反資本主義の過渡的綱領のために

 過渡的方法は、マルクスとエンゲルスが『共産党宣言』(1848年)の最終節ですでに提案していた。しかし、1938年の『過渡的綱領』において、この方法に現代的な意味を与えたのは第四インターナショナルである。その基本的な前提は、革命家が、日々の闘争の過程において、大衆が現在の要求と社会主義革命の綱領との間を橋渡しするものを見つけられるように手助けをする必要があるということだ。この橋渡しには、今日の状況や労働者階級の広範な層の今日の意識に起因する過渡的要求の体系が含まれるべきである。その目的は、社会的闘争をプロレタリアートによる権力の獲得へと導くことである。
 もちろん、革命家は、従来の古い「最小限」要求綱領を破棄するわけではない。革命家は、労働者の民主的権利と社会的勝利を明確に防衛する。しかし、革命家は過渡的要求の体系を提案する。それは、被搾取者や被抑圧者が適切に理解できるものであると同時に、ブルジョア体制の基盤そのものに反対する方向性を持つものである。
 1938年の『過渡的綱領』で述べられていた要求のほとんどは今日でも依然として妥当性を有している。つまり、賃金のスライド制と労働時間のスライド制、労働者による工場の管理、企業の「秘密」口座の公開、私有銀行の収奪、特定の資本家グループの収奪などである。こうした提案の目的は、資本主義システムの法則と客観的に矛盾する具体的な要求をめぐって、可能な限り広範な人民大衆を闘争で団結させることである。
 しかし、われわれは21世紀の新しい状況、とりわけエコロジー危機と破局的な気候変動の差し迫った危険によって生まれた新しい状況を考慮に入れるために、過渡的要求の綱領を更新する必要がある。今日、これらの要求は、社会的・エコロジー的性格、そして潜在的にはエコ社会主義的な性格を持たなければならない。
 エコ社会主義的な過渡的綱領の目的は戦略的なものである。すなわち、都市や農村の労働者、女性、若者、レイシズムや国家的抑圧の犠牲者の大部分だけでなく、労働組合、社会運動、左翼政党をも、資本主義体制とブルジョア支配に挑戦する闘いに動員できるようにすることである。これらの要求は、社会的関心事とエコロジー的関心事を組み合わせたもので、被搾取者や被抑圧者が、それぞれの社会的・政治的意識のレベルに応じて、必要かつ正当、適切であると考えるものでなければならない。闘争の中で、人々は組織する必要性、団結する必要性、闘う必要性を意識するようになる。人々はまた、誰が敵かを理解し始める。つまり、ローカルな勢力だけでなくシステムそれ自身もが敵であると。エコロジー的・社会的な過渡的要求の目的は、闘争のおかげで、被搾取者や被抑圧者の社会的・政治的意識、反資本主義的な理解、そして願わくばエコ社会主義的な革命的視点を高めることである。
 こうした要求の中には普遍的性格を持つものもある。たとえば、無料でアクセス可能な公共交通機関がそれである。これはエコロジー的・社会的な要求であり、公共サービス対市場、サービスに対する謝礼対資本主義的利益というエコ社会主義の未来の種を含んでいる。しかし、その戦略的意義は社会や経済によって異なる。エコ社会主義的な過渡的要求は、世界資本主義システムのさまざまな地域において、そのローカルな表現に従って、大衆のニーズと願望を考慮に入れなければならない。