東京都知事選

金儲け第一の小池都政もうゴメンだ!
都民と共に暮らしと人権守る都政へ!

 東京都知事選が6月20日に告示され、7月7日投票に向け選挙戦が始まった。都民ファーストを標榜しながら、その実「稼ぐ東京」などと、もっぱら超高層ビル中心の都市再開発と大企業の利益誘導に走ってきた8年の小池都政を今後も許すのかどうかが問われる。
 その小池都政に待ったをかけるとして、立憲民主党の蓮舫さんが立憲民主党を離党し無所属で立候補し、小池都政を終わりにしようと、市民連合などさまざまな市民団体、東京地評、6党・会派(立憲民主党、日本共産党、社民党、新社会党、生活者ネット、緑の党グリーンズジャパン)が支持を明らかにした。
 そして蓮舫さんは6月18日記者会見を開き、この選挙に向けた基本公約として「あなたと次の東京へ 七つの約束」を発表したが、そこにいたる過程では、支持を明らかにした前述の諸グループとの間でもさまざまな意見交換が重ねられたようだ。事情通によれば、400項目以上の要求が寄せられたという。蓮舫さんは、小池都政の極度に密室化・集権化されたトップダウンに対し、ボトムアップでの政策推進を対置したが、その方向性はこの過程の中にも姿を見せ始めている。
 一方三選目への立候補とこれまでの都政推進を明らかにした小池都知事に対し、自・公は全力で支えることを明らかにし、国民民主党と連合東京も支持を明確にしている。いわば特権層擁護勢力がそれを体現する小池都知事を担ぐ構図であり、それゆえまた、この選挙で小池都政を終わりにすることの単に都政にとどまらない重要性も一層鮮明になっている。
 市民の自律的な運動を共に担い、蓮舫候補支持へと草の根の力を結集し小池都政を終わらせよう。その闘いを、一握りの特権層の利益のために一般市民の暮らしと人権をかえりみない政治に風穴を開ける闘いとして展開しよう。      (神谷)

6.18

「市民と野党の共闘でたたかう都民集会」実行委員会

都政を変えよう
オール東京大集会

 【東京】6月18日、この「小池都政はもうたくさんだ」の思いが結集する集会が行われた。中野ゼロホールを満席に午後6時半から始まった「6・18都政を変えよう オール東京大集会 あなたと次の東京へ」(主催:「市民と野党の共闘でたたかう都民集会」実行委員会 )だ。折からの強雨の中JR中野駅から会場へ人波が続いたが、開始時刻10分前頃には入場札止め。相当の人が未練を残して帰らざるを得なかった。そして、それでも諦めない参加者の熱意に施設側が折れ、ロビーでのモニター視聴を許可する事態も生まれた。

蓮舫候補の「七つの約束」

 集会では冒頭に蓮舫候補が決意表明。前述の「七つの約束」に沿って「徹底した若者支援を行う。奨学金の借金や不安定雇用をなくし、若い人に可能性を開く」「政官財の癒着で作られた疑わしい契約を見直す」などと明らかにし、共に決起しようと呼びかけ満場の拍手を受けた。
 次に登壇したのは候補者選定委員会の呼びかけ人の菱山南帆子さん、宇都宮健児さん、前川喜平さん。菱山さんは、小池都政のキャッチフレーズと実態の完全な乖離を次々に指摘し、そんなまがいものに引導を渡そうと力を込めた。
 宇都宮さんは、まず蓮舫候補を過去自身が立候補したときの思いを引き継ぐ候補者として紹介。たとえば、カウンセラーの雇い止めを行った小池知事と対比し、蓮舫候補が不安定雇用をなくす方向で政策を考えていることを挙げた。また小池都政に対し、朝鮮学校差別や関東大震災時の朝鮮人虐殺慰霊式典に追悼文を出さないなどの人権感覚不在、広がる一方の神宮外苑再開発反対や多摩のPFAS汚染に対する調査要求への無視など都民の声の黙殺、を厳しく批判、都民の手に都政を取り戻そう、弱者に優しい都民に寄り添う都政を実現しよう、と呼びかけた。
 前川さんも小池都政の問題を具体的に指摘した上で、「希望の党」で安倍自民党を救ったことを忘れてはならない、小池を勝たせることは自・公のやりたい放題を許すことだ、と小池打倒の重要性を強調した。
 続いて各地の市民が発言。特に杉並からは、岸本聡子区長を押し上げた「ひとり街宣」の広がりなど市民の運動経験が語られ、市民の力で自然と暮らしが調和する町をつくろう、と呼びかけられた。

蓮舫候補当選に向けた取り組みへ

 前述した6党・会派も決意表明。3党だけ紹介するが、まず立憲民主党の長妻昭衆院議員(同党都連会長)。蓮舫候補のボトムアップ都政の具体的な形として知事直轄の円卓会議設置構想が紹介され、その中で不安定雇用やとんでもない高家賃、晴海フラッグや神宮外苑再開発のような利益誘導政治を変え、小池都政の下で進んだ生活都市の綻び逆転につなげよう、と訴えた。
 日本共産党の田村智子委員長も、蓮舫候補のボトムアップ構想を評価、それを、都市再開発、管理・競争教育、貧困などをめぐって積み重ねられてきた多くの市民運動が活かされるものに発展させようと強調した。
 緑の党グリーンズジャパンからは漢人あき子都議会議員。まがいものではなく本物の緑が必要と強調した上で、人権や子どもの問題に関する都議会の質問で小池都知事が政治的に判断すると答え恣意的選別を正当化した人権感覚のなさを糾弾、こうした都政を変えなければならないと訴えた。その上で7つの約束に気候が入っていないことに苦言を呈し、違う考え方も積極的に受け容れることがボトムアップと指摘し、7つの約束が不断にバージョンアップされるよう草の根の奮起を訴えた。
 集会は最後に、蓮舫候補当選に向けたさまざまな行動への結集を呼びかける行動提起を満場の拍手で確認、参加者は行動への意欲を胸に会場を後にした。       (神谷) 

自公都政をおしまいに!平和と人権の都政を(6.18)

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