イタリア政府を支えるPRC多数派に抗し資本主義と対決する「批判的左翼」の形成を

ロマノ・プロディ政府への挑戦
PRC内に左派の協会を結成

フラビア・ダンジェ

神戸俊平さんとの交流

 ロマノ・プロディが主導する中道左派連合である「ウニオーネ(連合)」政権に共産主義再建党(PRC)が参加したバランスシートは、破局的なものである。PRC内の潮流である「批判的左翼」(シニストラ・クリティカ)の活動家たちは、一月二十七日~二十八日の会議で、このバランスシートを引き出した。
 一月二十七日、二十八日に四百人以上が参加した二日間の討論で、PRCの「批判的左翼」潮流は、PRCから分裂することなく独自の協会(アソシエーション)を設立することを決定した。
 会議は、ビチェンツァのNATO軍事基地の拡張に反対する闘争に参加している同市議会の同志の発言から始まった。彼は、住民の多数の平和への要求を政府がいかに裏切ったかに注意を喚起し、二月十七日の全国デモへの支援を呼びかけた。次に、FIOM(金属労組)のジョルジオ・クレマスチが、政府の社会政策、とりわけ年金への新たな脅しを批判した。レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー・クィア運動(LGBTQ)のエリザ・コッツィアは、市民パートナーシップのような他の欧州諸国では存在している措置を拒否している「連合」政権の、ホモ・セクシャルの権利に対する勇気の欠如を非難した。LCR(革命的共産主義者同盟、第四インターナショナル・フランス支部)のダニエル・ベンサイドは、欧州レベルで反資本主義左翼が協調する必要性について呼びかけた。

十五年間のバ
ランスシート

 このバランスシートは、イタリアでこの十五年間にわたって右派と中道左派の双方の政権が行ってきた新自由主義政策と好戦的政策から引き出されたものであった。「批判的左翼」の同志たちは、イタリア共和国の歴史の中で最も緊縮的な二〇〇七年度予算の採択、レバノンへの軍の派遣、アフガニスタンにおける軍の駐留継続、市民権と政教分離に関するバチカン法王庁通達への服従の確認の中で、イタリア社会の不安と沈滞に対処するために、この政府に対する左翼反対派を作りだす必要性を再確認した。
 今や、この政権が登場する以前のように、党の機構内での内部的政治闘争に自らを限定することでは不十分である。今や、新自由主義政策に共同責任を持ち、このような政策に挑戦しうる社会的動員にブレーキをかける役割を果たしているPRC多数派に対する真の反対派を構築することが必要である。まさに始まったところであるPRCの組織的会議のプロセスは、ますます受動的になり、何をなすべきかの方針を失っている活動家の中でこの反対派が共感を得ることを確証するテストケースとなるだろう。

社会運動に深く
根ざす闘いを

 「批判的左翼協会」は、自立的政治イニシアティブの手段となることを望んでいる。来るべき時期、それは反資本主義という課題を放棄することのない、もう一つの「共産主義再建」を作り上げる可能性を示すものとならなければならない。われわれは討論の中で次のように語った。
 「PRCの現在の路線は、活動家にとってはオルタナティブの不在とベルルスコーニの復活という恐怖によってのみ正当化されている。われわれの勢力は大きなものではないが、こうしたオルタナティブは存在しうることをわれわれが示すことに、すべてはかかっている」。
 さまざまな発言は、政府への批判のこの核心をめぐって行われた。それは動員を継続している社会運動に深く根ざすところから出発しなければならない。
 会議は、それぞれPRCと「批判的左翼」の下院議員と上院議員であるサルバトーレ・カンナヴォとフランコ・トゥリグリアットの発言で締めくくられた。両者は三月の議会で、アフガニスタンへの軍派遣のための予算の再支出に反対することを確認した。今回、政府――上院では与党は右派に対して一議席差の多数でしかない――が、投票を信任投票にするとしても、反対の投票をするだろう。実際、「戦争の問題について、政府が倒れるかもしれないが、もし戦争を支持するなら左翼はもはや左翼ではない」のだ。

(フラビア・ダンジェリは共産主義再建党〔PRC〕批判的左翼潮流の中で、第四インターナショナルの同志が組織している「バンディエラ・ロッサ」〔赤旗〕潮流のリーダー)
(「インターナショナルビューポイント」電子版07年2月号)

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