パキスタン「労働者救援キャンペーン」
短報
ファルーク・タリク/フスナイン・ジャミル・フリディ
気候変動の結果として、洪水が今年パキスタンに破壊を加えた。豪雨が家々、財産を破壊し、国中で数百万人に影響を与えた。
洪水に襲われた地域を助ける目的で、8つの組織が共同で「労働者救援キャンペーン」(LRC)を再開させた。LRCは、破壊的な地震の直後の2005年10月に発足したものだ。
このキャンペーンは、詰め合わせ袋、医薬品、また衣類からなる緊急支援物資を、もっともひどい影響を受けたバルチスタン州に提供した。LRCはその最初のキャンプを、ラホールの人々から資金を集めるために、ラホールの主要なモール道路に設置した。
しばらく後、洪水はパンジャブ南部、シンド、さらにカイバル・パクトゥンクワ(KPK)の諸州をも巻き込んだ。
LRCの下で、詰め合わせ袋はシンド州の650家族に提供された。南パンジャブの最悪の被災地区では詰め合わせ袋が200家族に渡された。KPKでは、デラ・イスマイル・ハーンとチャルサッダに300の詰め合わせ袋が送られた。
LRCは、緊急支援の活動に加えて、パンジャブ、KPK、シンドのさまざまな地区で医療キャンプも組織した。これらの医療キャンプを通して、デラ・イスマイル・ハーン、ラジャンプール、ファジルプール、チャルサッダ、シカルプール、DGハーン、DIハーン、またクエッタ郊外で医薬品が提供された。
LRCの下で、各5000ルピー(25ユーロ)が、シカルプールの100家族、カイルプールの187家族、DGハーンの50家族に渡された。洪水犠牲者に対する支援金配布は今も続いている。この点では、チャルサッダの100家族、またバルチスタンの200家族が今後ひとり5000ルピー渡される予定だ。
LRCはさらにこの9月30日ラホールで、クライメート・ジャスティスの異なった側面について意識を高めるために、2000人以上の参加の下にクライメート・ジャスティス集会を組織した。それはまた、パキスタンの対外債務の棚上げをも要求した。シンド州シカルプール地区で11月27日に農民大会を組織する、というもうひとつの計画もある。これは、農地をもっていない農民に対する国家補償を要求することになるだろう。
LRCは今、緊急支援から復興局面に入りつつある。われわれは、暖かな衣類、汲み上げポンプを通して清潔な水を供給する準備、農民向けの種子、被災者の家を再建する助け、を提供する計画を立てている。
これは、パキスタンの洪水犠牲者への支援続行を求めるESSF(国境なき欧州連帯)メンバーすべてへの訴えだ。(「インターナショナルビューポイント」2022年11月9日)
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