ブラジル クーデター撃退!

9月7日、決然と街頭へ
2021年9月3日 エスクエルダ・オンライン

 ブラジルでは、大統領のボルソナロと司法機関の対立が激化し、ボルソナロはクーデターの恫喝を公言しつつ、独立記念日である9月7日に司法機関を攻撃するデモを支持者に呼びかけた。以下は、この動きに対し、街頭での対抗を呼びかけるアピール。当日、ボルソナロが呼び掛けたデモは想定を大幅に下回る規模となり、大統領反対のデモは160の都市で幅広い人々により展開された。(「かけはし」編集部)
 ボルソナロが今ブラジル民衆を脅している。飢餓が高まり、インフレが急進し、失業が前例のない高さにまで達し、コヴィッド19が犠牲者を出し続ける中で、ボルソナロの熱に浮かされたような支持者が、司法部(STF〈最高選挙裁判機関〉とTSE〈高等選挙裁判機関〉)との衝突に向けて組織化されたひとつのイニシアチブとして、9月7日の行動に出るよう命じられている。これをもって、この国の中で極めて重大な政治的―制度的な危機が浮かび上がろうとしている。
 ボルソナロは、弱体化させられ、一層民衆から拒絶され、生き延びるための策動の中で急進化しつつある。彼のやり方はファシズムのそれだ。すなわち、過激派基盤の動員、テロ実行という民兵による脅迫の利用だ。今こそ、クーデターの脅しに終止符を打つ時だ。9月7日街頭に繰り出そう――平和的に、組織的に――。ブラジル民衆多数は権威主義の脅しは受け入れない、またこの犯罪的政府を終わりにしたい、と示すためだ。われわれは多数派だ。ボルソナロは出ていけ!

待機戦術は
最悪の過ち

 ボルソナロの主な目的のひとつは、クーデターの脅しとその行動で野党に恐怖を与えることだ。その意図は、脅迫と脅しを通じて民主派多数を少数のファシストに確実に従わせることだ。クーデターに降伏し、彼を街頭の指導者にとどめることは、左翼と民主主義の擁護者がまさに今犯しかねない最悪の過ちだ。
 ボルソナロは、2022年の選挙での敗北がほぼ確実、と分かっている。彼はまた、彼の次の運命が、また彼の息子のそれが刑務所になる可能性が高い、ということにも気づいている。彼はその恐怖から、彼がもつ最後の資産、つまり彼の極右基盤に対する動員能力、に訴えようとしている。そしてここに向け、彼は、軍、警察、経済界の支持を当てにしている。
 あたかもボルソナロが民主的な選挙プロセスを尊重するつもりであるかのように、来年末の選挙を受動的に待機することは、途方もなく許し難い過ちを意味するだろう。何よりもまずそれは、ファシズムの危険の過小評価と同等になると思われるからだ。ファシズムは、弱体化したとはいえ、この国で追随者の相当な基盤を、また軍や警察を含むさまざまな機関内に浸透した諸部分を確保しているのだ。
 第2にそれは、2022年末までに、ボルソナロの人気のあり得る回復に対し可能性を生み出すと思われるからだ。われわれは、ボルソナロ政府を今打ち破るために、可能ならば選挙以前であってもボルソナロを打倒することによって、その政府の最大の摩滅というその時を利用しなければならない。
 その上民兵の転落は、政府と中道派諸政党が保証人になっている議会内で進行中の、新自由主義的な反改良と私有化をマヒさせることもあり得ると思われる。

戦闘開始が
左翼の任務


 ボルソナロの犯罪的な行為とクーデター策動に対決してSTFが取った方策は完全に支持されなければならない。自由の敵にとっての自由はあり得ない。特に9月7日のファシストのデモ組織化との関係で、ボルソナロと彼の連携者によるこれらの脅しと意図的な反民主的行動に対決する、国家諸機構からの断固とした行動を要求することが必要だ。「ゴルピスモ」(クーデター扇動)を前にした沈黙――諸々の知事、下院議員、上院議員、判事、諸政党、検事、軍と警察の指揮官、事業家その他、による――は、ボルソナロの犯罪行為との公然とした、あるいは隠された共謀と理解されなければならない。
 ボルソナロと対決する街頭における闘いが決定的だ。われわれの敵はその主要な支点をファシスト的な直接行動に置いているのだ。街頭における民衆諸大衆の強さをもって極右の動員に対抗することが基本になる。したがって9月7日をファシストの行進に対し自由にさせることは、重大な間違いになるだろう。「ゴルピスモ」は自信と恫喝力を得て強化されることになろう。
 フォラ・ボルソナロ(「ボルソナロ出ていけ」)キャンペーンはすでに今年4回の大規模デモを築き上げてきた。そしてボルソナロのデモよりはるかに大きなそれらのデモに、数十万人を結集してきた。「その投入」を繰り返す時だ。闘いを切望する左翼、社会運動、さらにあらゆる民主的な諸部分の組織と指導部が発する断固としたまた統一した訴えをテコに、おそらくフォラ・ボルソナロの動員は街頭で親クーデターのイニシアチブを上回るものになるだろう。これは、それがボルソナロのいわば事実上のまた象徴的な敗北を表すものとして、巨大な政治的な価値をもつと思われる。
 この意味において、大統領選で世論調査を今リードしているルラの立場には大きな重要性がある。ボルソナロが公然とこの国を脅かす「ゴルペ」(クーデター)を求めて声を高めている中で、ルラは彼の大統領選立候補を、選挙演説と交渉を通じて準備し続けるのだろうか? 今はルラにとって、民主主義および脅かされている社会的権利と労働者の権利を守るために、平和的で組織されたデモとして、民衆に街頭に出ることを訴える時ではないのか? ルラには、ブラジルにとってのこの決定的な時に対し、かなりの歴史的な責任があるのだ。
 本日から9月7日まで、もっとも重要な任務は独立記念日に当たっての民衆的な大決起の構築だ。民主的なデモの組織化と安全を確保する中で、ファシズムを打ち破るために勇気と断固さが必要とされている。われわれの勝利は闘いの中にある。だから、闘いに出かけよう!

「ゴルピスモ」撃退! ボルソナロ出ていけ!
▼民衆に食料、職、ワクチン、そしてベーシックインカムを!
▼新自由主義的反改良と私有化打倒!
▼闘争と選挙における左翼戦線を!
▼右翼と連携しない、勤労民衆および被抑圧民衆の政府を!

▼エスクエルダ・オンラインは、ブラジルで幅広い読者のいる政治サイト、社会主義と自由党(PSOL)内革命的社会主義潮流のResistAnsiaと協力している。(「インターナショナルビューポイント」2021年9月号)

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