ポルトガル

コヴィッド19ワクチンの特許放棄を擁護する
2021年4月7日 左翼ブロック

 左翼ブロックは、ワクチンが「普遍的利用権を備えた公共財」として扱われること、およびEU内での特許放棄を擁護するよう求める、政府に対するポルトガル議会決議案を提出した。
 こうして党は、WHOの「説得力のあるアピール」に加わっている。WHOは、ワクチン不足という条件の中で、その生産を強化する先の方策を勧告したのだ。
 決議案は、「いくつかの国は、研究に資金を与えるために、またコビッド19ワクチンの生産を助成するために多額の公金を投資してきた」こと、およびEUが研究のための基金を積み増しし、これらのワクチンの開発と生産を支援する基金を諸々つくり出してきたことを思い起こさせている。しかしながら現状では、「基本的なこと」が、つまり「ワクチンは普遍的な利用権を備えた公共財でなければならない」ということが考慮に入れられることはなかった。
 その上に、ワクチンは「研究と生産への大規模な公的投資を通じて」はじめて「可能に」なったにすぎないにもかかわらず、「一層多くの利益を保証する独占的立場を強めるために生産を抑えている、そのような私的業界の支配下に」残された。そうであってさえ、製薬企業との間で交わされた契約は「連続的に破られ続けている」。こうして、「特許は生産を抑え続け、状況は世界の最貧困諸国でさらに劇的になっている」。
 この理由から左翼ブロックは以下のことを勧告している。つまり、「EU内でまたさまざまな国際組織で、コヴィッド19ワクチンに関する特許放棄、および調査・研究から生まれているデータすべての共有を」ポルトガル政府が「擁護する」こと、およびその結果として「同ワクチンが、普遍的利用権を備えた、さらに世界のすべての国に対する公平な配布と一体化した、その生産が多様化されなければならない公共財になる」ことの勧告だ。
 左翼ブロックの下院議員であるホセ・グスマオはポルトガル保健相のマルタ・テミドに「製薬業界は秘密を保持し、生産の拡大を支配したがっている」と応じた。この保健相はつい先頃の議会討論において、ワクチン特許の放棄に関し、その放棄は業界の生産能力不足を解決しない、と断言したのだ。そしてそれは、ポルトガル首相の見解を繰り返したものだった。
 ホセ・グスマオはさらに、「欧州よりもはるかに高いワクチン生産能力を備えている」インドのような国々からの、また「ノウハウの共有を訴えている」他の企業からの、そしてWHOからの求め、を無視しているとして保健相を批判した。同議員から見て、保健相が「特許放棄が万が一生産を加速するのだとすれば、それはすでに実現していただろう」と、さらに「この売り手市場を確保している製薬企業が準備中の行動に内包されたビジネスの側面」は知らない、と語る場合、彼女は「世間知らず」なのだ。
 「製薬企業は、もっと多くを払う用意のある者たちに向けて企業が望む価格を付けることを可能とする寡占体制を守る目的で、秘密を保持し、生産拡大を支配したがっている」、ホセ・グスマオは決議案をこう擁護した。(「エスクエルダ・英語版」より)(「インターナショナルビューポイント」2021年4月号)  

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