ブラジルPSOL大会:建設途上を示す(10月18日発行)

新たに生まれた活動家大多数を結集した力を階級闘争の推進へ
ロベルト・ロバイナ

来年の大統領選方針めぐる闘争はなお続く

成長と体制の圧力映した大会

 PSOL[社会主義と自由党]第7回大会が終わった。PSOLは政党を建設するという努力の重要な部分を反映してきた。われわれは、[PSOLには]過去15年間で出現した活動家の大多数が結集しているとさえ言うことができよう。この前衛とブラジルにおける階級闘争の力と限界を反映した党でもある。どちらにしても、PSOLは年々成長してきた。
 この大会には、5万人近くの党員が参加した。大会の結果は矛盾したものである。一方では、党は成長しつつある。他方では、党は依然として激しい政治化の道具からは程遠い状況にある。討論は、あるとしても不十分なものである。約5千人がネット上での討論に参加した。PSOLは議会内で進歩的な社会的要求をなんとか表現してきたし、社会運動を支援してはいるが、大体において、労働者や民衆の闘争を指導することはできていない。
 大会は、基本的な成果をあげた。つまり、ボルソナロ打倒に向けた動員を防衛するという点で党が統一できたことである。弾劾を望むすべての人々との行動の統一は、党全体の共通点である。このことは10月2日の全国闘争デーの呼びかけに、喜んで全勢力を投入するという点に表現されている。この統一は強調されなければならない。それはまた、選挙戦において、PSOLが第2回投票で、ボルソナロと対決する候補者なら誰であっても支持することをあらかじめ明らかにすると全員一致で決めたことにも表現されている。このことは、具体的にはルーラ候補を支持すると表明することを意味する。
 しかし、このことはまた、大会で展開された主要な論争点でもあった。代議員の44%が、PSOLは第1回投票に党独自候補を立てるべきだと主張した。グラウベル・ブラガ[リオデジャネイロ州選出の元上院議員]の名前が提案された。この必要性は、ルーラとPT[労働党]がブラジルを支配する資本家のいくつかの部門と同盟を結ぶつもりであるとすでに明らかにしているという事実によって擁護された。PSOLは反資本主義的・社会主義的プロジェクトを構築するために結成されたのであって、資本家との連立政権に参加するために結成されたのではない。にもかかわらず、[情勢に]適応させようとする圧力が大会の中に存在していた。
 一般的に言って、危機に陥っているブルジョア政治体制は、それを継続させるために、反対派政党の中で鍛えられた、他の社会階級出身の指導者を探し求めようとするものである。その権力メカニズムは、新たな指導部が政治体制を防衛するという論理に統合されることに同意している限り、彼らのためにより大きなスペースを開き、彼らが可視化されるのを保証する。PSOLは、こうした圧力を直接経験してきた。その例は、ランドルフ・ロドリゲス(上院議員:PSOLを離党し、マリナ・シルバの「持続可能性ネットワーク」に加入)やマルセロ・フレイショ(下院議員:PSOLを離党して、ヨーロッパ流の社会民主主義政党であるブラジル社会党に加入)に見られた。PSOL結成時の中心的な綱領的テーゼは、大資本家の収用と大衆運動の革命的動員を防衛している。PSOLの戦闘的党員から見れば、この2人は自由民主主義の防衛を綱領とする政治家になってしまったのである。これが最近5年間で起きたことだ。しかし、PSOLに対しての政治体制からの圧力は、PTを通じて間接的にさらに強力にかけられている。そして、この大会では、またもその圧力が明白となった。

階級的独立防衛の強力な潮流


 この圧力は、56%という多数で決められた独自候補を立てないという決定にも見られる。こうした勢力は、4月の大会で党が独自候補を立てるか、第1回投票からルーラを支持するかを決定するように提案した。たとえルーラがブルジョア自由主義的綱領を擁護し、大資本家を直接に代表する道を作り出すとしても、指導部内のこうした勢力を支配する潮流はこのPT指導者を支持してきた。
 PSOLに対する政治体制による圧力の主なものは、まさに党指導部の一部がよりよい条件で最終的な新政府に参加する交渉をするために、第1回投票からこのキャンペーンをおこないたいと考えていることに示されている。
 われわれの立場はこうした政治を機会主義として非難してきた。代議員の44%はすでに、待機してから参加するというこの政治の背後にある機会主義を認識している。PSOLのような党において、きちんと組織された44%は強力な潮流である。階級的独立を防衛するために、そしてボルソナロ打倒を軸として自らの旗を掲げた独立した組織としてのPSOLを建設するために、われわれはこの勢力を全国指導部内に組織するだろう。ブロックを組んだこの44%の組織は、その強固さを大会で見せつけたが、親ボルソナロの立場を少数派に追い込むことさえ意味するかもしれない。
 結局のところ、決定を延期することを選択した56%の中には、大統領選挙においてブルジョア綱領を擁護する候補者リストを擁護しそれに参加することを受け入れない、つまり論理的にはブルジョア政府に参加することになるのを受け入れない多くのグループが存在する。こうした理由のため、PSOL大会は結論を出すのを持ち越した。そして、階級闘争は党の路線に強力な影響を与え続けるだろう。
 PSOL内での統一をめぐるもう一つの基本的な点は、クラウデミールとホセ・ライナの釈放を求めるキャンペーンへの支持だった。2人はともに、MST(土地なき農民運動)に次ぐ2番目に重要な勢力である土地なし運動である全国闘争戦線(FNL)の指導者である。われわれの潮流であるMES(代議員の20%以上に支持され、左翼反対派に参加している)にとって、このキャンペーンは欠かせないものである。われわれはFNLとの戦略的同盟を結んでおり、FNLはわが人民の貧しい人々や土地を持たない人々を組織し続けている歴史的な社会主義戦士を団結させている。そして、こうした指導者への迫害は今に始まったものではない。
 ライナは1997年にカルドーソ政権によって迫害された。そのときには、PTが「ライナは無実だ。犯罪は農業改革を実行しないことだ」というキャンペーンを始めた。何年も後には、不幸なことに、迫害はルーラ政権やディルマ政権[どちらもPT主導の政権]のもとでも続いた。ルシアナ・ゲンロ[2014年の大統領選挙におけるPSOLの候補者]をはじめとする、いわゆる急進派議員がPTの野党時代と同じスローガンでそのキャンペーンを主導した。いまやボルソナロ政権の中では大地主の比重がさらに高くなり、クラウデミールとホセ・ライナが投獄の恐れにさらされている。
 この2人の指導者は、パン・土地・住居・自由の権利のために戦う歴史的闘士であり、人民の指導者であり、農業改革を求める闘争の指導者である。そうであるがゆえに、大会決定は非常に重要だったのである。われわれは、こうした大義を守るために、10月2日のデモに続いて、ソロカバ[サンパウロ州の都市]からサンパウロ市に至る全国闘争戦線の行進をおこなう。

党の民主的な性格は維持された


 党指導部の選挙は大会を反映したものだった。
 ボウロスをはじめとする闘士たちによって擁護されたリストは228票を獲得した。サミア・ボンフィムや左翼反対派ブロックを形成する同志たちによって擁護されたリストは173票を得た。棄権が1票あった。党の財政担当は第2位となったリストによって推薦され、ちょうど43%の支持を得た。前回大会以降この仕事に就いていた財政担当のマリアナ・リスカリの地位を確固たるものにすることは、PSOL組織が公明正大であり、統一的手法で建設され、官僚的にならない保証であり、ましてや機会主義的政治のために釣り合いがとれなくなる保証でもある。
 党代表のジュリアーノ・メデイロスは再選された。彼の再選はまた、党指導部が依然として対立の場であり、単一の路線のもとでの安定した指導部とはならないことの確認でもある。ジュリアーノは大衆的な指導者ではなく、主に各場面の背後で活動し、党全体や指導部全体ではなく、大会で25%を超える支持を得た彼自らの潮流である「プリマヴェーラ」を組織しようとしてきた。力のバランスの上で選ばれたので、[党内には]強い分岐や戦略的な違いがあるにもかかわらず、党が統一したままでいられるのは、これまでの主な党指導者の功績であるのと同様に彼の功績でもある。
 この点でのわれわれの楽観主義はまた、PSOL自身における信任決議でもある。結局のところ、PSOLは、ブラジルにおいて、指導部が党員によって決定されるいくつかの政党の一つである。したがって、党建設において、いかに多くの限界や問題点があるとしても、どんなことが起ころうとも、PSOLは民主的性格が維持されている政党なのだ。
(『インターナショナル・ビューポイント』9月28日)
(ロベルト・ロバイナは、PSOL指導者の一人であるとともに、MES(社会主義左翼運動:PSOL内の左派潮流で、第4インターナショナルのパーマネント・オブザーバー)のリーダーでもある。)

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