投書:「5.30朝鮮学校補助金復活を求める都民集会」に参加した

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 5月30日・木曜日、ペガサスホール(北〈ほく〉とぴあ15階〈JR京浜東北線王子駅から徒歩2、3分〉)で18:00開場・18:30開演の「ぼくたちをなかまはずれにしないで 187231筆の都民の声は止まらない! 朝鮮学校補助金の復活を求める都民集会」がおこなわれた。主催は「都議会勉強会」実行委員会、東京都こども基本条例を学ぶ「地域連続学習会」ほかだ。

 司会は小松容子さんだが、体調がすぐれず、途中で韓英淑(ハン・ヨンスク)さんに交代した。
 第一部は、福島有伸さん(実行委員長)による「開会のあいさつ」、猪俣京子さん(実行委員会事務局)による「都民署名と3月都議会傍聴報告」、宋恵淑(ソン・ヘスク)さんによる「基調講演」(「朝鮮学校のこどもたちの『最善の利益』の尊重を!」)がおこなわれた。
 私たちはかわいそうな存在なんかじゃない。世界を豊かにしているんだ。在日朝鮮人は侵略戦争と植民地支配の被害者だ。日本にとって、加害責任をつきつけられる「目の上のたんこぶ」のような存在だ。仲間外れにされている状況はあるが、たくさんの仲間もいる。まずは都の補助金復活を。宋恵淑さんの以上のことばが印象に残った。

 次は、都民集会へのメッセージだ。最初に、宇都宮健児さんの動画が紹介された。次に、前川喜平さん(現代教育行政研究会代表)、渡辺一枝(わたなべ・いちえ)さん(作家)、安田菜津紀さん(フォトジャーナリスト)、大谷恭子さん(弁護士)のメッセージが代読された。一部を紹介する。「学ぶ権利はすべての子どもに等しく保障されるべきものであり、国籍や民族による差別があってはなりません」(前川喜平さん)、「東京都が、『朝鮮学校補助金の復活を求める』都民の声を無視し続けていることは、行政による差別に他なりません」(渡辺一枝さん)、「特定の誰かの人権を大事にしない社会は、実は誰のことも大切にしていない社会です」(安田菜津紀さん)、「私は生まれも育ちも十条で、昔は十条駅はチマチョゴリであふれていました。それが、チマチョゴリの制服が切られて、制服として着れなくなって、嫌がらせもきて、更に東京都は地元の人たちの意向を無視して、お金でしめつけてくるなんて、非人道的で、決して許されません」(大谷恭子さん)。

 19:25から19:35に休憩があった。休憩の後、第二部がおこなわれた。
 第二部は、東京朝鮮中高級学校のあいさつとして尹太吉(ユン・テギル)さん(東京朝鮮中高級学校長)、中高級学校オモニ会のあいさつとして朴淳芽(パク・スナ)さん(東京朝鮮中高級学校オモニ会会長)、学生の発言として呉香理(オ・ヒャンリ)さん(朝鮮大学校)、留学同の発言として金誠明(キム・ソンミョン)さん(在日本朝鮮留学生同盟専従)、地域からのメッセージとして市原みちえさん(いのちのギャラリー主催)。
 支援団体からのメッセージとして中村まさ子さん(枝川朝鮮学校支援都民基金共同代表)・渡辺ちづるさん(東京朝鮮第三初級学校とともに歩む会)・中川信明さん(朝鮮学校とともに練馬の会)・藤野正和さん(第五のなかま会代表)。
 政党からのメッセージとして大松あきら(おおまつ・あきら)都議会議員ら(公明党)、福手ゆう子(ふくて・ゆうこ)・曽根はじめ都議会議員ら(日本共産党)、須山たかし都議会議員・赤江なつ北区区議会議員ら(立憲民主党)、漢人あきこ(かんど・あきこ)都議会議員(グリーンな東京)、保坂正仁荒川区区議会議員(日朝友好促進東京議員連絡会共同代表)が前に出て発言した。
 会場内から、布施由女(ふせ・ゆめ)清瀬市議会議員(共に生きる)・奥村博昭島市議会議員(日本共産党)が紹介された。

 次に、メディアからのメッセージとして常盤辛さん(フリージャーナリスト)のメッセージが代読された。
 常盤辛さんによれば、朝鮮学校の無償化を認めない判決が出た時、異議を唱える社説や報道はなかったという。メディアはこれでいいのか。
 次に、集会宣言(案)・行動提起等が上村和子さん(実行委員会事務局)によって読みあげられ、合唱の後、閉会あいさつが長谷川和男さん(実行委員会事務局)によっておこなわれた。
 217人が参加した。朝鮮学校補助金の復活を。録音・撮影は禁止で、私は速記も出来ないため、このような文章になった。
(2024年6月6日)

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