祭がある。オスプレイも展示をされる。これも絶対に許してはならない」。
 最後に「『復帰』52年の沖縄 我々は軍事植民地を拒否する5・18デモ」5月18日午後2時半から、新宿駅東口アルタ前でアピールとデモ」の行動提起が行われた。     (M)

辺野古実が月例の防衛省申し入れ行動(5.7)

週刊かけはし

購読料
《開封》1部:3ヶ月5,064円、6ヶ月 10,128円 ※3部以上は送料当社負担
《密封》1部:3ヶ月6,088円
《手渡》1部:1ヶ月 1,520円、3ヶ月 4,560円
《購読料・新時代社直送》
振替口座 00860-4-156009  新時代社