フランス ルコルニュ辞任
変革の民衆政府へ闘おう!
10月6日 NPA―ランティカピタリスト
小さな転換が3つ、そしてかれらは去った。やっとのことで到達した政府はもうない。セバスチャン・ルコルニュは指名後1ヵ月近くになって、舞い戻りと賞味期限切れ、つまりダルマナン(マクロン政権の内相を歴任:訳者)、リテールロー、ダティ、ルメール(後者3人は共和党政権で度々閣僚を経験:訳者)から構成された政府を初公開した。しかし12時間後ルコルニュは辞任、第5共和制におけるあらゆる首相で最短の任期を印し、深化中、かつ加速中の政治的な危機を象徴した。
マクロンは、正統性を欠き、瀕死で弱体、かつ憎悪された権力を体現している。日々が過ぎると共に体制の危機が深まっている。マクロンは今、数日以上続く可能性のある政府を見つけることができない。かれはこのような流れの中で彼の連携を、権力をRN(ルペンの国民連合:訳者)にもたらすまで、さらにさらに右に押しやることを迫られるだろう。彼がそうするのが、RNの首相を指名することによってであろうが、あるいは国民議会を解散することによってであろうが、彼の行く道は、最富裕層と雇用主に奉仕する供給サイドの政策を続けることでしかない。
RNは、あからさまに支配階級に好意を示すことに加え、暴力的な反移民、レイシスト、また自由殺しの政策を追求するだろう。ルペンとバルデラ(現RN党首:訳者)はずっと長い間、雇用主とMEDEF(フランスの事業家連合)にあらゆる約束をしてきた。
マクロンは2017年に自身を対極右防波堤と示したが、2回の任期の中で極右に道を清めたのだ。彼は今われわれが経験中の危機に対し全面的な責任を負っている。彼がやるべきこととして残されたものはひとつしかない。つまり、去れだ!
明日、あるいは数日の内に、RNとその背後にいるあらゆるもっとも反動的な、権威主義的な、さらにレイシストの勢力が権力をとる可能性も考えられる(かれらがすでに米国やロシアやイスラエルで行ったように)。
NPA―ランティカピタリストは、このぞっとするような見通しを前に、社会的左翼と政治的左翼の全体に、わが陣営の勝利に向け準備するために、また極右を阻止するために、急ぎ会合し討論することを訴える。何よりもまずわれわれは、9月10日、18日の成功を見たものに続く決起を強化しなければならない。
政治諸組織、諸労組、諸市民団体、「すべてを阻止しよう」、われわれは、住民の中で多数の支持を得ているひとつの綱領を軸に一体となって進まなければならない。NFP(新人民戦線)の綱領、および労組横断グループが9月18日に提唱した要求を基礎にする綱領が、決裂の民衆政府に向けた基礎を構成する。
あり得るもっとも幅広い統一の中で、労働者と若者が攻勢を取り戻さなければならない。そして彼らの決起を通して、過去との真に社会的、民主的、また環境的な決別を強制しなければならない。
マクロンと第5共和制を終わらせるわれわれのスローガンは、左翼の社会的勢力と政治的勢力の統一、ゼネスト、労働者政府、そして憲法制定会議だ! 住民の多数によって支持された以下の要求が可能な限り早期に満たされることを確実にするために、あらゆることが行われなければならない。本物の富の分かち合い、富裕層課税、整理解雇禁止、60歳の退職年齢、公共サービスの発展とそれらの無料利用、そして賃金、年金、またあらゆる社会的最低基準の引き上げを!
全員共に街頭へ!
(「インターナショナルビューポイント」2025年10月8日)
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