アルジェリアＰＳＴ禁止命令は撤回を

アデル・アブデレツァク

　アルジェリア社会主義労働者党（ＰＳＴ）がその諸活動を理由に禁止処分を受け、その建物も封鎖された。ＰＳＴは、ほぼ50年の戦闘的な歴史をもつ反資本主義かつ社会主義の政党だ。
　その半世紀の歴史は、地下でＧＣＲとして始まり、１９８８年10月以後は合法的な制度の中で継続した。それは、われわれの政治的戦場ではまさに基本である急進的左翼の構想を携えた政党だ。そして、学生や若い労働者たちの革命的エネルギーを獲得してきた政党でもあり、その若者たちが、控え目に、また大きな克己心をもって、諸々の闘いを70年代からヒラク（２０１９年２月に勃発した反独裁の大衆的決起:訳者）へと伝えようと挑んだのだ。
　その党こそ、大きな熱情をもって、また確かにいくつかの間違いや敗北もありつつ、政治意識に関わる構想として、社会的な怒りを合理的なものにしようと挑んでいる。この党は、その歴史と構成員において今なお未熟だとはいえ、存在しなければならず、活動しなければならず、ヒラクが要求したこのアルジェリアを建設する権利をもたなければならない。
　１政党にくつわをはめることは極めて悪い合図だ。ヒラクへのその関与を理由にとがめることは、政治的自由に対する妨害にほかならない。党派活動家の戦場は、それへの不信があろうともかけがえがない。それは、政治行動を合理的なものにし、暴動的な怒りを取り込み、民主的な文化を助けることを可能にする。野党は権力を握る政党の行きすぎに対する防波堤だ。それは、政治的、社会的闘争を通した、権力を握る者たちの公的諸政策に対抗する重りなのだ。そしてこれこそ、わがアルジェリアがまさに必要とする、民主的で社会的な現代性の基礎なのだ。
　ＰＳＴに鍵を返せ！　それは希望に対する鍵でもあるからだ！（２０２２年５月28日）（「インターナショナルビューポイント」２０２２年５月28日）