同志 横山晋を追悼する
君の誠実な姿勢を忘れない
かけがえのない友人であり同志である横山晋君を失った。享年61歳。
5月5日山谷労働者支援の活動中、脳出血による急逝であった。葬儀は妹さんが喪主をになった。
東京都練馬区の出身。文京区の東洋大学京北高校を卒業した。学生運動あがりの同志が多い中で「僕は高卒です」となぜか胸をはる姿を思い出す。
板橋区の印刷業の福寿産業株式会社に入社し組合活動に参画する。私をはじめ団塊世代が三役を固めていて窮屈であったろう。飲み会では全員加盟を追求する私と理解者だけでいいのではないかとの横山君の意見がぶつかった。
黙々と仕事をこなすタイプであったが時には若手を集めて立ち飲み会を開いていた。団塊世代が退職した後は関連会社との吸収合併となった。少数組合となりその維持存続に苦労したであろう。
組合活動とともに朝霞基地の観閲式反対などの反基地反戦、「田んぼクラブ」など三里塚支援、山谷支援など活発な活動を担っていった
福寿産業労組は地域のユニオン運動としてのいたばし地域労組に加盟、10年間の活動のあと全国一般東京労組に加盟した。北部地域では北部労協(全労協)に積極参加した。
板橋区労連傘下の時、1990年第一化成工業で8人が死亡する爆発事故があり宮城修同志も巻き込まれた。宮城君の父親を被害家族代表として補償交渉に臨んだ。当時としてはもっとも高い水準で解決した。
北部労協では国鉄1047人の解雇問題に取り組み解決の端緒となる北部集会を豊島公会堂で開いた。国労闘争団とは物販への協力など親交を深めた。
横山君はこうした取り組みを先頭で担い続けた。その誠実な姿勢は職場、地域からリスペクトされた。残念というしかない。
(北部:篠原)
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