ブラジル 大統領選他第1回投票結果
前進したPSOLの力を集中しなお続く極右との闘いの前線へ
10月30日の必勝に向け街頭に戻れ!
2022年10月5日 社会主義運動(MES)全国書記局
最終盤での右翼の結集も明確に
ルラ・ダ・シルバは第1回投票で、得票率43・2%(5107万票強)のボルソナロに対し、得票率48・4%(5728万票弱)で、すなわち600万票以上の差をつけて勝利した。とはいえ、あらゆる予想に反してこの結果が浮き立たせたものは、ボルソナロが予想よりはるかに善戦したということだ。ルラの結果に関する限り、ルラが第1回で勝利するには1・6%足りなかったという形で、世論調査は誤差の範囲にとどまっていた。しかしながらそれらも、現職大統領に対する票の点で、また何よりも上院や知事に関する州の選挙の点では間違っていた。
これを説明するものは、いくつかの側面で、最後の瞬間に起きたボルソナロに向かう票の移動だ。つまり、チロ・ゴメスやシモーヌ・テベット(注1)の側にいたもっとも反動的な層による、ある種の逆行的な便宜投票だ。またそれと並んで、ネットワーク上の、さらに投票日に向けた街頭での、ボルソナロ派による熱烈な動員もあった。したがってボルソナロは、第1回投票で彼の諸勢力の(ほぼ)最大限のひとそろいを早くも動員し終えている。
それこそが、起きたことを簡明に特徴づけることが重要である理由だ。ルラは彼の勝利を固めるために、街頭での強力な運動を促進することに加えて、今後テベットとチロの票から4%を獲得しなければならない。そしてこの街頭行動については後述するつもりだ。
実際の結果が世論調査に反するという現象は、極右の参加を伴った他の選挙でもすでに起きたことがある。すなわち中でも、米国でのトランプ、そして英国でのブレグジット国民投票だ。
選挙の地図はまた、ひとつの分断された国という姿も示している。北部と北東部では、シナリオがルラおよび彼の候補者の勝利というものだった。他方、中西部と内陸部では、ボルソナロ派の要塞が大差で勝利した。いずれにしろ、サンパウロ、およびポルトアレグレといった州都では、州議会選におけるPSOL(社会主義と自由の党)支持という重要な票をルラが勝ち取った。
戦闘は今後の数週間続く。そしてこの国のこれからの年月に決定的なわれわれの選挙の勝利は、ボルソナロの選挙での敗北に役に立つだろう。
何年にも匹敵する数週間に突入
今回の成り行きを前提とした時、社会の基盤での努力を拡大することがあらゆる他の任務以上に必要になる。つまり、ボルソナロ政権を拒絶している多数の人々との対話にわれわれを引き入れる、そうした政治行動と選挙行動を呼び起こし、その協調を図ることだ。これを行うに当たってわれわれの選挙結果は、労働者階級、若者、女性、黒人、そして全体としての貧しい者たちによる行動のための支点として役に立つ。われわれは、都市周辺部で、また若者内部で、現場に動員される社会的諸勢力を競うために、反ファシスト戦線にしっかりと結びつかなければならない。
第1回戦は、一定のシラケと社会的決起のほぼ不在を特徴とした。過去の他の選挙とは異なり、ポルトアレグレやクリティバやサルバドールといったいくつかの都市で重要な行動があり、またサンパウロの東部と南部でいくつかのデモがあったとはいえ、沸き返るものも大デモもなく、大学内ですらそれがなかった。
われわれは、「ビバ・ボト」(票をひっくり返せ)の精神で、ルラの選出に向けた最後の一押しを確実にする論争と行動強化の諸活動において、自発的な前衛の役割を引き受けるよう、あらゆる戦闘的な活動家に、特にPSOLの支持者に訴える。われわれが政治的暴力のあらゆるエスカレーション――第1回戦ですでに不幸なエピソードがいくつかあった――に、また広められているボルソナロ派のクーデターという筋書きに、立ち向かいそれを止めることが可能となるのは、ただ街頭においてのみだ。われわれは、人々と率直に対話し、日々の生活に関係する特定の諸課題を議論しなければならない。これが緊急かつ直接の挑戦課題だ。
極右の強力な成長はどこでか
ボルソナロの得票は、すでに言われているように、総力の努力を訴えた後最終版で伸びた。しかしそれでも彼は、2回戦でルラを負かすにはいくつもの困難を抱えるだろう。しかしながら極右は重要な勝利を確保した。われわれはそれを指摘し理解したい。
それに関連する最大のものは、上院でのいくつかの勝利だ。そこでは、ボルソナロの支持で選抜された他の愚劣な人物に囲まれて、副大統領のハミルトン・モウロン(元軍人、リオグランデ・ドスルー州)やマルコス・ポンテス(サンパウロ州)などを始めとして、前閣僚やボルソナロ派の指導的人物が立候補した。ボルソナロは知事のレベルでも、重要な勝利をいくつか得た。戦略的な州で第1回投票で決めた、イバネイス・ロッカ(連邦管轄区)、クラウディオ・カストロ(リオデジャネイロ州)、ロメウ・ゼマ(ミナスジェライス州)だ。リオグランデ・ドスルー州とサンパウロ州の好結果――世論調査に反した――もまた、複雑な光景を描き出している。
これらの結果は、最低賃金の2倍から5倍稼ぐ中間階級の諸層からもっとも豊かな中間階級とブルジョアジーに伸びる一定の重要な層からなるある種の社会的な運動がある、ということを確証している。それは、コミュニケーションあるいは伝統的な諸組織という上部構造の下で動いている社会的運動だ。そしてそれは、トランプ主義や欧州での他の極右運動に非常に似かよった極右イデオロギー(反フェミニズム、レイシズム、反科学、反共産主義)を抱えている。それはそれ自身の仕組みをもち、その並行的真理(トランプの元顧問だったスティーヴ・バノンのいわゆる「オルタナティブ・ファクト」)を広げるそれ自身のコミュニケーション・ネットワークに基づき、国家諸機構から利益を受けている。
この運動はもっとも貧しい中間階級の中では、福音派教会によって高度に組織化されている。原理主義運動は、9月7日(注2)の動員に向け大きな能力を示した。そしてそれは、ボルソナロ・キャンペーンのあらゆる活動の中で一貫して活動的だった。さらにこの動員は、疑いなく伝染力をもち、この現象の真の強さが世論調査では見えないようなやり方で、この社会層に静かに浸透し続けていた。この動きは、ガソリン価格の下落や失業の総体的な減少といった経済指標における相対的な改善から助けを受けた。
われわれはボルソナロ政権をファシスト政権と明示することはできない。それが、1920年代と1930年代に欧州のファシズムが前にしたような、労働者による革命的な攻勢情勢を前にしているわけではないからだ。それは彼がそれを切望しなかったということではなく、彼は、ブルジョア民主主義体制を継続している諸制度を擁護する階級諸分派と並んで、街頭からの民主的な抵抗によって、そうすることを妨げられた、ということだ。
しかしひとつの運動としてのボルソナロ主義は、ファシズムの潜在的な要素すべてを内に抱え、そしてそれは、われわれが生きているこの時期に違った形で展開する可能性をもっている。あるいはそれはむしろ、ネオファシズムとしてすでに現れようとしている。
かれらはかれらの権限を拡大するに応じ一層反動的になり、もしボルソナロが勝利するならば、これが今後現実になるだろう。そしてこれが現実になれば、たとえばすでにハンガリーで起きつつあるように、右翼全体主義に向かう政治体制の変革、という大きな可能性が出現すると思われる。
PSOLは重要な成長を経験
PSOLは、選挙上の障壁(注3)を克服し、重要な成長を経験した。そして重要な都市と州でもっとも得票した政党の中に入っている。われわれは、国会の中で成長し、下院ではわれわれ自身の名前で12議席に達し、PSOL・REDE連合としては14議席に届いた(注4)。PSOLは、PSDB(ブラジル社会民主党)やPDT(民主労働党)以上に票を勝ち取り、左翼の第2勢力として自身を固め、この数年に強さを得てきた鍵になる諸闘争の新しい指導者たちを示している。
それはそれ以上に、指導部が選択した改良主義左翼に向け脚色された進路にもかかわらず、マイノリティのオルタナティブとしてとどまっている――当面――政党だ。PSOLはそれ自身の個性と相貌を維持し続けている。
それはまた22人の州議会議員も選出し、この流れの中でMESは重要な勝利をいくつか獲得した。第1にPSOLの一部であることで、そしてボルソナロ主義と対決する容赦のない闘争によってだ。われわれは、サミア・ボムフィム(22万6千票)とフェルナンダ・メルキオンナ(20万票)により、また4人の州議会議員(リオグランデ・ドスルー州、サンパウロ州、リオデジャネイロ州、連邦管轄区)によりわれわれの連邦議員団を拡大した。
ビビ・レイスは彼女の得票を2018年比で大きく拡大し、5万2千票に跳ね上げ、パラ州で党では最多得票者になった。それは、若者や非白人民衆や女性を動員した戦闘的なキャンペーンによるものだ。残念なことに、党指導部がこの州で前にした巨大な仕事量の結果として、われわれはパラ州PSOLが連邦議会に確保していた議席を回復することができなかった。
PSOLは全国レベルでわが連邦議員たちに3・57%を加えてほぼ400万票獲得し、得票数では、ポデモス、PDT、PSDB、といった諸政党よりまさる位置に着いた。ギヘルメ・ボウロスはサンパウロで100万票以上獲得し、われわれはポルトアレグレで有効票のほぼ20%を獲得、この都市で最多得票した政党になった。
MESは女性と黒人の指導部建設を推し進めている。これはすでにわれわれの潮流とその選挙上の力関係における成長の一部だ。われわれは、助けになっているがプロレタリアートの普遍的な利益に置き換わるものではない市民的な諸権利を求める諸闘争にわれわれの行動を限定はしない以上、もちろん先の基準を絶対化していない。
しかしそれは、わが党建設にとってはある種原理的な基準であり、強化されなければならない。それが、ブラジルの労働者階級の社会的な構成に内包する構造的な問題を反映し、この建設に依拠する何十万人あるいは数百万人とさえ言える人々の意識の発展の一部であるからだ。これらの諸層――反資本主義の意識をもっていず、あるいは革命的綱領を擁護しているわけではないとしても――は、女性と黒人の闘争を防衛する重要性を自覚するようになっている。
それらの究極的な結論まで理解された反性差別のまた反レイシズムの主張は、資本主義システムの崩壊では重要な役割を果たす。女性の抑圧、またブラジルの場合では非白人の抑圧が、資本主義のひとつの構造であり、両者とも、プロレタリアートの利益の普遍的な防衛にとって決定的として光を当てられなければならず、われわれの綱領の本質的な部分であるからだ。そしてこの点でわれわれの綱領は、強化されなければならず、また社会主義の展望の中で議論の相手とならなければならない、そうした萌芽的な大衆の意識に応じるものだ。
この意味で、リオデジャネイロ州議会議員としてのホセマルの選出はふれる価値がある。彼はPSOLの数少ない黒人指導者のひとりであり、この都市の周辺部に位置する活気に満ち爆発力を秘めたサオゴンカロ地域に暮らす被選出議員の中では、唯一の黒人だ。彼は彼の新たな役割で知られれば、彼の2万8千票は急速にもっとはるかに大きい支持へと変わることも可能だと思われる。マルセロ・フレイショ(ブラジル社会党)が日和見主義的変わり身にふさわしい深く徹底的な敗北を喫した州には、おそらく、新しい指導部建設に向けたもっと大きな始まりがこれから存在する。われわれは、マルクス主義の訓練を欠いたリオデジャネイロ州の中間階級白人指導者、という局面を克服しなければならない。
サンパウロ州では、モニカ・セイシャスの立候補によりロスプレタスから獲得された10万票以上が、この州都における市議会議員のルアナ・アルベスの権限がもつ戦略的な役割と一致する形で、7人の黒人女性と並んで彼女を州議会議員として再選させた。
LGBT活動家として、また黒人活動家として知られているファビオ・フェリックスも、2018年の得票を4倍化するほぼ5万2千票により、この地区の最多得票州議会議員として、連邦管轄区での歴史を作った。これは、この国の首都における、PSOLとMESにとってのひとつの飛躍だ。
われわれが支持し、あるいはPSOLの左翼陣営の一部である候補者にもふれる価値がある。そこには、リオデジャネイロ、シエラ、バヒア、エスピリト・サントの各州でのような重要な勝利がいくつかある。
議会には明確な分極化が出現
PTとPL(自由党、ボルソナロはこの党を代表して立候補)が議会で前進した。一方、いわゆるセントラオ(中道右翼)はその地位を維持した。それはすでにふれたように、数百万ドルの選挙資金と社会参加の低水準という矛盾関係を特徴とした選挙だった。
議会の枠組みに関するいくつかのもっと全般的な要素を指摘することが重要だ。すなわち新議会における黒人の成長であり、唯一というわけではないが、PSOLがそれを主要に代表するひとつだ。さらに、ボルソナロ派のLGBTQ排撃に対する回答としてのトランス女性の選出がある。また、ふたりの国会議員と4人の州議会議員として、ブラジル土地なき労働者運動活動家の選出があり、サンパウロ州やミナスジェライス州を例とする先住民指導者の議会参入もあった。
極右は、議会におけるボルソナロ派のスターとして、すべてPLからそれら自身の者を選抜した。また、攻撃的な演説に「乗った」代表や警察もいた。
PSDBは最悪の結果となり、サンパウロでは2回戦に残れず、連邦議会では議席が22から13に後退、ブラジルの自由主義ブルジョアジーの主要な構想としてのその枯渇に関するもう一つの章を告げ知らせた。これは、2回戦としていくつかの頭文字が競う選挙での困難さに加え、数多くの再選を重ねたあげくのホセ・セラの敗北でくっきりと示されている。
指摘すべき重要なこととして、重要な諸政党が、公的資金およびラジオとテレビでの無料時間を利用するために求められている最低要件を満たさなかった。PTB(ブラジル労働党)、PROS(社会秩序共和党)、また新しい党のような重要な政党の得票は、PSOL・REDE連合以下だったが、それはわれわれの党の強さを示している。
ルラとPTが必須な闘争に冷水
ルラのキャンペーンは、第1回戦で、また特に9月7日に、ボルソナロ派が行ったと同じほどには活動家を動員できなかった。すでに述べたように、重要な街頭行動はあったものの、しかしながらこれは、キャンペーンの最初の段階の基調ではなかったのだ。
PTは何とか連邦議員を68人選出でき、最大議員グループとしてPLに迫っている。しかしこれは、連邦議員81人を確保した2002年のその最高点とは大きな差があった。
2022年には、党は北東部の重要な州を勝ち取った。たとえばラファエル・フォンテレス(ピアウイ州)やリオグランデ・ドスルー州で再選されたファティマ・ゴメスだ。党はまた、シエラ州でキロ・ゴメス(PDT)を敗北に追い込むことができ、知事としてエルマノ・フレイタスを選出した。パラ州、アマパ州、マランハオ州でPTの連携者が第1回投票で勝利するのを見たのに続き、サンパウロ、サンタ・カタリナ、バヒア、そしてセルギペの州政府は第2回投票の争いに残されている。
しかしながら、全般的な受動性と大衆的決起の不在という情勢を条件として、PTはその官僚主義と労組機構の弱さのために、それ自身で広範な諸層を動員できていない。ルラもまた、好ましい機会を得つつ迷いを見せた。たとえば、ボルソナロに利になるほどまで平静であろうとしたラティンホの番組の時だ。しかし、「もう勝利している」との姿勢を見せたグロボ放送局の論争やいくつかの機会は、ボルソナロに対する不可欠な闘争を武装解除した。
ルラは、キャンペーンの始めから自らを新共和国(注5)の救世主として押し出した。それこそが、資本主義の重要な代表者、たとえばエンリケ・メイレレス(注6)の支持を彼が獲得した理由だ。しかしながらボルソナロ支持の高まりは、疑念と要求をさらに引き上げた。
何といっても、ボルソナロがクーデターによってではなく票によって勝利すれば、大実業家がボルソナロを拒否する必要はないのだ。中でも、彼の新自由主義諸政策は、クーデターが生み出すと思われる政治的な不安定なしに保証されるからだ。
国際資本がルラをより好んでいる以上、大ブルジョアジーの傾向は依然PTとの交渉にある。しかし、ボルソナロの側にあったブルジョアジーの社会的基盤の重要な部分は、特にサンパウロのタルチシオ(注7)の勝利によって強化されている。
10月30日に勝利する路線と闘い
大衆運動の中には和解に慣れた意識がある。それは意見を述べ、悔い嘆き、強く非難することはできるが、何ものも生み出さず、反動的、レイシスト的、女性蔑視の、反共産主義の残忍さに対する強力な対応を作り出すこともない。さらにそれは大々的な決起もつくり出さない。これは万が一クーデターがあれば変わると思われるが、それはもっともありそうな見通しとは見えない。
国際的なレベルを始めに、われわれが幅広い評価を行い、政治情勢を深く討論しなければならない、そのようなこの複雑な枠組みの中で、われわれの方向は確固としている。すなわち、30日のルラの勝利を確かなものにするために、大きな数で、また戦闘性をもって街頭へ、ということだ。これを現実にするために、われわれはあらゆる種類のイニシアチブを通して諸勢力を結合しなければならない。
われわれは先導性を発揮しなければならない。つまり、明日からキャンペーンを継続するよう、そして街頭を勝ち取るよう諸勢力を鼓舞しなければならない。人々に話しかけるために出かけ、恐れることなくまっすぐにイニシアチブを発揮しなければならない。
挑戦課題はファシズムと対決する票を勝ち取ることだ。これに向け、あらゆる支援は歓迎であり、それを探し求め、受け入れなければならない。われわれは、あり得るルラ政権内にポストを求めていない。逆にわが党は、自立した左翼であろうと誕生した。そしてわれわれはそれがそうあり続けることを主張する。われわれは自らを、われわれの結果について評論することに限定してはならない。その結果は、ボルソナロが勝利する場合に深刻化すると思われる、反動の波のさらなる前進の危険という背景の中で見られるならば、良好なものだ。しかしこの危険は避けることが可能なものなのだ。
PSOLは、統一して行動するために、その蓄積された政治的資本を利用しなければならない。党は、急進的左翼の重要な参照点として、この第2回戦で反極右の前線にいる必要があり、ボルソナロの敗退で他と協力する決起の模範を提供し、反ファシスト闘争と反新自由主義闘争双方で首尾一貫した左翼を追い求めている広範な層に向け、PSOLがひとつのオルタナティブであると、示す必要がある。
われわれが依拠するのは民衆の強さであり、幅広く連携したキャンペーンを実行する中で、PSOLに社会的前衛を勝ち取ろうと追求し、諸地域の作業グループに自らを投入するだろう。
まさに今、今後の数年の運命が賭けられている。そしてMESのメンバーたちはそこに準備を整えるつもりだ。(脚注とIV向け訳出はデヴィッド・ファーガソンによる)(訳者注:本文中のPSOLの選挙結果を当選者名を含め立ち入って記述している部分など、日本の読者には煩雑すぎると思われるいくつかの箇所は割愛している)
▼MESはブラジルにおける第4インターナショナルのシンパサイザー組織。PSOL内部で活動している。
(注1)チロ・ゴメスはPDTの大統領選候補者で、第1回投票で3%を得票。シモーヌ・テベットはMDB(ブラジル民主運動)の大統領選候補者で、第1回投票で4・2%を得票。
(注2)2022年9月7日は、ブラジルのポルトガルからの独立200年を記念する日だった。
(注3)2017年の選挙法改革は、公的な選挙資金とラジオとテレビの無料時間を利用するために政党が得る必要がある最低票数を導入した。
(注4)PSOLは、環境派の「持続可能性ネットワーク」(REDE)とひとつの選挙連合であるPSOL・REDE連合として立候補した。
(注5)21年続いた軍事独裁の倒壊後に1985年3月15日に始まったブラジルの時期を示す用語。
(注6)エンリケ・デ・カムポス・メイレレス。ブラジルの経営者で元財務相の彼は、ブラジルおよび国際的な金融部門の最高指揮者のひとりであり、元ブラジル中央銀行総裁。
(注7)タルチシオ・ゴメス・デ・フレイタスは、ボルソナロの元インフラ相であり、10月30日の決選投票でPTのフェルナンド・ハダドとサンパウロ州知事を争っている。(「インターナショナルビューポイント」2022年10月9日)
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