「イワシ雲のそら」

コラム「架橋」

 涼しい風が吹きイワシ雲の空ようやく秋と感じる。
 永田町では、負け戦の責任巡って「石破おろし」の大合唱。謀議・謀略の果て誕生した高市新政権。思ってもいなかった
 「公明離脱」に、大慌てで「下駄の雪大募集」︿何でも聞きます。椅子も用意﹀と、言ったかどうかは知らないが「連立珠算教室」開設。素知らぬ顔で暗躍してきた「維新の会」がヌルっと・・。
 なるほど!そういうこと・か!
 「身を切る改革」を掲げ新自由主義の実験場とばかり民営化と労働者攻撃と公共サービスを破壊。
 だが全国政党への野望は見事に頓挫し、起死回生の切札は苦境に立つ高市政権樹立に「助け舟」を出すこと。根っ子は同じ自民党。安倍晋三を師と仰ぎ、「鉄の女」サッチャーの「確固たる意志」と「権力行使」に自分を投影する高市早苗。
 「皇統が男系で引き継がれるよう皇室典範を変える」「自衛隊の存在を憲法にきちんと書きこむ」。
 この二つ以上に大切なことはないと言い切った。「復古の調べ」のなかで漂う「新自由主義」! TVの向こうから「働いて働いて働いて馬車馬のように働け!」「ワークライフバランスなど捨てよ!」と高市の声が響き、早速「労働時間規制緩和」の検討指示。「人出不足」解消のために、もっともっと働かせよ! 経済界の強い要望だ。
 悪しき昭和時代が舞い戻るのか? 国民には自己責任と負担を、資本家には自由と利益を! 新自由主義が跋扈する世界だ。
 拙稿を読む頃には、より高市政権の政策が明らかになっているだろう。「あたらしい憲法草案のはなし」(自爆連発行)に載っている自民党改憲草案の《新しい三原則》は「国民主権の縮小」「戦争放棄の放棄」「基本的人権の制限」と書く。身の毛もよだつ憲法改悪‼
 朝ドラ︿ばけばけ﹀の歌が聞こえる「日に日に世界が悪くなる 気のせいか そうじゃない そんなじゃダメだと 焦ったり・・」と。
 巷で高支持率を背景に解散総選挙が囁かれている。闘いはもう始まっているのだ。私たちは人間! 労働者の怒り、民衆の怒りの拳を突き上げよう!
(朝田)

【訂正とおわび】かけはし前号(2884号)8面のコラム「架橋」、最後の段の前から3行目の文頭「新職場」が抜けています。「新職場では様々なキャリアアップを推奨」に、最後の行「シニアのよすがかも知れぬ。(隆)」を「シニアのよすがかも知れない。(隆)」
に訂正し、おわびします。