ブラジル第1回反ファシスト国際会議延期
気候危機が大災害引き起こす
2024年5月6日 同組織委員会
われわれはこの数週間、ポルトアレグレ市で反ファシスト国際会議の準備を続け、極右との闘いを組織化してきた。われわれはこのイベントを5月17,18、19日に設定し、そこには、この闘いを前に進める一連の共闘団体や国際的組織の枠内における最初のイニシアチブになる、という意味が与えられた。
しかし残念なことに、リオグランデドスルー州とその首都であるポルトアレグレは今、極端な気候現象の被害を受けている最中にある。そしてその現象はすでに、百人近くの死者、数千人の避難者、さらにインフラの破壊という結果を引き起こしている。百ヵ所以上の高速道路封鎖があり、多くの人々は今も救助を必要とし、かれらの命を危険にさらしている。ポルトアレグレの国際空港は完全に水浸しになり、5月30日まで閉鎖されている。そして、首都の歴史的中心部と他の多くの住宅街は水面下にある。
この悲惨な状況の中でわれわれは、反ファシスト国際会議を提案された日程で維持することはできない。われわれは、服喪と苦痛と苦しみの時であるとしても条件が許せばこのイベントを開催する意志があったがゆえに、こうした決定を行わざるを得なかったことを深く残念に思う。会議の維持は、この時に当たってリオグランデドスルー州とその人民に対する国際連帯を示す必要な姿勢であると思われるのだ。
われわれは、多くがわれわれの会議への参加を計画していたことを知っているが、しかし予定の日程でそのイベントを開催することは不可能だろう。
そうであっても、われわれの目的はその日程をあらためて決めることにある。この会議の必要はもっと切迫しているのだ。次のことをわれわれが分かっているからだ。すなわち、リオグランデドスルー州は今世界的気候危機の影響を受けている最中だが、それは、極右の気候危機否認論と大資本家のどんな犠牲――地球上の命の犠牲も含む――を払っても利益を求める貪欲さによって、生み出され悪化させられている、ということだ。
われわれは今後の声明で、これまでにわれわれが作り上げてきた歩みを無にせず確かなものにする提案を提出するつもりだ。現時点でわれわれの努力すべては今、あらゆる連帯戦線での活動に加えて、今も救助が必要な数千人の命の救出を助けることに向けられている。
空港閉鎖と気候現象を条件に、われわれは全員に、航空会社とホテルとの関係では、フライトとホテルの予約が完全無料で再設定されなければならない、と注意する。この状況をわれわれは大いに心配している。多くの同志たちが彼らの参加確保のために財政的努力を払ったことを知っているからだ。(「インターナショナルビューポイント」2024年5月9日)
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