イタリア パレスチナ連帯
ついに大衆的ゼネストが実現!
ジッポ・ムケンディ・ンガンドゥ
ゼネストは
期待以上に
9月22日、イタリアの労働者と学生数百万人がガザでのジェノサイドに反対して登場した。
パレスチナのための決起のそうした強烈な1日に関し正確な人数を見積もることなど困難だ。それは、さまざまな世代の人々をついに結集した本物の大衆的なできごとだった。確実なことは、ナポリ、ミラノ、ボローニャ、トリノ、フィレンチェ、パレルモ、などといったイタリアの主要都市、および別の70かそこらの都市に殺到する、そのような学生と労働者の洪水をわれわれが見たことは何年もなかった、ということだ。
草の根の諸労組が呼びかけたゼネストは上出来だっただけではなく、期待以上だった。ジェノバ、リヴォルノ、マルガレータ、トリエステ、サレルノでは港のゲートが閉められた。ボローニャでは環状道路が占拠され、他方フィレンチェではピサやリヴォルノ方面の高速道路が止められた。方や行進は、1日を通して数を増し、おびただしい数の都市の街頭が新たな行動や封鎖で一杯になった。
蓄積が続いた
連帯への意志
現実には、参加の水準はその1点で驚くようなものにすぎない。ガザでのジェノサイドに反対しパレスチナ民衆に連帯する決起は、昨年を通じて左翼の通常の聴衆を超える幅広い層を巻き込むまで成長してきた。たとえばわれわれは、これをローマで6月21日のデモとしてみた。その上に、幅広い基礎をもつキャンペーンも、しばしばそれらを特性づけてきた断片化にもかかわらずこの年の経過を通じて成長を遂げた。
グローバル・スムード船団のイニシアチブは、諸力を統一し、住民と労働者の大きな部分にまで参加を広げるものとして、疑いなく機能した。8月末と9月はじめから、「船団」支援イニシアチブは数を増した。同じくジェノサイドと民族浄化の政策に対する憤りも増大した。メローニ政権に対する憤激の成長も起きてきた。この政府は、イスラエルとの商業的かつ軍事的な関係を維持し続け、トランプとNATOの戦略的選択に益々へつらっているのだ。その間、多くの職場でゼネストへの要求が高まっていた。そして、パレスチナ民衆と連帯して決起する意志はもっと大きくなっている。
欧州ゼネストの
必要性をも提起
パレスチナ民衆を支援し、ガザでのジェノサイドに反対していつも決起してきた草の根の諸労組は、すでに多くの労働者の心中にあるゼネスト要求を支持してきた。多くのCGIL(イタリア労働総同盟)メンバーが、特に学校とそこだけではなくストライキを打ったのは何の偶然でもない。
しかしながら、PD(民主党)と密接な主要労組連合のCGILは、ひとつの機会を逸した。それは、大決起とゼネストを支持する代わりに、自分だけの轍を付けることを決定し、進行中の決起とは完全に切り離された自分だけのイニシアチブを構築した。それでも、重要な団体、たとえばARCI(文化)やANPI(パルチザン経験者)、そして他の団体やグローバル・スムード船団を支援するいくつものNGOは、ゼネストへの合流を決定した。
本日のゼネストは、イタリアのすべてを止めることにはならなかったとはいえ、ガザとパレスチナの人々を支援する、また帝国主義と西側諸政府やイタリア政府の戦争政策に反対する大運動の建設にとって、ひとつの鍵になる画期だ。それはまた、欧州規模の決起を発展させる問題、そしてジェノサイドに連座する諸政権と再軍備の主唱に反対する欧州ゼネストの必要性をも提起している。(2025年9月23日、「シニストラ・アンティカピタリスタ」からIVが訳出)
▼筆者は反レイシスト活動家でシニストラ・アンティカピタリスタと第4インターナショナルの指導部の1員。(「インターナショナルビューポイント」2025年9月24日)
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