フランス 農民決起:抜本的変革が必要だ!

資本主義的農業との決裂を

NPA(反資本主義新党)声明

 農民たちの諸決起が、農民の苦悩と怒りで油を注がれた欧州を今揺り動かしている。われわれは今、FNSEA(全国農民組合連合会)と政府の偽善を見ている最中だ。極右はこの情勢につけ込もうとしている。この紛争は、緊急の社会的、気候的、環境的諸問題を提起している。
 この金曜日に首相のアタルが公表したけちくさい諸方策も、火曜日の国民議会における彼の反動的なレトリックも、この決起を消し去ることはできなかった。政府のいわゆる「農業再武装」は、現実には農民の武装解除にほかならない。

悲惨な状況生む
現行農業モデル
 農場の数も農民の数も劇的に少なくなってきた。40年前、農民は勤労人口の7%を占めていた。……そして今日、かれらが占めるのは2%以下だ。農民連合は「大量整理解雇計画」について話している。それ以上のこととして、農民内部の不平等は巨大だ。農場家計の18%が貧困ライン以下で暮らしている一方、何人かはFNSEA代表のアルノー・ルソーのような裕福な企業家……なのだ。実際彼は700ヘクタール(平均規模の10倍)を耕作し、農業企業グループのAvrilの取締役会長を務めている。驚きではないが、不平等な農業諸政策が主に大農場を利している。上限不在の直接援助が中小規模の農場を犠牲にして大規模農場を有利にしているのだ。
 FNSEAは何十年も農業政策を共同で仕切ってきたが、それは今も、生産力主義の農業と化学工業を満足させる目的の下に、現在の反乱に暴力的に乗ろうと試み続けている。それは先の農業のあり方を、生物多様性や気候に反して、また農民の健康や民衆全体にも反して擁護しているのだ。たとえばそれは、未開発圏、水の汲み取りに対する統制、Ecodhyto計画(2030年までの殺虫剤使用の半減化)を拒否し、殺虫剤に関する「禁止の停止」を要求している。
 それでも、「気候のためのフランス高等評議会」による報告は、この農業モデルは気候変動の大きな原因だが、それはまたその主な犠牲のひとつでもある、と示している。1961年以来、気候変動はすでに世界の農業生産を21%低下させてきた。

農地と耕す者
を守る決起へ
 資本主義と生産力主義は常に密接に結びついて進み、これは特に農業で真実だ。つまり、あなたは資本家として小麦を育てなければならない……カネにするために、と。
 マクロン政権はこのモデルを守るために、前任者のように、政権の友人が誰であるかを分かっている。政権は、FNSEAにもっと多くの特権さえ与え続け、現在の怒りの流れの川をその底まで戻すのを助けるその忠実な同盟者を頼りにしている。この政府はまた、農民たち(あるいはハンターたち!)の封鎖と暴力に対する伝統的な寛容を維持し続けている……。これは、サント・ソリーヌで1年足らず前に使用された警察の暴力、また環境保護活動家たちに下された判決の厳しさとは著しい対照だ!
 われわれは、農民の生活条件と労働条件を改善するための諸要求に、われわれの全社会陣営が分かち合っている戦闘に応じる必要がある。われわれは、解放的で環境的でまた社会的でもある解決を擁護するために、極右が農民コミュニティの部分がもつ苦しみにつけ込み、それを民族主義的で反環境的そして反社会的な解決に変えるのを阻止するために、共に努力する必要がある。
 これは、以下のような公的な農業政策での抜本的な変更を求める。
◦最低価格の設定(農民たちは、大規模流通グループが強いる損失含みの売り渡し価格から苦しみ続けている)。
◦銀行債務に関する強制的一時的返済停止。
◦有機小農モデルの推進。◦有機部門の支援と発展推進。
◦食糧安全保障の導入は全員にとっての良質な食糧を確保するだろう。
◦新農場の設立の容易化。◦そして農民たちが公正に報われることを可能にすること。

 さまざまな種類の農業が可能になるように、化学物質漬けになっているような、密で生産量志向の工業的農業との絶縁を! 
2024年1月30日
(「ランティカピタリスト」よりアンティキャピタリスト・レジスタンスが訳出)(「インターナショナルビューポイント」2024年2月4日)

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