フランス 教員への殺人攻撃糾弾
政府のイスラム攻撃ノー
NPA(フランス反資本主義新党)
NPAは、一〇月一六日に起きた、パリ近郊における中学教員が首を切られた事件、を聞いて恐怖を覚えた。われわれのあらゆる思考は、この悪逆な犯罪から明らかに動揺を覚えた、彼の家族、友人、学生また同僚と共にあり、そしてより幅広い意味で、あらゆる教育要員と共にある。
NPAは、この卑劣な行為を厳しく非難する。捜査の結論が何であれ、そのような暗殺を正当化できるものはまったくない。われわれは、表現の自由、また教員の教育の自由に対する確固とした擁護を何度でも繰り返す。
エマニュエル・マクロンとジャン―ミシェル・ブランケールはこの悲劇以来、互いに熱の高さを競い合い続け、教員に対する愛を数知れなく宣言し、諸々の学校がもつ不可欠な役割を褒めそやしてきた。しかし彼らは、教員たちに対しては残りの時間侮蔑しかもたず、学校に対してはこの数年破壊を止めなかったのだ。
その上、バカロレア試験改革に反対して決起したことで処罰を受けたメレの教員四人の事件を例として、公立教育制度の中で反抗的な教員に対する追跡がどれほどまで組織化されているかをわれわれは知っている。そうであれば、教員の表現の自由を防衛する白人の偽善に怒りを覚えないことは難しい。
しかも政府は今、イスラム排撃の盛り上がりに加わり、パリ近郊の悲劇と「分離主義」に関する議会法案の間に結びつきをつけている。そしてその論理は、ムスリム、原理主義者、さらにテロリストの混ぜあわせを一層強めることになるものなのだ。
当局者たちは、昨晩以来われわれが目撃し続けてきたイスラム排撃的な憎悪の爆発に対決して進むどころか、それに力を貸し、諸々の亀裂を強化し続けている。そしてその亀裂の中で、ヘイト煽動者、死を呼ぶようなイデオロギーと宗教的偏執、さらに民衆と労働者の敵たちが成長している。
サミュエル・パティの親類、友人、同僚に対し、もっと全体としてこの暗殺で影響を受けたあらゆる教員スタッフに対し、われわれの連帯は全面的だ。NPAは、この悲劇を受けた哀悼と怒りと連帯を表すイニシアチブに加わるだろう。しかし、教員たちの偽りの友人との、またムスリムに汚名を着せることの強化、および抑圧へのむこうみずな突進を唱導する者たちとの、国民的団結といういかなる論理をも拒絶する。
二〇二〇年一〇月一七日、モントルー
(「インターナショナルビューポイント」二〇二〇年一〇月号)
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