戦争を止めろ! ロシアはウクライナから出て行け! NATOノー! 世界的反戦運動を!

スリランカ

社会主義民衆フォーラム

 ロシア軍部隊がウクライナに侵攻し、その首都、キエフへと前進中だ。すでに子どもや市民を含む200人近い人びとが死亡し、1115人が負傷している。ロシア大統領のプーチンは、この戦争は分離した東部ウクライナの衛星「共和国」内のロシア語を話す人々を守るためだ、そして右翼親西洋のウクライナ政府を取り除くためだ、と主張している。さらに彼はこの政府を、「薬物常用者でネオナチ」などと描いている。これらは、正当化不可能な、不必要で無意味な戦争を正当化するための嘘だ。
 加盟へのウクライナの関心への刺激を含んだ帝国主義的NATOの東方拡大がモスクワを怒らせた、というのは確かだ。冷戦の終結と1991年のワルシャワ条約機構の解散以後、NATOの存在にはまったく根拠がない。それは解体されなければならない。NATOも外国の軍隊もウクライナに入ってはならない。政治的な、経済的な、軍事的な、そのあらゆる表れにおいて、帝国主義を打倒しよう。

暴力、流血、苦
難の即時停止を
 しかしながら、今起きていることに関していかなる疑いももたないことにしよう。この地域で最強の国によって、独立国家が侵略され占領されたのだ。これは、ロシア民衆とウクライナ民衆間の紛争ではない。ウクライナという現代国家の民衆の自決権が今侵犯されている。
 スリランカ外相による弱々しい声明は驚きではない。ロシアは長い間、権威主義的かつレイシストのラジャパクサに対する支持者となってきた。自身の戦争犯罪に光が当てられる諸々の国際フォーラムでスリランカ政府がロシアの外交的支持を必要としている以上、先のことは何の驚きでもない。プーチンと彼の熱を帯びた「大ロシア」愛国主義は長い間、極右シンハラ民族主義にとってはある種のモデルとなってきた。
 同時にウクライナもスリランカとの間で親密なつながりをもっている。スリランカ人は何十年も、その諸大学で学んできた。ウクライナは、スリランカの主な農産物輸出品である茶の大購入者であり、スリランカへの観光旅行客としては3番目に大きな流入源だ。
 スリランカ社会主義民衆フォーラムは、暴力、流血、苦難の即時停止を要求する。ロシアはその部隊を自身の領土内に引き上げなければならない。われわれは、プーチンの権威主義的で殺人的な支配下にあるロシア民衆による反戦運動とヒロイックな抗議行動に敬意を送る。

ウクライナ民衆
と連帯しよう!
 われわれは、勤労民衆、諸労組、また他の諸組織と左翼に、世界中でこの戦争に反対する抗議を組織するよう、さらに他のあらゆるところでの戦争に反対する世界的な運動を築き上げるよう訴える。アフガニスタン、カシミール、エチオピアからパレスチナやイエメンまでだ。今こそあらゆる戦争を止めよう!
 ロシアはこの時こそ、1970年代のアフガニスタンに対するソ連邦の侵略と占領から学んだ苦い教訓を思い起こさなければならない。それらの行為はただイスラム原理主義の反動的な諸勢力を強化しただけだったのだ。同様に、ロシアの現在の侵略はウクライナ内の極右を強化するだけだろう。
 ロシアはウクライナから出て行け! ウクライナ民衆と連帯しよう!
コロンボ、2022年2月26日
 (「インターナショナルビューポイント」2022年3月1日)  

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