ウクライナ フランスの若者たちと連帯する

ナエルに正義を
ソツィアルニイ・ルフ

 ひとりの警官による17歳のナエル殺害は、フランスの若者たち内部で本物の反乱に火をつけた。この殺害は、フランスの警察が関わった長く悲しい犯罪のリストの単なるひとつにすぎない。そしてその犯罪は特に、親が元のあるいは現在のフランス植民地(アルジェリア、アフリカ、マルチニークなど)出身である若者たちに影響を及ぼしている。ナエルの死の2週間前、19歳のギニア人が6月19日に仕事に出かける中でひとりの警官により殺害されていた。
 6月30日、国連人権高等弁務官は、「〔フランス〕警察内のレイシズムとレイシズム差別の底深い問題」を強く非難した。
 それ以上のこととして、2017年のひとつの法は、警察に武器の広範な使用を許している。そしてそれが事実上、「ひとつの殺害許可書」になっている。より深いレベルで、フランスの若者たちは、特に黒人やアラブ人と思われている人びとは、今社会的な苦悩を経験し続けている。雇用、住宅、レジャー参加における差別の犠牲者としてこれらの若者たちは、日々のこととして、また何の理由もなく、しばしば侮辱的になっている警察の職務質問にさらされている。
 マルセーユ(フランス南部)の住民たちは「いかなる社会的展望もないままゲットーに閉じ込められた若者たちは革命を行う過程にある」と正しい診断を行った。フランスにおける現在の暴動は、1992年における警察によるロドニー・キング撲殺に続いたロスアンジェルスの人種暴動を、また2020年のジョージ・フロイド殺害を思い起こさせる。
 何年もの間、人びとは日々のこととしてレイシズムや差別や暴力にさらされてきた。これが続いてはならない。
 国際主義の組織として、ソツィアルニイ・ルフは尊厳と権利を求める闘争を行っているフランスの若者たちとの全面的な連帯を言明する。レイシズムとあらゆる形態の差別ノー。(2023年7月3日、ソツイアルニイ・ルフのフェースブックより)

▼ソツイアルニイ・ルフは、2015年に創立されたウクライナの社会運動。(「インターナショナルビューポイント」7月4日) 

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