スイス 新たな紫の波が国を覆う

怒りを込めて

アウデ・スパング/フランソワ・ニフェラー

 2023年6月14日にスイス中で起きた新たなフェミニストストライキはあらためて、この運動がもつ無比の力とその動員能力を見せつけた。すでに2019年、巨大な社会的闘争に不慣れな、この右翼の国を覆った紫の波の規模は、驚きでわれわれをとらえた。
 今年あらためて、数十万人があらゆる主要都市で、連帯の世界を求める、家父長制、資本主義、レイプ文化の廃絶を求めるその要求を叫んだ。

共闘の枠組み
と労組の支援


 この全国フェミニストストライキは、諸々の県から選ばれ水平的に活動する混合的な諸グループによって準備された。われわれは、互いに力を強め合うことを追求しつつ、集団的決定を尊重するすべての者に余地を与え、底辺から自らを組織した。われわれは共に活動し考える。
 フェミニストストライキ共闘は訓練の場であり、それがわれわれの実践と民主的機能を求めるわれわれの要求の中でわれわれ全員が進化することを助けた。あらゆる主要な決定と要求は、現場レベルで、次いで地域レベルで討論され、全国会議での票決によって最終的に決定された。そのような経過で、6月14日は、支配を避けることを追求し、民主的で包括的、そして集団的な運営を基礎にしているプロセスの頂点だ。
 われわれは、ストライキを呼び掛けた諸労組と共に活動し、労働者と共に、雇用主に提出された数十の不平と要求のリストを作成した。6月14日、作業放棄は主に公的部門の女性が優勢な職業で起きたが、時計製造や家内経済のような私有部門でも行われた。

フェミニスト化
された公的空間


 14日は、所得と賃金の不平等に関する統計にしたがって定められた象徴的な時間に合わせた、職場や公共空間における数多くの行動によって中断された。諸々の計画は、職場を離れた者たちによって組織され、さらに連帯行動も先のことが不可能だった者たちのために組織された。たとえば奇襲部隊は、店員が誇り高くフェミニストストライキのロゴを印したバッジを身につけたデパートに出向いた。
 この運動の強さのひとつは、それが大都市にだけではなく、より小さな町や居住区にも根を下ろしていることだ。そして後者は、夜の大デモに人びとを誘う以前に自らの綱領に基づいて決起した。われわれは、出かけたあらゆるところで、公的な空間をフェミニスト化し、戦闘的で祭りのようにした。この全日に、闘争が、また一体感や連帯や多数であることと一帯であることを感じる喜びがあった。
 この一日を通じて全員がデモの出発点に集中した。賭は成功した。つまり、スイスの主要都市すべてが巨大な紫の波――強力で誇り高い、フェミニストの、そして怒りの――によって遮断された!
 われわれはここまで5年の間スイスを変え続けてきた。この並外れた活動は今後、家族、市民団体、居住区、労組、職場、政治、また諸制度内に成果を生み続けるだろう。われわれはまだその地点にいない。そしてわれわれは、国家は脅威を感じるや否や暴力に訴えるだろう、と分かっている。しかしわれわれは敢えて、女性、ジェンダー的マイノリティ、また搾取された者たちがかれらに値する場を占める世界を想像する。(2023年6月30日、ランティカピタリストより英訳)

▼アウデ・スパングはソリダリテS・スイスの活動家。
▼フランソワ・ニフェラーはフェミニストストライキ共闘とソリダリティ・ジュネーブのメンバー。(「インターナショナルビューポイント」2023年7月2日)

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