フランス マクロンの再選に対し闘いは続く
2022年4月24日 フランス反資本主義新党
今夜〔4月24日〕、運動不在への結論として、また前例のない民主主義の危機の象徴として、マクロンが再選された。こうして彼の権威主義的自由主義は、隠されたファシストおよびレイシスト的自由主義のルペンをしのぐ得票率58%で勝利を収めた。「マクロンでなければ何でも」は「ルペンでなければ何でも」に勝利できず、後者が致命的な危険を代表していた以上、これはわれわれの社会的陣営にとってかえって具合がよい。最悪はこうして回避された。すなわち政治においては、他のどこよりもふたつの悪が、非常に深刻なものであっても、常に比べられなければならないのだ。
一方には、ウルトラ自由主義で警察志向の、古い政権諸党、国家とその諸機構、またCAC40(フランスの株式指標を構成する代表銘柄)の諸企業に結びつき、しかし大衆的な社会基盤を欠いた、そしてこの国の大きな部分から憎まれている強硬右翼がある。他方には、デマ扇動をこととし社会的体面を求めて嘘を重ねつつ危険な刃を抱える極右がいる。そしてこの勢力は、残念ながら一定の民衆的基盤を確保している。
28%という棄権率は、1969年の選挙に次ぐ第5共和制の歴史上2番目の高さだ。3分の1近い有権者がこの喜劇にこれ以上付き合いたいとは思っていない。白票率と無効票率は後で分かることにすぎないが、それもある種の記録に達する可能性があるだろう。
この貧弱に選出された大統領の正統性を疑問に付す政治的危機と民主主義の危機が成長し続けている。彼の否定的な実績に争いの余地はなく、この二期目は、社会的、民主的、そしてイデオロギー的反動攻撃を深刻なものにしそうだ。したがって、極右に開かれた大通りはさらに広くなるはずだ……。
解放の展望を素描し、闘う左翼を建設する差し迫った必要がある。マクロン主義に異議を突きつけ資本主義諸政策と決裂する綱領を基礎に、右翼と極右に立ち向かうために統一する候補者たちを次の議会選に確保することを、NPAは支持する。これこそが、左翼の立場に立つ統一的な立候補に達する固い意図の下に、われわれが人民連合〔ジャン・リュク・メランションが率いる〕との討論への招待に前向きに応じた理由だ。
しかし同時に、またおそらく何よりもまず、街頭で、われわれの職場や学校で幕を開けようとしているのは、われわれの年金システムの公表済みの「改革」を始まりとする、社会的な3回戦でもある。それこそが、情勢を長期的に変えることに向けた絶対に必要な条件、マクロンⅡの攻勢に抵抗するために築かれるべき社会的闘争だ。
このすべてのためにわれわれには、統一性と急進性の両方が今後必要になる。諸政党、諸労組、環境活動家、反レイシスト、フェミニスト、LGBTI諸団体、そして諸々の共闘組織。これらを基礎にわれわれには、特に極右に対決して街頭の決起とイデオロギー的戦闘を接合し、われわれの階級の共同の持続可能な戦線を建設する必要がある。この戦線と多様な闘いから次には、社会の革命的な変革に向け、反資本主義の、反ファシズムの、またフェミニスト、環境派、かつ国際主義の政治勢力が現れる可能性が生まれるだろう。これこそが必要であり急を要している。(「インターナショナルビューポイント」2022年5月25日)
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