6・30大阪9区集会:ながさき由美子と政治を変えよう
【大阪】6月30日、茨木・ローズWAMで、「ながさき由美子と政治を変えよう 国を滅ぼす自民党 大阪をつぶす維新政治にストップ!」が開かれた。この集会は、大阪9区から次期総選挙に立候補を予定している社民党・ながさき由美子さんを支援するために開催され、会場は60人以上の参加者で一杯となった。
自民党と維新
の「裏金政治」
大阪9区は、服部良一さん(社民党幹事長)、大椿ゆうこさん(社民党副党首・参議院議員)が「市民と野党の統一候補」として選挙戦を戦った選挙区であり、さかのぼれば昨年亡くなった中北龍太郎さんが2003年に社民党から立候補した選挙区でもある。次期総選挙に向けては、同じく社民党のながさき由美子さんが、連日の朝立ちや街宣車での宣伝、8万枚に及ぶ戸別ビラ入れなど、さまざまな活動を展開してきた。この活動には、ながさきさんを支援する地域の活動家や市民、おおさかユニオンネットワークに結集する労働組合など選挙区の枠を超えた支援の輪が広がっている。
集会は、西尾慧吾さん(大椿ゆうこ参議院議員秘書)の司会ではじまり、メイン講演には、この間自民党の裏金問題を追求してきた上脇博之さん(神戸学院大学教員)がオンラインで登壇した。
上脇さんはまず「自民党の裏金は選挙に使われた可能性が高い。裏金に動かされる政治は民主主義に反している」と述べ、「今回の問題は、当初は裏金と明確になっていたわけではなかったが、記者の皆さんの努力のおかげで、次第に中身が明らかになった。それを受けて、自民党議員に対する告発をやってきた」と、裏金作りが明確になってきた経緯を振り返った。「政治団体が自民党派閥の政治資金パーティ券を購入すれば、その団体の政治資金収支報告書に記載される。派閥の側では、20万円以上のパーティー券購入者は記載されているはずだが、購入側と派閥の政治資金終始報告書を比べることで、派閥が未記載にしていたことがわかった。それを『赤旗日曜版』がスクープした。続いて、『朝日新聞』が安倍派の裏金作りをスクープ報道し、各派閥が収支報告書を訂正したことで、各派閥の裏金の実態が明らかになった。裏金の使途は、安倍派は議員へのキックバック、二階派は裏金プールである」。そして、この問題から明らかになったことは、「政治資金パーティーでは裏金がつくりやすい。とりわけ会社・労働組合・任意団体のパーティー券購入は誰もチェックできないので、裏金がつくりやすい」ということだが、さらに「合法的な裏金としての企業献金の実態はわからない。選挙資金と政党(本部・支部)への寄付は例外的に合法。政党本部・支部から議員個人・候補者への政策活動費名目の寄付は報告義務がないため、裏金が生まれる。何に使ったかは全くわからない」と企業献金の問題点も指摘した。そして、「自民党はその年の政党交付金の分はほぼ翌年に繰り越している。憲法改悪の国民投票の際には、資金が豊富な側がマスコミを通じた宣伝がおこなえるため、そこで一気に使おうとしているのではないか」「政治資金規正法改正では何も禁止していないため、裏金は作り放題になっている。裏金政治をやめさせる政治を求めていくには、政権交代をしていく以外にはない」と講演を締めくくった。
私たちは絶対
あきらめない
大椿ゆうこ参議院議員からのビデオメッセージが流されたあと、ながさきさんと上脇さんとの対談の形で、会場から寄せられた質問に上脇さんが答えていった。その中で、上脇さんは「国民は裏金問題に冷静な評価をしている。これを維持して、次の選挙の争点にしていけるような市民運動を作っていく。あきらめたら自民・公明の思う壺。言い続けることが大きな運動につながっていくという思いで告発し続ける」と今後の決意も語った。
続いて、参加者からの連帯メッセージとして、サポートユニオンwithYOUの堀切哲さん、茨木市議会議員の山下けいきさん、能勢町会議員の難波きみこさんが発言し、ながさきさんへのエールを送った。
最後に、ながさき由美子さんが「街頭で訴えをしていると、やむにやまれず話しかけてくる人がいる。朝鮮学校無償化の行動を13年間続けてきた。この間、8万枚のチラシを大阪9区で配布できた。今の政治を変えるために、戦いの時がきている。最後まで元気に頑張っていきたい」と決意表明をおこない、今後の活動の強化を確認して集会を閉じた。 (大)
ながさき由美子さんのアピール(6.30)
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