欧州労組反安定協定デモ

国際的な階級的連帯を

デモ参加者共同声明

 12月12日、EU諸国の財務相たちが財政規則を見直すために集まる中、数千人の労組員と活動家がブリュッセルの街頭を行進した。
 われわれすべては、彼らが再度押しつけたがっているEU安定協定の結果を知っている。それはすなわち、EU中で労働者に影響を与え、職の不安定性を高め、公共サービス(すでに圧力下にある)から基本的な財源を取り去るより一層の緊縮だ。
 住宅、食品、移動手段、さらにエネルギーへの高騰する勘定書が何百万人もの人びとをすでに貧困へと投げ込んでいる時に、われわれは、これらの問題に対処し、基本的な環境的移行を確実化するための投資に、何十億ユーロも必要としている。それでもEU諸機構はそれらの新自由主義的資本家のイデオロギー的拘束衣に縛り付けられ、労働者(職があろうとなかろうと)と環境を犠牲にして、利潤を守り高めるそれらの政策の継続を決定した。結果として、極右がこの大陸を貫く諸成功に基づいてこの政策の果実を今刈り取っている。
 ベルギーだけでも、「安定」協定への回帰は追加的な節約として240億ユーロから270億ユーロを意味すると思われる。それこそが、イタリア、ベルギー、スペインを経由してフランスからリトアニアまでの、EUの数ヵ国の労組活動家がこの見通しに反対するために、またEU中の労働者階級内部の、しかしまたその外の、特にウクライナとパレスチナのわが同志たちとの連帯を求めて声をあげるために、決起した理由だ。それは、不安定さに反対し、より良い賃金と労働条件を求める、見苦しくない公共サービスに対する全員にとっての利用権を求める、また社会的で環境的な移行を求める決起だ。
 われわれはゴーシュ・アンティカピタリストとして、国際連帯のこのメッセージを支持して参加した。はっきりしていることは、EUの今日の計画が労働者階級の利益に反しているということだ。それは、EU内であろうが、世界の別のところであろうが、レイシスト的かつ抑圧的な移民政策、抑圧的かつ殺人的な体制への支援、全般的に悲惨な社会的かつ環境的な実績を含んだ経済政策……だ。
 しかしながらこれに立ち向かうために、われわれは1回限りの行動をはるかに超えるものを必要としている。われわれには、幅広い決起と攻撃的な諸要求に基づく行動計画が必要だ。
 これらには以下のものが含まれている。
 基本的な公共サービスと環境的な移行(化石燃料と原発の廃止を含んで)への大規模投資!
 累進税制と大金に対する抜本的な課税による資金投入!
 エネルギー、交通(民衆と物品)、金融のような経済の鍵を握る部門の社会化!
 賃金引き下げのない、また時短を埋め合わせる新規採用募集に基づく労働時間の集団的短縮! 
 国境を開け! 要塞のEU反対!

 国際液な規模で一層集中された資本、あらゆるとことでわれわれに押しつけられる緊縮政策、世界的な環境危機と極右の台頭を前に、決起と国際的な階級的連帯が、あらゆるものにとってのより良い未来と住みつづけられる地球という希望を開かれたものとして保つ唯一の対応だ。(2023年12月12日、「ゴーシュ・アンティカピタリスト」からIVが訳出)(「インターナショナルビューポイント」2023年12月17日) 

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