イタリア 10・10労働組合会館前集会へ(10月25日発行)
ファシストと経営者の暴力ノー
2021年10月9日 反資本主義左翼
フォルッツア・ヌオヴァ(新しい力)のCGIL(イタリア最大の労組連合)全国本部に対する襲撃を受けて、われわれはネオファシスト諸組織の禁止を要求する。各地の労組事務所と同全国事務所(コルソ・イタリア)外部での大衆総会が10月10日に呼び掛けられている。
明日、CGILの事務所はイタリアほとんどで開放されるだろう。ローマでは、コルソ・イタリアで、午前10時から全国全体総会が行われる予定だ。われわれの事務所を防衛しよう。ネオファシスト諸組織の禁止を要求しよう。そしてまさに重要なこととして、街頭を取り戻し、われわれの闘いを再開しよう。それこそが、かつてここにあったファシズムに対する最良の解毒剤なのだ。
われわれはCGILのアピールを全面的に支持できる。そしてその後の、わが同志、CGIL内反対派潮流である「リコンキスティアモ・トゥット」(すべてを取り返せ)のまとめ役であるエリアナ・コモの声明に同意できる。彼女はその声明を、組合全国本部がファシストの襲撃下に置かれていた中で発したのだ。
この襲撃は、報道が語るところでは、フォルッツア・ヌオヴァ指導者のロベルト・フィオーレ、および集団襲撃、詐欺、コカイン所持、しかし何よりも最悪の極右、レイシスト、ファシストグループの指導者として悪名轟く、一連の犯罪で有罪宣告を受けているギウリアーノ・カステリーノに率いられていた。
予想されたように警察は、ファシストの抗議行動参加者の絶対的に抑制可能だった人数によって、驚かされ、圧倒されたように見えた。暴徒の指導者は、彼の有罪判決にしたがって自宅軟禁下に置かれていなければならなかった。しかしこの者は何度にもわたって、警察の受動的な黙認の下にデモに参加し、そこで発言していた。まさに弱者には強く、強い者を前にする時は弱いのだ。
そのような曖昧さには共和国のもっとも暗い時期以来いくつもの先例がある。ポピュリスト的な言葉と行動は、100年前のファシストの集団暴力を小規模に複製するものだ。以下のことははっきりさせた方がよい。すなわち、この種の暴力は常に、それが制度的な標的に向かって激しく襲いかかり、「自由を守って」いるように見えている時であっても、働く男と女に敵対しているのだ。
おそらく今夜の襲撃は、自ら言明しているネオファシストとプチブルジョアジーの一定層の間にある調和をダメにするだろう。この後者は、パンデミックの始まり以来、予防の諸方策には耐えられないとして現れてきていた。そしていわゆる非暴力の抗議参加者ですら、社会運動と労働者運動のもっとも先進的な部分が掲げてきた、公共医療サービスと普遍的なベーシック・インカムを求める要求を完全に無視している。
わがローマの同志たち何人かは早くも、夜通しで守るために、夕刻にCGIL本部のコルソ・イタリアに到着している。明日10月10日、われわれはそこに、ローマに、他の都市の全労組会館前にいるだろう。そしてそこでは防衛ピケットが招集されるだろう。われわれは、反ファシズム運動を支えるためにそこにいるだろう。フォルッツア・ヌオヴァは禁止されなければならない集団のひとつだ。われわれはさらに、今も作用中の経営者の殺人的暴力、彼らの解雇やわれわれの労働から利益をあさる暴力、これらと対決するゼネラルストライキの差し迫った必要をも討論するだろう。
▼反資本主義左翼はイタリアの第4インターナショナルの1組織。(「インターナショナルビューポイント」2021年10月号)
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