投書 石破首相辞めるな???
たじまよしお
石破首相辞めるな!という集会が首相官邸前で行われ、主催者発表で1200人の参加があったといいます。各紙世論調査によると「辞めるな」と「辞めろ」がほぼ拮抗していて、「辞めるな」が70%の調査もあるといいます。
各紙の社説では「辞めろ」が圧倒的であるということです。官邸前の集会については、一月万冊の本間龍さんは「こんなの憲政史上初めてではないか」と、そして相方のジャーナリスト今井一さんは「おそらく立憲民主党、れいわ新選組、日本共産党の支持者もその中に大勢いるのではないか」と言っています。
かけはし(7・28)の匿名希望さんは、仕事の行きか帰りに街頭で一人で地声で短時間「一人でスタンでィング」している様子を投稿しておられます。そのアピールの内容は「タカ派に投票するのはやめよう。ハト派に投票しよう。『タカだかハトだかわからないような人たち』が中心の政権交代では、いまの政権よりどれだけマシな政権になるのか疑問だ」というものです。この発言は、投票日以前に開票結果を予測していて、短いけど内容は重く感じられます。「うるさい」といってきた人もいたといいますから、メガホンはなしで大変な声量であったようで、完全に負けです。
7月30日の東京新聞の「本音のコラム」に文芸評論家の斎藤美奈子さんがこの問題について興味深いコメントを寄せていますので、その抜粋を以下に紹介会します。…‥‥略‥…第一に市民が石破続投を求めるのは不思議でもなんでもない。彼らが(首相官邸前で)声を上げたのは次期首相候補とされる人物への強い懸念があるからで……略……第二に、野党の結束とは立民、国民、維新、共産、社民、れいわ、参政を含めた連合を意味するが、この7党が現実に連立を組めるのか。政権交代への機運が盛り上がらないのは、野党も信頼されていないからだ……略。と各新聞社の社説に痛烈な批判を浴びせています。
ずいぶん前の、安倍元首相の頃のことですが、自民党の総裁選に石破茂さんが立候補して多くの地方票をとったことがありました。そのときかけはし一面の大見出しに「安倍一強は崩れた」とありました。私は本当にびっくりしました。そこで問題にしなくてはならないのは、自民党の中心軸が右へ寄ったか左に寄ったかということです。
「前川喜平の本音のコラム・石破茂の国賦人権説」東京新聞(2024・10・6)
「天賦人権説とは、人権はすべての人が人であるがゆえに生まれながらに当然に有する権利だという思想だ。これは世界人権宣言や国際人権規約の基本的な思想だ。ところが(石破さんは)、それは日本には当てはまらないという。日本においては人権とは、国が国民に与える権利だというのだ」石破さんはあの新安保法制の時「デモはテロ」といいました。そして彼は「徴兵制は奴隷的苦役ではない」そして「敵前逃亡は処刑」とも言い放ちました。そんなお人がかっての自民党総裁選で多くの票を集めたということは、自民党の中心軸が右に寄ったことを意味し、決して喜ばしいことではなかったのです。
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