フランス 6・28~29全国会議の報告

新しい反資本主義政党発進へ

フランソア・デュバル、アングラ・アイエス

さる六月二十八日~二十九日にフランスLCRが呼びかけている新しい反資本主義政党結成に向けた第一回全国会議が開催された。すでに三百以上の地域委員会が作られ、その参加者の多くは非LCRメンバーである。今号と次号で、この新党建設運動のダイナミズムについての記事を掲載する。(本紙編集部)

新党結成プロセスの展開
LCRの枠組みを超えた
主体的参加のダイナミズム


全体セッション
と課題別委員会

 三百の委員会から八百人を少し下回る数の代表が参加した。それ以外に相当数のオブザーバーも参加し、合わせて出席者は千人に達した。四〇%が女性で、LCR党員ではない人が多数だった。
 この会合の議題は二つの部分に別れていた。第一のパートは全体セッションでの討論で、参加者たちは進行中のプロセスの広がりを測定することができた。そこでは六十人の代議員が自らの地域的経験、自らの闘争、自らの疑問などについて発言した。これが第一回の会議だったため不可避的な発言の長さにもかかわらず、代議員たちは注意深く発言に聞き入った。
 議題の第二のパートは、さまざまなテーマでの委員会活動だった。国際主義、フェミニズム、エコロジー、職場、居住地域、非正規労働、新党の名称、ウェブサイト、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー)、会議の共同声明、新党プロセスの組織化などについてである。文書報告は、それぞれの委員会が作成し、そのすべては多くの人びとの参加によるきわめて建設的な方法で行われた。
 後の二つ、共同声明とプロセスの組織化については、最後の全体会議で報告された。その二つは新党プロセスの次の段階に向けた提案を打ち出す責任を有していたからである。共同声明の採択は、新しい政党に向けたアピールがもはやLCRだけのものではなく、結成プロセスそれ自身から発せられるものであることを意味している。
 その他の委員会は、プロセスの次の段階の期間、メンバー資格と財政、暫定全国委員会の課題とその構成について討議した。

来年1月結成
会議へ向けて

 三つの日程が合意された。新党の問題について課題とするLCRの恒例の夏季学校のうちの一日を新党の責任についてあてること、委員会の新しい全国会議を秋、十月末か十一月初めに行うこと、結成会議を二〇〇九年一月末に開催すること、である。まだこれから発展への高揚期間にあるプロセスに時間を取るためには早すぎるということはなく、前進しなければならない以上、遅すぎるということもない。結成会議それ自身は、一段階にすぎず最終到達点ではない。
 全国会議と大会の展望において、プロセスへの参加・関与を具体化し、財政の問題の取り扱いを開始することが重要であると思われる。委員会が大会までは均一レートの財政貢献で結成メンバーカードを発行し、結成大会後は所得に応じた変動党費を提案したのは、そのためである。これは参加している多くの人びとが明確な考えを持ち、数字上の現実を基礎に、全国会議で代表制システムに向けて進むことを可能にするためである。
 しかしこの提案は、われわれはドアを閉ざしており、すでに参加している人びとを組織化するだけであるという、あらゆる考え方を拒否するものであり、結成プロセスは大会まで開かれている。それは、最後に入った一人が彼/彼女を残してドアを閉めることを意味する堅固な構造形態を採用とするものではなく、結成大会以前にプロセスに参加しようとしている数百、数千の人びとのことを考えたものである。
 地域と全国の組織の間に中間的形態の構造を作らないことも決定された。各委員会は、それぞれの政治的必要にとって適切だと考えるやり方で行動する。異なった場所できわめて異なったペースで進んでいるプロセスに、上からなんらかの部門的形態や地域的構造を押しつけるのは問題外である。

暫定全国委員会
の構成と課題

 別の重要な問題は、これまでLCR全国指導部が行ってきたような課題を次々に処理する、暫定全国委員会についてである。これは全国会議で示された力学を動かしていくのを可能にするために、決定的に重要な段階である。委員会のタイプ――ほとんどの委員会が最近創設されたことを考えれば、委任システムはふさわしくない――は、過渡的なものであり、いまなお発展しているプロセスを代表するものである。この委員会は、現在から次の会議まで、このプロセスを調整し、刺激を与えることに責任を持っている。とりわけこの暫定全国委員会は、情報の回覧・配付と、三つの文書を中心に組織される大会の準備を保障しなければならない。三つの文書とは、組織の機能、最初の綱領的文書(大会ですべてが決定されるわけではないし、多くの問題について討論は継続するが)そして、現在の情勢における新党の方針を示す政治情勢に関する文書である。
 全国イニシアティブ委員会の構成は、多くの論議・討論を引き起こした。しかしわれわれは、図式的に言えば四つのグループに分けられる候補者についての広範な合意に到達した。多数を構成するのは各委員会の代表であり、二人の例外を除けば非LCRメンバーである。すべての討論が終了したときには三十五人が選ばれることになるが、現在のところ二十五人が確定している。
 三人のオブザーバーは、「リュット・ウーブリエ」(LO、労働者の闘争)の分派と「ゴーシュ・レボルショネール」(GR、革命的左翼)を代表している。彼らは当面のところこのプロセスに参加する用意があるが、作られる組織への最終的な参加についての判断は留保している。LCRは二十一人の政治局員によって代表されており、また委員会の代表として二人のLCRメンバーがいる。青年委員会は、六人によって代表されており、三人はLCRないしJCR(革命的共産主義青年)のメンバーであり、三人はそうではない。委員会には男性と同数の女性が選ばれることになっている。

幾つかの数値的データ
300以上の地区委員会
非LCRメンバーが多数


 現在、フランス全国で三百から四百の委員会が作られ、その一部は形成途上にある。したがってこのプロセスはいまだ全面的発展の途上にあり、少なくとも秋までは、実際には大会まで続くことは疑いない。この段階では、多くの委員会がまさに安定化し始めたばかりであるので、どれだけの人びとが参加することになるかを言うのはむずかしい。
 しかしこの最初の段階でのバランスシートはわれわれの当初の希望を超えたものであり、すでに進行しているプロセスで、LCRメンバーと全体参加者の比率は1対3である。全体の約三五%が女性である。ほとんどの委員会は地区的基盤で作られているが四十以上の青年委員会があり、部門、職場をベースに作られた一部の委員会も発展している。
 パリ地域の約二百五十人が、すべてをスムーズに進行させるために必要な実践的課題を遂行している。彼らの効率的な活動は賞賛されるべきである。(フランソア・デュバル)

(フランソア・デュバルはLCRの指導的メンバー。アングラ・アイエはLCR全国指導部メンバーで、グローバル・ジャスティス運動の責任者)
(「インターナショナル・ビューポイント」08年7月号)

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