イラン 体制との深い衝突

イスラム共和国を終わりに
ババク・キア

あらゆる独裁の
形態を終わりに
 ジナ・マフサ・アミニの殺害により引き金を引かれた反乱は、その長期化、規模、急進性の点で際立っている。その諸スローガンはイスラム共和国のまさに本質を攻撃している。
 「女性、いのち、自由」。このスローガンは反乱の旗印だ。それは、クルドの人々から始まり、中央政府によって抑圧された民族的マイノリティの文化的、政治的諸要求と結合している。それはさらに、この数十年のあらゆるフェミニストの闘争との結びつきもつくっている。
 抑圧された諸層が頭をもたげる時、社会のあらゆる周辺化され搾取された諸部分が前進する。女性たちは、自由と平等を熱望する男たちによって支持されている。このスローガンは真に革命的な潜在力をもっている。それは神権的な独裁と家父長制に対する根源的な拒絶を表現している。「教導者であれシャーであれ、独裁者には死を」と唱和することで、デモに決起した人々は、あらゆる独裁の形態を終わりにするというかれらの希求を表現している。

抗議の人々は
あきらめない
 抗議の人々は夜も昼も毎日さまざまな形で行動し、体制と衝突している。女性、若者、特に大学生と高校生たち、そして労働者たちは、組織化と抑圧の諸条件に応じた係争のやり方諸々を見つけ出している。
 国が前例のない経済的、社会的、政治的危機によって打ちのめされ、高官たちの腐敗が新たな高みに達しようとしているときに、労働者たちは今、ストライキを決行しそれを全体化する方法を探そうとしている。
 12月5、6、7日にこの国は、諸大学で、トラック運転士(11月26日以来闘争中)の中で、いくつかの石油化学部門で、イスファハンのセメント工場と製鋼工場で、さらにマシャハドのバス運転手の中で、十分に支持を受けた部分的なストライキを経験した。多くのバザールは閉鎖された。

猛烈な抑圧が
体制の頼りに
 イスラム共和国はあらゆる正統性を失っている。そして、それ自身を維持するために確保しているのは、抑圧、レイプ、拷問、死刑、さらに虐殺だけだ。大小の抑圧部隊が160以上の都市で、抗議行動を攻撃し続けている。クルディスタンとシスタン―バルチスタンでは、平和的で決意のこもったデモに対し紛れもない戦争が仕掛けられている最中だ。革命防衛隊は、群集への発砲や重火器の使用をためらわず、町々を包囲し、恐怖の空気を持ち込み、若者の抗議行動参加者を拉致している。
 死者数は甚大だ。10代の60人を含む500人以上が死亡し、逮捕者は1万9000人を超えている。多くの場合、家族はかれらの愛する者がどこに拘留されているか、あるいはかれらの健康状態を、知ることができていない。拘留中のレイプや拷問は系統的だ。
 ストライキとの関連で、闘争中の労働者たちが解雇され逮捕されている。かれらは、家族への強い圧力と法外な訴訟費用に直面している。

慣習化した
抑圧の強化
 体制は、弾圧にもかかわらず反乱を鎮めることができなかった。その高官たちは、彼らの権力と特権を救い出すために、弾圧を次の水準に引き上げると決断した。司法は見せ物的裁判を行い、拘留者に長期の投獄刑を宣告している。死刑判決が数を増しつつある。早くも若いふたりのデモ参加者が絞首刑を執行され、今後も他の者たちが絞首刑を執行されるだろう。
 イスラム共和国はこうしたことに慣れている。1981―1983年には、少なくとも3万5000人の敵とみなされた人々が処刑された。さらに1988年夏にも、4500人の政治犯が処刑された。当時、エブラヒム・ライシ(現共和国大統領)は、この処刑命令に責任のある者たちの中にいた。この解き放たれた血塗られた機関は、強力で即時の国際的な死刑反対キャンペーンによってのみ、またイラン国内の巨大な決起、特に労働者の決起によってのみ、止められるだろう。

連帯の発展が
早急に必要だ
 われわれは特に、処刑の停止と全政治的拘留者の釈放を要求しなければならない。われわれはまた、労働者、および平等と民主主義と社会的公正を求めて闘っているすべての人々を支援するイニシアチブをも引き受けなければならない。
 早急に求められることは、急進左翼、若者の諸組織、フェミニスト、そして労組ネットワークが、進行中の反乱と連帯する国際主義的イニシアチブを発揮することだ。▼筆者は、「イラン労働者と連帯する社会主義者」の活動家であり、第4インターナショナルメンバー。(「インターナショナルビューポイント」2022年12月24日)

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