ロシア 戦争に反対する学生たち
わが国がウクライナで発動した戦争を拒否する
名声があり、ロシアでもっとも古いモスクワ州立大学のおよそ4000人の研究者、学生、院生が、「わが国がウクライナで発動した戦争を断固として糾弾する」とした書簡に署名した。以下がその内容。
われわれ、ロシアでもっとも古い大学でM・V・ロモノソフ(ミハイル・ロモノソフ、18世紀ロシアの知識人、金星の大気を発見:訳者)にちなむ名をもつモスクワ州立大学の学生、院生、教員、スタッフそして卒業生は、わが国がウクライナで発動した戦争を断固として糾弾する。
ロシアとわれわれの両親たちはわれわれに、その真の価値が、周りで起きつつあることを批判的に評価し、諸々の主張を熟考し、互いの意見を聞き、真理――科学的で人間的な――に忠実であることにある、そのような力強い教育を授けた。われわれは直言の仕方を分かっており、傍観はできない。
その指導部が「特別軍事作戦」と呼ぶロシア連邦を代表する行動は、戦争にほかならない。そしてこの情勢においては、婉曲話法や言い訳の余地はまったくない。戦争はどのような目的によっても正当化できない、暴力、冷酷さ、死、愛する者の喪失、無力さ、そして恐怖だ。戦争は非人間化のもっとも冷酷な行為であり、それは、われわれが学校と大学の壁の内側で学んだように、決して繰り返されてはならないものだ。
われわれが大学で吸収した絶対的な人間のいのち、人道主義、諸対立の外交的で平和的な解決が、ロシアが不実にもウクライナ領に侵攻した時、ほんのちょっとの間にひっくり返され、投げ捨てられた。ロシア連邦軍のウクライナへの侵略後の毎時間、何百万人というウクライナ人のいのちが脅かされてきた。
われわれは、ウクライナの人々に対するわれわれの支持を表明する。そして、ウクライナに対しロシアが発動した戦争を断固糾弾する。
ロシアのもっとも古い大学の卒業生として、われわれは、血塗られた戦争の6日間で加えられた損害――何よりもまず人間の、しかしまた社会的な、文化的な――が回復不可能であることを分かっている。われわれはまた、戦争が人道的な破局であることも分かっている。しかしわれわれには、ロシアの人民としてわれわれがウクライナの人々に、またまさに今われわれ自身に加え続けている傷の深さを想像もできない。
われわれは、ロシア指導部が直ちに休戦し、ウクライナの主権国家の領土から去り、この破廉恥な戦争を終わらせることを要求する。
われわれは、将来を気づかっているすべてのロシア市民に平和運動に加わるよう訴える。
われわれは戦争に反対だ! (#NoWarより)
(「インターナショナルビューポイント」2020年3月15日)
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